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Rockfield's Diary
Rockfield's Diary
今日の配本(24/12/19)
美しいをさがす旅にでよう[増補新版]
田中真知 著
かつて、エジプトの扇風機の羽は金色が主流だったという。黄金色に輝く羽から送られる風はどんな心地だったのだろうか。慣れない目にはやや刺激的に映るその家電の色合いは現地で長く生活する人にとっては当たりまえで、扇風機の羽はそうじゃなきゃと思われていたのかもしれない。この本は、こんな世界中の「ちがい」をさがしもとめ、私たちがなじんでいるものとは異なるカタチを楽しむための一冊。人はどんなときに美しいと感じ、なにを美しいと捉えてきたのか。また、時代や地域によってその基準は変わるものなのか。
平和の遺伝子
日本を衰退させる「空気」の正体
池田信夫 著
著者の「空気」をめぐる研究はコロナ禍を受けてさらに大きく展開していく。本書『平和の遺伝子』では、進化心理学や歴史学の最新動向を思い切って取り入れ、定住社会への移行に焦点を当てている。とりわけ縄文時代に注目し、そこに「国家に抗する社会」、日本型デモクラシーの原型を見出す。グローバル化の進展で定住社会に楔が打たれ、ユーラシア大陸を中心に勢力図が一変しつつある昨今、日本社会はどこに向かうのか? 『「空気」の構造』以来、十数年の思索の結論! 渾身の書き下ろし。
奈良は人気ないのかしら?
年明けに母を連れて奈良へ行くことになっています。その件は既に、このダイアリーで書いていますが、そろそろ具体的な工程を考えないと、と思い始めています。
いまの時代、情報はほぼネットで集められるわけですが、あたしのような世代、そして母の世代はやはり本で情報を得たいと思ってしまいます。そこで、書店営業の途次に、書店の旅行ガイドの棚で奈良に関するガイドブックを探してみました。
するとどうでしょう。「ことりっぷ」には奈良編が見つかったのですが、それ以外のガイドには奈良編が見つからないのです。京都は腐るほど並んでいるのに、どうして奈良のガイドブックがこれほど見当たらないのでしょう。
奈良で見つけたのは南紀白浜とか、熊野古道とか、そのあたりをメインで扱ったものが一つ、二つありました。それなのに、いわゆる奈良市、東大寺とか春日大社とか、誰もが奈良と聞いて思い出すような場所を扱ったガイドがほとんどありません。
昨今、奈良県はそんなに人気がないのでしょうか。そんなことはないと思いますし、奈良公園にたくさん外国の観光客が来ているニュース映像も見たことあるのですけどね。
この春先というか冬に京都へ行ったのは、あたしが木曜日まで関西出張へ行っていて、夕方に東京からやって来た母と京都駅で待ち合わせ、金曜日の一日を観光に使いましたが、今回のなら旅行は完全な一泊二日で行こうと考えています。法隆寺、東大寺、春日大社、興福寺、このくらいは母の足でも回れるのではないかと予想しています。
併売は流行らない?
書店を回っていると、いろいろな本が並んでいるのがわかります。最近目立つものとしては、これも数限りなくあるのですが、あたしが個人的に気になっているのは星野源の『いのちの車窓から2』です。
「2」とあるからには、当然「1」があるはずですが、それが隣に並んでいるところを見かけたことがありません。これはどういうことでしょう。「1」は既に文庫になっているから、単行本の「2」とは並べにくいのでしょうか。それとも「2」を購入するような星野源のファンであれば、当然「1」はとっくに買って読んでいるはず、いまさら併売したところで「1」を買いそびれていた人なんてほとんどいないと予想されるからなのでしょうか。
もしそれが書店にとっての常識なんだとすれば、こちらも考えなければなりません。現在、原書房から『ブックセラーズ・ダイアリー2』が刊行されて店頭に並び始めたのですが、「1」である『ブックセラーズ・ダイアリー』はあたしの勤務先から刊行されていて、今回も原書房の新刊との併売を促進しているからです。
併売したって売れないよ、「2」が出るときに「1」も買おうなんて考える人はほとんどいないのだから、ということになれば、あたしの販促戦略も考え直さないとならなくなります。とはいえ、これにはもう少しリサーチが必要だと思います。今日のところは、発売された佐々木美玲ファースト写真集『日射しのパレード』を眺めながら過ごしたいと思います。
いずれはホームレスになって、野垂れ死ぬのでしょうか?
あたしの勤務先に毎年届くお歳暮。やはり会社と会社のやりとりですから、定番である缶ビールの詰め合わせが目立ちます。年末の納会の日に皆で打ち上げとして呑む場合もありますが、ある程度は社員に配ってしまいます。
今年もご覧のように分けていただきました。虚礼廃止の世間の流れの中で、十年、二十年前と比べるとずいぶんと減りましたね。あと数年もすれば、こういう習慣は、全くなくなってしまうのではないでしょうか。それでもよいと思っています。
話は変わって、数日前の朝日新聞で中条省平さんが紹介していたコミック『さいごの恋』を、あたしも買って読んでみました。46歳の主人公は飼い猫を亡くしたばかりの一人暮らし、仕事ばかりの人生で気付いたら更年期障害の症状も出始め、寂しさを感じるようになります。
周囲の婚活に励んでいる友人、既に家庭を持っている友人などを眺めながら「このままでよいのだろうか」と感じ、一念発起、婚活を始めます。その顛末が綴られる作品です。
作品の後半に登場する「カツオ」という独身の中年男性。主人公を男性にしたような真面目人間です。長いこと介護していた母が亡くなり、心にポッカリと穴が開いてしまったような人生を送っていたのですが、突然姿を消してしまいます。
そんな「カツオ」を主人公が見つけ出したときの状況、ちょっと哀れです。あたしも将来、あんな風になってしまうのかと思うと、ちょっと怖くもあり、悲しくもあります。わが家の場合、母はまだ介護を必要としていませんが、それも時間の問題のような気がします。そして「カツオ」と同じく、あたしも結婚もせず(できず?)、母が亡くなったら一人っきりの寂しい余生が待っているだけです。
結婚に拘らず、誰か一緒に楽しめる人を探すというのも、あたしには出来そうにありませんので、何か別に趣味を見つけなければなりませんね。
今日の配本(24/12/16)
中国語の入門[音声DL版]
山下輝彦 著
1984年に刊行、2016年に改訂された本書は、刊行以来40年、多くの方に使用されてきました。巷のやさしい入門書に比べ、だいぶ硬派な印象ですが、基本に忠実に、文法項目を一つずつ解説し、徐々に複雑な表現が身につくよう工夫されています。【厳選された例文+コンパクトな解説】というシンプルな構成は、文法を一通り学んだあとで知識を整理したい人にもおすすめ。各課のQRコードから音声を再生できるようになり、さらに使いやすくなりました。