Rockfield's Diary
染井吉野ナンシーの官能ダイアリー
本を買うという体験
勤務先にて、最近の問い合わせで多いもの、それは教科書の購入についてです。教科書と言っても、いわゆる小中学校で使われる、文科省検定の教科書ではありません。大学の一般教養、語学の授業で使われるテキストの話、業界では「採用品」と呼ばれています。
その語学の教科書、例年ですと大学内にある書店、大学生協とかブックセンターと呼ばれるようなところで買ってもらうわけです。しかし今年は多くの大学でオンライン授業になっていて学生は大学キャンパスへ入ることもできなくなっています。
オンライン授業用の電子テキストとか教材のウェブ公開については著作権の弾力運用だとか、いろいろ施策も出ていますが、とにかく学生としてはテキストを手に入れなければなりませんし、教員としてもテキストを手に入れてもらわなければ話になりません。この点は他の一般教養科目と語学科目の違いかも知れません。
で、例年なら大学内の所定のところへ行って授業名や教員名を言えば、迷うことなく「それなら教科書はこれです」と言われ、それを疑いもせずに買うわけです。それでよいのです。しかし、今年はそんな「所定のところ」へ行くことができません。大学生協によっては学生へ直送するサービスをやっているところがあるとか、ないとか……
しかし、多くの学生は教員からの指示に従い、自分で本屋へ行って所定の教科書を買うことになっているようです。「本屋で本を買ってこい」と言われて、そんなことをしたことない学生も、昨今だと多いのでしょうね。まずはアマゾンを覗いてみるようです。しかし、アマゾンは日用品優先になっていて、多くの出版社の書籍が在庫切れ、入荷未定となっています。
「アマゾンで在庫切れ=品切れ」と思い込んでしまう人があまりにも多くて、業界人としてはそこの誤解をまずは正していかないとならないのですが、大学授業用のものですから、アマゾンに限らず一般の本屋さんでも普段は置いてなんかいません。注文取り寄せというのが基本なのです。大学内の「所定のところ」はあらかじめ教員から指示されているので学生の人数分を揃えて待っているわけであって、それが非常に特殊な本の売り方だと、やはり学生の方々に理解してもらうのは困難なようです。
で、うだうだ書いてきましたが、大学へ行けない、アマゾンも品切れ、近所の書店へ行っても置いていない(否、近所の書店は休業中だった!)となると最後の手段は直接出版社へ連絡だ、となります。というわけで、このところ電話が多くなっているのです。
学生の方からすると不親切と思われるかも知れませんが、あたしの勤務先の対応は、まずはオンラインでもリアルでも書店にご注文くださいと案内します。学生さんがいう教材はほぼ間違いなく品切れになっていることはなく、潤沢に在庫がありますので注文すれば取り寄せることができます。しかし、アマゾンの在庫切れの呪縛がなかなかのもので、どうやったら買えるのか、というところで引っかかってしまうようです。
その次は、直接販売ということになるのですが、あたしの勤務先の場合、まず先に郵便振替で代金を支払ってもらう形を取っています。そして送料もかかります。この方法がベストではない、お客さんにとっては不親切だしハードルも高いというのは重々承知しています。改善しなければならない最大の障壁だという自覚はあります。しかし、こればっかりはすぐに明日から変えられるものでもなく、現状ではこの方法になります。
そこで郵便振替の口座番号などを伝えるのですが、そもそも自分で郵便局へ行って振り替えなんてやったことがない、振り替えの用紙なんて見たことがない、という学生さんも多いようで、こちらの言っていることが正確に伝わっているのか電話口で不安になることもあります。振替用紙同封でこちらから先に送るということはしていないのですが、これも早くテキストを手に入れたいお客さんにはもどかしいところでしょう。
今回のコロナウイルス騒ぎで、日常業務の不備というか至らぬところが見えてきたわけです。やはりサービス業ですから、どれだけ読者にサービスを提供できるかという点にもっと注力していかなければならないんだなあと改めて自覚した次第です。
安物買いの銭失い
少し前に、勤務先で履いているサンダルは新調しました。これから温かくなるから畳敷きの、ちょっと涼しげなものにしたのですが……
ご覧のように、靴底と言うのでしょうか、ソールと言うのでしょうか、見事に剥がれてしまいました(涙)。それでもボンドで貼り付けてはみたのですが、履けば履くほど力が加わってしまう部位、結局あっという間に元の木阿弥です。
近所のホームセンターで、数百円の安いやつを買ったのがいけなかったのでしょうか? でも、こういうものに高いお金をつぎ込む感覚が理解できないので、それにどうせすぐに壊れてくるわけだし、という気持ちだったのです。
しかし、こうも早く壊れてしますと、やはり高い方が丈夫で長持ちする、とい意見に傾いてしまいそうです。
で、新しいのまたまた新調。
こんどのも安いです。同じく近所のホームセンターで購入。
パッと見た感じは、某有名メーカーの商品のようですが、そんなことはありません。全くのまがい品、ニセモノと言っては失礼かも知れませんが、とにかく多くの人が知っているあのメーカーのものではありません。
これも数百円の品物ですから、あっという間に壊れてしまうのでしょうか?
