お取り寄せ

昨晩のお話です。夕飯はお取り寄せの柿の葉ずしでした。

先月の奈良旅行でも食べた、平宗の柿の葉ずしを取り寄せてみました。ネタは鮭、鯖という定番と金目鯛が入っていて、各4個ずつ、全部で12個入りのものになります。

基本は押し寿司ですから、輪ゴムでしっかり締め付けられていました。

そして蓋を開けると、ネタがどのように入っているかの図解が書かれた紙がありました。柿の葉ずしは、当然のことながら柿の葉に包まれていますので、外から見ただけでは中のネタはわかりません。こういう図解があると非常に助かります。

ところが、さらに開けてみますとこんな感じなので、結局は柿の葉を開けてみないとネタはわかりませんでした。それでも、端っこのものを開けてみて、金目鯛か鯖かわかれば、どういう配置になっているかも判明するはずです。

実は、わが家で柿の葉ずしを食べている同じ晩に、妹家族のところにも柿の葉ずしが届いておりまして、妹家族も昨晩は柿の葉ずしを食べていたはずです。母とあたしが奈良で食べたのを聞いて、食べてみたいと姪っ子が言っていたので妹のところにもお取り寄せしてあげたのです。

妹のところは五人家族なので、さらに海老と穴子が追加された、全部で30個のものを送りました。妹曰く、みんなで美味しく食べたそうです。姪っ子たちも気に入ってくれたみたいです。

今日の配本(25/02/28)

ピンポン

パク・ミンギュ 著/斎藤真理子 訳

世界に「あちゃー」された男子中学生「釘」と「モアイ」は卓球に熱中し、人類存亡を賭けた試合に臨む。『カステラ』の韓国の鬼才が猛打する長篇!

ブリス・モンタージュ

リン・マー 著/藤井光 訳

本書は、中国出身の米国作家リン・マーの長篇『断絶』に続く第一短篇集。前作は、移民の女性が米国のミレニアル世代の一員として根無し草的な生活を送るなか、パンデミックとゾンビという物語形式を借りて、グローバル資本主義の制度に組み込まれた人生の虚無感、今世紀の米国社会の空気を巧みに切り取ってみせた。同様に若い女性を主人公とする本書においても、移民にとっての「ホーム」はどこなのかという問いや、醒めた距離感を保つ一人称の語り口など、マーの作風は前作から連続している。ただし本書では、人間関係における暴力や、存在の孤独という、マーの中核的主題がより前景化され、人と時代に対する鋭い観察眼と、物語を組み立てていく手腕の凄みが際立っている。

宛名のない手紙
チェルヌイシェフスキー哲学的論戦珠玉

ニコライ・チェルヌイシェフスキー 著/多和田栄治 訳

チェルヌイシェフスキーは、専制体制下のロシアにおいて生涯をかけて、社会体制の変革と民衆=人民の解放に向けた言論活動をおこなった。ここに集められた諸論攷の多くは1861年の農奴解放令に関連するものである。自由主義的な貴族や知識人からは「大改革」と称讃されたが、そこにはいくつか問題があった。農奴解放によって「農奴」は人格的自由を得たものの、同時に、分与された土地に対して膨大な額の支払い義務を負わされたことや、農村共同体の位置づけなどである。「土地つき解放」を求める彼の争点はここにあった。この「リベラルな」改革は真の意味での「農奴解放」とはいえず、圧倒的に不十分だったのだ。つまり、彼の闘争の矛先は、専制体制のみならず、不徹底なリベラリズムにも向けられている。

暴走するウクライナ戦争
クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか

オーウェン・マシューズ 著/三浦元博 訳

本書は、ロシアとウクライナの権力中枢に近い情報源の証言を基盤に、クレムリンの論理を解くことによってプーチンが戦争を決断した謎に迫るとともに、ウクライナ出身の自らのルーツ、戦場の有様を活写し、主要メディアが「必読書」と絶賛するノンフィクションだ。

ポピュリズムの仕掛人
SNSで選挙はどのように操られているか

ジュリアーノ・ダ・エンポリ 著/林昌宏 訳

ドナルド・トランプ大統領がぶち壊してゆく世界は、極論に満ちている。失言、論争、派手なパフォーマンスが繰り広げられ、祭りのような雰囲気が醸成されてゆく。それは、「ネットフリックスのような」政治だ。

道明寺は桜もち?

