昨年に引き続き、今年も大河ドラマは日曜昼に放送されるBS4Kで視聴しました。昨年の平安時代から今年は江戸時代、どちらもその時代の半ば、やや後半に入りつつある時期が舞台ですね。これまでであればドラマの舞台にならなそうな時代をあえて取り上げるなんて、とても嬉しいことです。
それにしても大河ドラマも新番組ということになるわけですが、新年早々、今日から放送スタートというのは早いですね。民放の新番組は昨年から盛んにCMが流れ、年始の特番でも番宣よろしく多くの出演俳優がバラエティに出ているのに、肝心の放送スタートはほとんどが今月半ば以降、ほとんど月末に近くなってからスタートするものもあります。あれだけCMを流すのであれば、くだらない特番を放送なんかせず、さっさとドラマもスタートすればよいのではないかと思います。
話は全然変わりますが、近所のスーパーでほろよいの冬季限定デザインの缶を見つけたので買ってみました。冬季限定デザインはよいとして、そのフレーバーがなんで桃なのでしょう。季節感がまるで感じられません。せめてイチゴのフレーバーはなかったのでしょうか。
あああ話は戻って大河ドラマ、蔦重です。蔦屋重三郎については大河ドラマで取り上げられるよりもはるか以前から興味は持っていました。あたしのような門外漢にとって手軽な本がなかなかなかったのですが、昨年の秋ごろから陸続と出版されるようになりましたね。
そんな中から買ってみたのが左の二冊です。改めて、蔦屋重三郎って田沼時代だったか、と思い出しました。既に経済も文化も上方ではなく江戸に移った時代の人ですよね。なにせ舞台が吉原ですから。大河ドラマでもこれからどんな同時代人物が登場するのでしょうか、非常に楽しみです。
大河以前に興味を持っていたと書きましたが、サントリー美術館で蔦屋重三郎の展覧会が行なわれたことがあり、その時の図録が右の写真です。展覧会のタイトルは「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」で、蔦屋重三郎よりも歌麿、写楽という名前に引かれて見に行ったのだと思います。
これが2010年秋の展覧会ですから、もう四半世紀前になるのですね。江戸の出版文化や出版事情などにも目配りした展覧会でした。当時既に100万都市の江戸でこれほどの出版文化が興っていたとは非常に驚きました。
四半世紀経って、またこういう展覧会は開かれないのでしょうか。当時よりも研究は進んでいると思いますし、展示すべき文物も増えているのではないかと思いますので。そう言えば、蔦重のころの江戸の書肆に須原屋があります。現在の蔦屋書店は蔦屋重三郎とは無関係のようですが、須原屋は今も埼玉県で営業を続けています。大河ドラマの中にも須原屋が出てくるみたいなので、これも非常に楽しみです。