あんな事件があったから致し方ないのでしょうが……

先月から、販促担当地域に京王線沿線が加わりました。その代わり、新宿地区の担当を外れました。そして、このところ少しずつですが、京王沿線の書店を訪問するようになりました。

で、思ったのは京王線がずいぶんと変わったなあ、ということです。

実のところ京王線は、十数年前まで担当していましたので、それなりに慣れ親しんでいる地区です。もちろん書店地図はだいぶ変わりましたし、書店員さんもほぼ知らない人だらけになっています。戸惑いつつも少しずつ慣れていこうと思います。

ただ、あたしがそれ以上に戸惑ったのは京王線です。まずは現在の京王線の路線図がこちらです。

特急、急行、快速、各駅停車という基本の四種類は変わりませんが、区間急行なんていう種類ができたのですね。それと、あたしがかつて担当していた頃は「ライナー」は走っていませんでしたし、京王多摩センターへ行く特急や急行はありませんでした(ほんの一時期、橋本行きの特急が走ったことがありましたけど、しばらくしたら廃止されました)。

一番早い特急の停車駅を見ますと、新宿、笹塚、明大前、千歳烏山、調布、府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野、京王八王子となっていますが、あたしが担当していた頃は新宿、明大前、調布、府中、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、京王八王子のみでしたから、特急の停車駅がずいぶん増えたことになります。

かつては新宿と八王子、あるいは高尾間で並行して走る中央線、特にその特別快速とのスピード競争もあって、京王線の特急は停車駅があえて少なくしていたはずです。そのぶん、急行や快速の停車駅はやや多かったかも知れません。それなのに、このところのダイヤ改正で特急の停車駅がずいぶんと増えてしまったわけですね。

ニュース記事などでは、京王車内での放火事件があって以来、停車しない区間が長くなると何かあったときに乗客の逃げ場がなくなるという配慮から停車駅を増やしたとのこと。なんか世知辛い世の中になりましたね。