昨日のおやつです。道明寺を買ってきました。武蔵製菓の商品です。

道明寺って書いてありますが、この文字面を見ると「花より男子」を思い出してしまいます。「花より男子」はもちろん井上真央主演のテレビドラマ版です。道明寺役は松本潤が演じていましたね。

それはともかく今回は和菓子の道明寺です。道明寺と書いていなければ、「これは何?」と聞けば、「桜もちです」と答える人が多いのではないでしょうか。

ネットで「桜もち」を検索してみると、道明寺というのは桜もちの一種のようで、道明寺粉を使ったものを言うらしく、主に関西で作られているようです。

たぶん正確なところはもう少し違うのかも知れませんが、ザッと言えば両者の違いはこんなところではないでしょうか。普通に桜もちというとさらっとした感じがしますが、道明寺の方がつぶつぶ感が見た目にもあります。ピンク色のおはぎのようです。

そう言えば、桜もちって、道明寺もそうですが、葉っぱを食べない人も多いですね。葉っぱが嫌いという人は多いのでしょうか。あたしは葉っぱごと食べてしまいますが。

こういう読み合わせ?

食べ物には「食い合わせ」という言葉があります。これとこれを一緒に食べるとよいとか、よくないとか、そういった昔から言われていることがあります。同じように、本にも読み合わせというのがあるのか否か知りませんが、最近のあたしの通勤読書はこんな感じです。

まず数日前まで読んでいたのが、河出新書の『天皇問答』です。明治以降の天皇という存在、天皇制について奥泉光と原武史(敬称略)が縦横に語る対談本です。

お二人とも、基本的には天皇制反対論者のようですが、だからこそこのまま何も決められずに行けば、近い将来日本から天皇という存在がなくなってしまうことを真剣に考えているようです。ちなみに、あたしはどちらかと言えば天皇には親近感を持っているタイプです。

でも、女系天皇には反対です。ワンポイントの女性天皇は認めるとしても、女系はお断わりしたいです。「そうなると、いずれ天皇制は消滅するよ」と言われても、あたしは「はい、そうなったらそうなったで構いません」という立場です。つまり皇室典範も改正せず、いまどきのジェンダー平等にも与せず、天皇制はあくまで伝統に従っていればよいと思っています。

そして、この『天皇問答』の後に読み始めたのが、中公新書の『コミンテルン』です。右から左へ一気に跳んだ感がありますが、あたしの中では特に矛盾もなければ、自己撞着も起こしていません。興味の赴くままに本を手に取っているだけです。

ちなみに、同じ月の中公新書には『皇室典範』なんていう一冊も発売されていましたね。もちろん購入済みです。いずれ読むつもりです。

話は戻って「コミンテルン」ですが、中国史をやっていた身からすると、初期の中国共産党を取り仕切って無理矢理言うことを聞かせていた、強権的なイメージがあります。しかし、読み始めてみると、なんとも頼りなく、定まらない組織だなあという印象です。まだ読み始めたばかりなので、この後は徐々に強くなっていくのでしょうか。

最後に、最近買った本のご紹介、『影犬は時間の約束を破らない』です。いみじくも『天皇問答』と同じ河出書房新社の本です。著者は韓国の作家パク・ソルメです。実はあたしの勤務先では、これまでパク・ソルメの作品を二冊出しているのです。しかし、どういう大人の事情があったのかわかりませんが、今回の作品は河出書房新社から出ることになりました。まあ、うちが版権を録り損なったということなのでしょう。

タイトルもそうですが、あたしの勤務先から出した二点とは装丁もずいぶんと印象が異なる本ですね。これも読むのが楽しみな一冊です。ちなみに、あたしの勤務先から出ている既刊二点は『もう死んでいる十二人の女たちと』と『未来散歩練習』です。もちろんすべて斎藤真理子さんの翻訳です。

今日の配本(25/02/27)

厨房から見たロシア
包丁と鍋とおたまで帝国を築く方法

ヴィトルト・シャブウォフスキ 著/芝田文乃 訳

皇帝一家と運命を共にした料理人からプーチン大統領の祖父まで。旧ソ連諸国を縦横に旅し、当時の食について考察する。各章にレシピ付き。

次はさくら!

2月22日はにゃんにゃんにゃんで猫の日と言われていますが、それにあやかっていろいろなフェアや催しが行なわれていました。その中には猫をモチーフにしたスイーツなども多く含まれています。そんな猫の日が終わると、次は雛祭りなのかも知れませんが、スイーツの世界はさくらにシフトしているようです。

そう言えば、少し前から和菓子店では桜もちが並び始めましたから、スイーツの世界はさくらのシーズンに突入なのでしょう。

セブンイレブンでもこんなスイーツが売られていました。まずは母に買ってあげた「春の三色こもち」です。こもちと言うくらいですから、一口サイズのカワイイおもちが三つ入っています。

内容は桜もち、餡もち、草もちで、餡もちがつぶあん、他の二つはこしあんが入っているようです。母はペロリと平らげてしまいました。特にこしあんが好きなので、気に入ってくれたようです。

そして自分用にはこちら。「春のミニかまくら」です。「ババロアといちごソースのケーキ」と書いてあって、特にさくらを使っているわけではないようですが、パッケージにはさくらの模様が描かれています。ピンク色がさくらをイメージしているのでしょう。

こちらは今晩、夕食後のデザートにいただこうと思っています。母のこもちに比べるとちょっとお高いですが、確かにそのぶんボリュームもありそうです。

こうしてコンビニスイーツを堪能していると、やはり自宅のそばにセブンイレブン以外のコンビニが欲しいなあと思います。

ミニロールケーキ!

