この週末、東京の大動脈、山手線が工事のため運休していました。渋谷駅のホーム改良工事のためで、内回りの池袋・大崎間が土日の二日間運休となり、外回りも本数を減らしての運行でした。
土日にほとんど出かけることのないあたしにはほとんど影響のない工事でしたが、テレビのニュース番組では大きく扱っていました。その伝え方があたしはちょっと気になりました。
どの局も同じような伝え方だったのかわかりませんが、あたしが見ていた番組では土曜日の朝の番組で「山手線の内回り、池袋・大崎間が今朝の始発から明日の終電まで終日運休となります」と伝えていました。そのニュースが流れている時点で既に運休は始まっているわけです。それは別によいのですが、この表現がわかりやすいのかどうか、ということです。
あたしなら「土日丸二日間運休になります」という言い方、表現を使ったと思います。しかしアナウンサーの原稿読みではこういう言い方は一切なされず、「本日の始発から明日の終電まで」という言い方で統一されていました。たぶん、あたしが見ていた局は局としてその表現に統一していたのではないかと思います。
しかし、同じことを言っているのはわかりますが、一般の視聴者にとってはどちらの方がわかりやすいでしょうか? ここまで来ると感覚の問題だと思いますが如何でしょう?
あたしなりに考えますと、まずはJR側の公式アナウンスの表現がそうなっていたのだと思います。そして更に予測しますと「今日明日の二日間」と言ってしまうと、日曜日の夜12時を回ったら動き出すのではないか、と思ってしまう視聴者・利用者がいることを心配したのではないかと思います。
日曜の夜12時を回ったら、たぶん山手線とはいえ終電までに運行されるのは数本だと思います。それでも夜遅くまで出かけている人、遊んでいる人にとってはその数本があるかないかは大問題でしょう。そんな揚げ足を取られないためにも「日曜の終電まで」という、より正確な表現を使ったのではないかと思うわけです。