倭寇とは何か 中華を揺さぶる「海賊」の正体

倭寇とは何か
中華を揺さぶる「海賊」の正体

岡本隆司 著

日本史学は「倭寇は日本人主体ではない」と立証した。それでは、彼らは何者だったのか。グローバルな視座から東アジアの長期的な構造をとらえなおし、倭寇が収束したとされる17世紀以降も次々と「海賊」が現れ、今なお「中華」の秩序を揺さぶり続けている状況を解き明かす。世界史の見方が大きく変わる、岡本史学の決定版!

2025年4月14日

英語と明治維新 語学はいかに近代日本を創ったか

英語と明治維新
語学はいかに近代日本を創ったか

江利川春雄 著

江戸幕府を倒し、新しい「日本」の形を模索した明治維新。水面下では、言葉をめぐって「もう一つの闘い」が繰り広げられていた。迫りくる西洋列強と外国語で交渉できなければ植民地にされかねない。まともな教科書も辞書もない時代、サムライたちは必死に西洋語を学び、欧米に密航留学した。漢学、蘭学に加え、英語、独語、仏語が乱立する中、なぜ英語が新しい国家を創る原動力となりえたのか? 英語教育史の第一人者が、これまで語られてこなかった視点から幕末・明治に光を当てる。

2025年4月14日

ぼっちのアリは死ぬ 昆虫研究の最前線

ぼっちのアリは死ぬ
昆虫研究の最前線

古藤日子 著

集団をつくり、他者との関わりをもって生きていこうとする性質である「社会性」……本書では、昆虫が苦手だった筆者がすっかり魅了され、10年以上にわたって見つめてきた、アリの不思議な世界をご紹介します。

2025年4月14日

ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか

ファシズムの教室
なぜ集団は暴走するのか

田野大輔 著

ナチス・ドイツの大衆動員を追体験する授業を通じて、ファシズムの仕組みに迫る。ヘイトスピーチをはじめとする身近な問題にも焦点を当てた、現代社会と民主主義を再考するための必読書。「補論 日本の『自粛警察』とファシズム」も新たに収録。

2025年4月13日

京王沿線怪談

京王沿線怪談

吉田悠軌、川奈まり子 著

東京都下を縦横に結ぶ京王電鉄沿線の街で語り継がれる不思議や怪奇を多数収録したローカルご当地怪談集。

2025年4月13日

砕かれた四月

砕かれた四月

イスマイル・カダレ 著/平岡敦 訳

20世紀初頭のアルバニア。高地を司る掟に従い死を待つ若い男と、土地を訪れた新妻とが、言葉も交わさぬままに運命を交錯させてゆく。

2025年4月9日

魏晋清談集 『世説新語』を中心として

魏晋清談集
『世説新語』を中心として

吉川忠夫 著

感動と快感をもたらす言葉と行動によって語り伝えられる魏晋時代の人物。すなわち三国志の英雄や竹林の七賢をはじめとする、三~五世紀に生きた貴族、武人、文人らの精神を、警抜で機知に富んだ表現で活写。鋭い観察眼によって描き出された時代のエートスと人間模様を伝える短篇342条を『後漢書』『三国志』『世説新語』等より抄訳する。

2025年4月6日

新幹線全史 「政治」と「地形」で解き明かす

新幹線全史
「政治」と「地形」で解き明かす

竹内正浩 著

幻に終わった明治・戦前の計画、「政治駅」の真実、そして不可解な路線の謎……。誕生から拡大期を経て、現代もつづく新幹線の歴史を、「政治」と「地形」に着目して路線ごとに書き尽くした決定版。

2025年4月2日

世界文学全集万華鏡 文庫で読めない世界の名作

世界文学全集万華鏡
文庫で読めない世界の名作

近藤健児 著

本書では世界文学全集に収録され、かつ一度も文庫化されていない海外文学作品70点を厳選して紹介。河出書房の「世界文学全集」や筑摩書房の「世界文学大系」など37の全集をもとに、イギリス、ロシア、ドイツやラテンアメリカの作家の貴重な作品を案内する。

2025年3月29日