セブンイレブンで売っていたスイーツです。ミニロールケーキとありますが、確かに一口サイズで、小腹を満たすにはちょうどよい大きさ、ボリュームです。

パッケージを見る限り、セブンイレブン限定スイーツというわけでもなさそうです。とはいえ、近所のスーパーで売っているとも思えませんが……(汗)

ちょうど二つ入っているので、祝日のおやつとして母と二人で一つずついただきました。スポンジもふわふわで、クリームも程よい甘さがあって、美味しくいただきました。

見てもわかるように、スポンジはチョコ味のようですが、バニラ味のものも売っているのでしょうか。わが家では「5つに切ったロールケーキ」がお手頃なのでよく買っていますが、これはバニラとチョコ、コーヒーの三種類がありますから、これもそうだったら嬉しいところです。

ちなみに、ミニロールケーキは猫のイラストが描かれているので、猫の日限定のスイーツだったのでしょうか?

こういう本の買い方は……

すっかり忘れていましたが、先日の関西ツアーでこんな本、否、雑誌を買ったのです。それが一枚目の写真です。

京都の大垣書店が発行している『KYOTOZINE』の第二号です。写真の左が以前買った創刊号で、右側が今回買った第二号です。

雑誌とはいえ、かなり豪華な造りの本です。そして第二号の特集は京都の食でした。ほとんどが行ったことない、食べたことない、買ったことのないものばかりでしたので、いつかは口にする機会を得たいものです。

ところで本を買ったといえば、つい最近、新宿の紀伊國屋書店が買ったのが二枚目の写真です。紀伊國屋書店限定カバーの『与田祐希写真集』と中国小説『城南旧事』の二点です。

しばしばネット書店で「この本を買った人は、こんな本を一緒に買っています」と勧められることがありますが、こういう組み合わせはAI泣かせではないでしょうか。これはリアル書店で買ったので、そういう記録がどこまで残っているのかわかりませんが……

そう言えば、もう十年か二十年前に、アマゾンでアイドルの写真集と一緒に中国古典の学術書を買ったことがあります。しばらくアマゾンでその学術書を見ると一緒に買った本にアイドルの写真集が載っていて、そんな買い方するのは日本国内にあたしくらいしかいないだろうと思われたものです。

ニュースとガイブン

世間でどれだけ話題になっているのかわかりませんが、あたし個人としては、乃木坂46三期生与田祐希の卒業コンサートに、盟友である大園桃子がサプライズ登場し、二人のデビュー曲「逃げ水」をWセンターで披露したことが、本日最大の関心事です。ネットにアップされているコンサート写真を見ますと、やはり桃子はセンターで輝く逸材だったと思います。

それはともかく、ドイツの総選挙の結果がほぼ判明しましたが、移民反対派の極右が大躍進ですね。ある程度予想はついていたこととはいえ、今後のドイツはどういう方向に進むのでしょう。

幸いなことに、まだまだ多くの移民受け入れ派、人種差別的な政策に反対する勢力が多数いることがドイツの良心を感じさせてくれます。それにしてもドイツはここ数年景気が悪いそうですから、人々の気持ちにも寛容さが失われているのでしょうか。衣食足りて礼節を知るとはよく言ったものです。

さて、そんなドイツの移民問題、政治経済の話ではなく、もっと庶民目線で理解できないものかという方にお薦めなのが『行く、行った、行ってしまった』です。引退した大学教授がドイツに辿り着いた難民との交流を深めていく物語です。この機会に是非一読していただきたい一冊です。

そして話は元へ戻って乃木坂46です。38枚目シングルが3月26日発売されるとのこと。そしてそのタイトルが早々と発表になりまして、「ネーブルオレンジ」だそうです。

このタイトルを聞いて真っ先に思い出したのが、《エクス・リブリス》の最新刊、『ブリス・モンタージュ』のカバー画像です。これがネーブルオレンジなのか否か、詳しくないあたしにはなんとも言えませんが、そうだと言ってもあながちハズレではないでしょう。

同書には、短篇が八つ収録されていまして、その中の一つに「オレンジ」という作品もあります。どんな作品かは、是非本書でご確認ください。

最後のおまけ。日向坂46の楽曲「君を覚えてない」が、冠番組「日向坂で会いましょう」で取り上げられていましたが、上掲の《エクス・リブリス》には『ぼくは覚えている』という一冊があります。こちらもなかなかに個性的な作品ですので、是非どうぞ!