光ると言いつつ暗いですね

大河ドラマ「光る君へ」の評判はどうなのでしょう? あたしは視聴率は気にせず、自分の好みでテレビドラマを見るタイプですが、今年の大河ドラマは数十年ぶりに見ております。

昨年来、藤原氏や紫式部、源氏物語や平安時代に関する書籍が陸続と出版されています。研究書やごっつい単行本には手を出していませんが、新書については何冊か読んでいます。基本的にこの時代、好きなのでしょうね。

で、大河ドラマです。ネットなどの書き込みを見ていると、藤原ばかりで誰が誰だかわからない、という意見が散見されます。まあ、この時代の貴族社会って天皇家を除けば藤原氏か源氏しかいないような状況ですから、慣れないに人には取っ付きづらいことこの上ないでしょう。このあたり、そこそこ本を読んで興味を持っているので、あたしはそこまで理解できないことはありませんが、「あれっ、こんな人だったっけ?」と思うことはあります。やはり演じている役者さんの容姿や所作に引きずられるところがあるのでしょう。

あたしが見ていて思うのは画面の暗さです。これだけ暗いと、誰が誰なのか判別がつきません。それでなくとも名前にが似ているとネットでは言われているわけですから、これでは平安時代に興味ない視聴者は大変でしょう。ただ、当時の照明を考えると、このくらいの暗さが正解なのでしょうね。むしろ一般の時代劇があり得ないくらい明るすぎるのだと改めて思います。たぶん夜間だと、格さんが出すご老公の印籠も悪人たちにはよく見えなかったのではないかと思います。

平安時代だと江戸時代よりもさらに照明技術は後れていたはずですから、このくらい暗かったんだろうなあと思いながら見ています。そしてそれと同時に、当時の御所ってどのあたりにあったのかなあ、とも思っています。現在の御所の位置は平安京の出来たころの場所からはずいぶん変わってしまっています。果たして道長のころは当初の御所の場所でよかったのかなあ、などと思いながら見ています。