与党が過半数割れとなり、ようやく選択的夫婦別姓の実現が現実味を帯びてきました。
あたし自身は、どちらかと言えば非常に古臭い、昭和的な思考の持ち主だと思っているので、夫婦別姓と言われても正直なところ他人事と思ってしまいがちです。それでも、今の時代、夫婦別姓でもいいんじゃないの、とは思います、他人のことであれば。
もちろん、夫婦だけの問題ではなく、子供の姓はどうする、という問題や、戸籍とか住民票とか、現状ままでよいのか、といった派生する問題もあると思うので、40年以上の時間がかかっている課題ではありますが、拙速に決着をつけるのはよくないと思います。
そもそも結婚をしていないあたしには、夫婦同姓も別姓も完全に他人事です。自分事になるわけがありません。たぶん、このまま人生を終えると思うので、夫婦別姓問題はあたしには永遠に実感を伴わないものになると思います。
そんなことを思いながら、PHP新書の『日本のふしぎな夫婦同姓』を読みました。その中に、他の本でも読んでいたので耳にしていた「ロマンティックラブ・イデオロギー」というタームが出て来ました。既にこの呪縛は解かれているのか、あるいはまだまだ強固に残っているのか、そのあたりの議論はあたしにはわかりません。
ただ結婚はおろか、恋愛すらしたことのないあたしには、このイデオロギーも他人事です。永遠に自分事にはならないと思います。