使い古された言い回しですが、本当に怖いのは怨霊よりも生きている人間でした

このところ、休みの日には録画しておいたホラー映画を見ています。最近見たのは韓国系のこの三本、「タロット 呪札の暗示」「タロット 愚者の運命」「怪談晩餐」です。いずれも三つ、四つくらいの短篇で構成されています。

前二者はタロット二部作で、主人公の元にどこからともなくタロットカードが届き、主人公は特に興味も関心も示しませんが、そのカードのメッセージに導かれるような運命をたどることになります。

タロットカードの摩訶不思議な力が作用しているのかも知れませんが、見ている限りは幽霊とかその怨念が出て来るというわけでもなく、人間の嫉妬心、妬みや嫉み、そういったものが引き起こした結果ではないかと思われます。特に「呪札の暗示」よりも「愚者の運命」の方がその傾向がより一層強くなっています。

そして「怪談晩餐」も怪談とは言いつつも、怖いのは人間です。怨霊的なものが出て来る作品もありましたが、やはり怖いのは生きている人間です。そして共通する怖さというのは、収入や学歴、職業などで形成される人のランクのようなものに支配されている韓国社会の歪みです。日本にもこういった格差はありますが、韓国映画を見ていると格差などという生易しいものではなく、階級社会と呼べるほどのものではないでしょうか。

そして感情が爆発したときの激しさも、日本人とはちょっと違うなあと感じます。そしてたまに邦画でもこういうものはありますが、韓国映画の場合、子供だからといって純粋で、被害を受けるだけの立場ではない、ということです。なめてかかると痛い目を見そうです。

春には春の酒がある?

この時季は気温が上がってちょっと暑いなあと感じたり、逆に曇りがちや北風が強くて真冬に逆戻りしたような日があったりして、体調管理に気を遣います。ただ、家での晩酌、日本酒は夏だろうと冬だろうと冷酒一本槍なので、迷うことはありません。そして、国分寺のクイーンズ伊勢丹でこんな日本酒を買ってきました。

まずは「大江山」、能登の酒です。地震の復興の意味を込めて、機会があると能登の酒を買うようにしていますが、これもその一本です。能登に大江山という山があるのか否か、あたしはよく知らないのですが、公式サイトを見ると京都由来のようですね。まあ、酒で大江山と聞けば酒呑童子を思い出す人も多いでしょう。

酒呑童子の大江山は丹波の方になりますが、公式サイトには「大江山の由来は、先祖が京都の大江山より「酒呑童子のごとく豪快に酒を酌み交わして欲しい」と願い名づけられました」と書いてあります。

続いては米どころであり、日本酒どころでもある新潟のお酒、「久保田」です。その「純米吟醸にごり」です。公式サイトには「春だけ楽しめるすっきりフルーティー」とあり、「2月限定出荷」とも書いてあります。

まだ飲んでいませんが、「さらっとなめらかな口当たり」というのがどんな感じなのか、とても楽しみです。

そして三本買ったうちの最後は、この時季らしいピンク色の日本酒です。群馬のお酒「水芭蕉」です。「水芭蕉」は以前にも飲んだことがありますが、この「春酒 純米吟醸生貯蔵酒」は初めてです。

季節限定のお酒は各季節ごとに出ているようですので、今後は他の季節の水芭蕉にも挑戦してみたいと思います。このお酒は「ほのかに感じる旨味を残しながら、キレのある仕上がり。 氷温生熟成を施し、飲み飽きしない純米吟醸を目指しました。 すっきりとしたキレの良さにより、お料理との相性も抜群です」ということで、久保田と同じように、やはりすっきり、さっぱりと飲める日本酒のようです。

あたしは、どぶろくやにごり酒も嫌いではないので、他の地域や他の銘柄の日本酒も試していきたいと思います。悪酔いしない程度に、そして酒に飲まれない程度に。