ここ数年、壁に貼る一枚もののカレンダーをビックカメラでもらってきています。日本地図が描かれていて、余白の部分に主要都市の鉄道路線図が描かれているところは毎年変わりませんが、それ以外にちょっとした情報が載っているのですが、これが年によって異なります。
今年はご覧のとおり、国内の現存天守の紹介でした。ここ十年くらいお城の人気が上がっていて、各地の城巡りをしている若い人も多いようです。お城に関する本もたくさん刊行されています。あたしも昔からお城は大好きだったので、こういう風潮は嬉しく思います。
それにしても、現在の日本に残っている天守ってこんなにあるのですね。あたしはもっと少ないと思っていました。この中であたしが訪れたことがあるのは、松本城、彦根城、姫路城、松江城、丸亀城、松山城、高知城です。
弘前は出張で何回か訪れていますが、駆け足で書店を回って次の都市へ向かうので、弘前城は訪れる機会がありませんでした。ただ弘前城って、あれは天守閣だったのですね。あたしはなんとなく櫓だと思っていました。江戸城の富士見櫓と同じで、そこそこ立派な櫓を天守の代用としているのだと思っていました。
この天守一覧を見ていて気付いたのですが、和歌山城って現存天守ではないのですね。あとは熊本城や岡山城も。なんとなくイメージで江戸時代以来の天守閣だと思っていました。名古屋城も、確か戦前までは江戸時代以来の天守が残っていたけれど空襲で焼け落ちたという話を聞いたことがあります。あの無謀な戦争を起こさなければ、あるいは満洲事変の後うまい具合に終息させていれば、現存天守の数はもっと多かったのでしょう。