別にホラーではありません

月末に配本予定の『すてきなモンスター』はこんな装丁です。著者自身のイラストをあしらっています。

「モンスター」というタイトルですが、決してホラー作品ではありません。古今東西の小説の登場人物に関するエッセイです。知らない登場人物もいると思いますが、「えっ、こんな人まで取り上げているの?」という登場人物も出てくると思います。

カバーを外すと表紙にはご覧のように、これまた著者によるイラストがあしらわれています。本書で取り上げた登場人物たちを描いたものです。

このイラストは本をひっくり返した裏表紙にまで続いています。担当編集者曰く、二人ずつ向かい合うように配置しています、とのこと。どうぞこんなところもお楽しみください。

ここでちょっと目次をご紹介しますと、

ムッシュー・ボヴァリー/赤ずきんちゃん/ドラキュラ/アリス/ファウスト博士/ガートルード/スーパーマン/ドン・ファン/リリス/さまよえるユダヤ人/眠れる森の美女/フィービー/性真/逃亡奴隷ジム/キマイラ/ロビンソン・クルーソー/クィークェグ/独裁者バンデラス/シデ・ハメーテ・ベネンヘーリ/ヨブ/カジモド/カソーボン/サタン/ヒッポグリフ/ネモ船長/フランケンシュタインの怪物/沙悟浄/ヨナ/人形のエミリア/ウェンディゴ/ハイジのおじいさん/かしこいエルゼ/のっぽのジョン・シルヴァー/カラギョズとハジワット/エミール/シンドバッド/ウェイクフィールド

こんな感じです。「ああ、これはあの作品ね」とすぐわかるものもあれば、「こんなの聞いたことないよ」というものまで、あたしの知識では半分もわからないです。

表紙と裏表紙のイラストは、各登場人物の最初の部分に乗っていますので、どれが誰なのか、読みながら答え合わせをしてみてください。

この本で取り上げられた人物に興味を持って、そこから作品へ向かうなんていう方も多く現われることを密かに期待しています。あたしもちょっと気になる人物が数名おります。