今日は在宅
あたしの在宅ワークは、基本的には水木なんですが、今日は急遽、在宅ワークに変更しました。会社から連絡があり、本日の出勤予定社が多いので、在宅可能な人は極力在宅ワークにして欲しいと要請がありましたので。
どうしても土日明けの月曜日はファクスやメールがたまりがちなので出勤しなければという意識が働くのでしょう。でも、幸いなことにと言ってよいのか、マズいことにと言った方がよいのか微妙なところですが、このところ月曜朝に届いているファクスの注文書が減っています。
やはり営業している書店が少ないことが影響しているようです。特に大都市の大型店で休業や時短営業が多く、営業している書店でも周辺の企業に在宅ワークが増えてきているのでお客さんが少ないことも原因だと思われます。そうなると無理して月曜日に出勤しなくても何とかなるものです。
できれば、あたしの勤務先の部署なども週に二日出社くらいまで持っていかないとダメなんだと思いますが、今のところは週に三日出社、二日在宅勤務という感じです。編集部がかなり在宅も進んでいるようなので、勤務先全体ではそれなりの在宅率になっているかも知れませんが、これは数字のまやかしです。
それにしても、ステイホーム週間というわかったような、わかりにくいようなネーミング。小池都知事って、なんであんなに横文字が好きなのでしょう? すぐに理解しづらい単語を使うことで庶民の警戒感を呼び起こそうとしているのでしょうか。でも、こういう時は理解しやすさを最優先すべきなのではないでしょうか? ネットのコラムで、きちんと記者会見を聞けば日本語で言い直している、非常にわかりやすい説明をしているという擁護意見がありましたが、日本語に言い直すくらいなら最初から使わない方がよいと思うのですけどね。
ちなみに、あたしの場合は昔っから、年末年始やゴールデンウイークは出かけない習慣なので、ステイホームなどと言われなくても家にいます。
わが家の庭は花盛り?
今日は東京で夏日になったそうです。家から出ないと、そんな感じはまるでしません。室内はちょっとひんやりします。
そんな日曜日、わが家の庭先の花々をちょっと撮ってみました。
まずは門前にあるプリンター、否、プランター。パンジーでしょうか?
これはいったい何という花でしょうか? あたしはそういう訪問に疎いので、申し訳ありません。
でも可愛らしいですよね。色が好きです。昔から紫とか藤色が好きなので、こういう色の花は個人的な好みでもあります。
あたしの好みだからといって母が植えたのではないと思いますが……
ちょっと枯れたような色合いですが、今が盛りと咲いているのです。非常に可憐な味わいの、可愛い花です。これもいったい何という花なのか知りません。
枯れたように見えるところは、花びらを包んでいた萼だったようです。で、何という花なのでしょうね?
山吹はわが家でなくとも、この時季には町のあちこちで見かけます。わが家のは八重咲きの山吹です。この方がこんもりとした感じがして、毬のようですね。
山吹も、この黄色よりも濃いけれど、オレンジまではいかない、この微妙な色合いが昔から好きな花です。
わが家の庭先、玄関先、これ以外にもいくつか咲いている花がありますが、先日ご紹介したチューリップなどは盛りを過ぎて、写真に収めるにはちょっと貧相なのでやめました。ほんの一週間程度で花の盛りは過ぎ去ってしまいます。花の命は短くて、とはよく言ったものです。
麻雀とパチンコ
非常事態宣言の発令で、どのお店が開いていて、どのお店が閉まっているのかが話題になります。役所からの休業要請もあくまでお願いなので、休業期間中の保証とセットでないと、休めと言われても休めるものではありません。このあたり、保証はしたくない(金は払いたくない)政府・自治体側があくまで強制ではなくお願いと言っているところに卑怯だなあという気がします。
ところで、いま現在槍玉に挙がっているようなのがパチンコ屋です。やっているお店の名前の公表に踏み切った自治体もありましたが、むしろ「あそこへ行けば開いている」とパチンコ好きに教えている結果になりはしないかとも思います。座席を一つおき、二つおきくらいにしようにも、パチンコで出そうな台を探して店内をうろうろするのが普通ですから、出そうな台が使えなくなっていたらお客さんからクレームが来そうですね。
パチンコなんてやらない人からすれば、「強制的に閉めさせればいいのに」「パチンコなんかできなくたって別にいいじゃない」という意見もあるかと思いますが、それくらいしか趣味のない人だっているでしょうし、たぶんタバコと一緒である種の中毒になっているのではないでしょうか?
情報番組などで朝からパチンコ屋の前に列を作っている人たちのニュースや駐車場には他県ナンバーの車が多いと報じているのを見ていて、少し前の中国の報道を思い出しました。中国の場合はパチンコではなく麻雀でしたけど。
数ヶ月前の中国でも日本のパチンコ同様、仲間が集まって雀卓を囲むのが禁止されました。日本のようにお願いだったのか、それとも強制だったのか、そのあたりのことはよくわかりません。ただ、感染を防ぐために外へ出るなという取り組みは日本よりもはるかに徹底していて、また高圧的でもありました。
日本で流れた映像では、中国の警察や役所の人間とはとても見えない人たちが、村人が愉しんでいる麻雀屋(中国でも雀荘と呼ぶのでしょうか?)に踏み込んで、いままさにやっている途中の雀卓をハンマーなどで叩き壊していました。雀卓を壊してしまえばもうできない、ということらしいです。
いかにも中国らしい対応です。もしこれが日本なら、自治体や警察の人間が休業要請に従わないパチンコ屋に入っていって、パチンコ台を端から次々に壊していったとしたら……。いや、とてもそんなことできませんよね。
これが共産国家と民主国家の違いなのでしょうね。