H・ブストス=ドメック

12日が配本予定ですから、その週末には書店店頭に並び始めるでしょうか。はい、白水Uブックスの新刊『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』のことです。

本書の装丁はこんな感じです。ちょっと怖い感じがしますかね。それがまたよいのだと思います。

本書は2000年に岩波書店から刊行されたものを、このたび白水Uブックスとして復活させたものです。岩波書店版をお持ちの方も本書の「追記」に次のように欠かれているのを読むと、Uブックス版も手に入れたくなるのではないでしょうか。曰く

せっかくの機会だからと思い、もう一度訳文と原文を突き合わせて手を入れることにしたが、結果的にはかなり手直しをすることになった。

訳者自身による新訳と呼んでもよいのではないでしょうか。

ちなみに、ダイアリーのタイトルである「H・ブストス=ドメック」とは、扉裏に書いてくれていますが、1942年に原書が刊行されたときに著者二人の合作者としてのペンネームで発表されたそうで、そのペンネームです。