ユニコーンには乗れない

昨夕、たまたまスカパー!のチューナーのスイッチを入れたらTBSチャンネルで、数年前のドラマ「ユニコーンに乗って」が一挙放送されていたので、ついつい見てしまいました。永野芽郁ちゃん、カワイイですよね。

数年前に放送されていた時も、リアルタイムで視聴していたドラマですので、ここでストーリーを語ることはしませんが、今回再び見て改めて思ったのは西島秀俊演じる小鳥さんの安定感、安心感です。

大手ではなかったと思いますが、そこそこの銀行の立川支店長を務めたほどの人材が何を血迷ったかその職を抛って、娘、息子と呼んでもおかしくない連中が起業した会社に再就職したわけです。そこで若い同僚に対して、一歩退きつつもしっかりとサポートをし、経験に裏打ちされた的確なアドバイスをするという役回りです。

ドラマの中の西島秀俊の設定はたぶん50歳になっていないあたりです。永野芽郁をはじめとする起業した若者たちから見たら何もかもが異なる人生の先輩です。ドラマの中ではそのアドバンテージを遺憾なく発揮していましたね。そんなドラマを見ていて、わが身を振り返ると自分の不甲斐なさに茫然自失です。

ドラマの西島秀俊よりも十歳近く年上にもかかわらず、あたしにはあんな知識も経験もありません。もちろん的確なアドバイスだってできっこないです。銀行からユニコーン企業へ転職して、あれだけやれるなんて、正直すごいと思います。あたしなど、他の出版社へ転職したとしても、そこで何も発揮できるようなスキルはありませんし、今の今までそんなもの身につけてきませんでした。

あんなのはドラマの中の話だよ、出来過ぎたフィクションの世界だよ、と言ってしまうことは可能ですが、やはりドラマとはああいうカッコ良さを見せつけられると、落ち込みはしませんが、自分のダメさがよーくわかるものです。