聖子ちゃん

今回のタイトル、「聖子」という文字を見たら、10人中10人が「せいこ」と読むことでしょう。100人いたら99人が「せいこ」読みだと思います。でも、あたしは「せいこ」ではなく「しょうこ」と読みます。

その理由は、アタシが中学生の時に知って以来のファンである、シンガーソングライター・沢田聖子が「さわだ・しょうこ」と読むからです。沢田聖子を知っているか否かで世代がわかるというものです(笑)。ちなみに、アイドル松田聖子と同じようなころにデビューしています。

デビューから、あたしが大学生ころまでのアルバムはすべて持っています。もちろんCDなんて存在しない時代なので、いわゆるLPレコードです。現在ではレコードプレーヤーなど持ってもいないのに、レコードだけは手放さずに家蔵しているのです。

大人になってからはCDが発売されるようになって、CDも何枚か持っていますが、初期のころのアルバムはCDで持っていません。ただ最近になって、SpotifyやAWAなどのサブスクで初期のアルバムが一気に配信されるようになったので、懐かしさを感じながらよく聞いています。

でも、そのサブスクで配信されているのも一部のアルバム限られます。レコード会社を何回か変わっているので、権利の問題がいろいろとあるのでしょう。ファンとしてはすべて配信されると嬉しいのですが、こればかりは致し方ありません。

そんなことを思っていたら、ネットショップでCDを見つけました。レコードは持っているけれど配信されていないアルバムです。2000円もしないので二枚買ってしまいました。それが写真の「Potential」と「夢のかたち」です。早速懐かしく聞いています。

話はガラリと変わって、本日の朝日新聞。いつものように海外の書店のランキング。今回は中国です。少数民族出身の作家のランキングがフィーチャーされているのですが、第七位にランクしているのが『アルグン川の右岸』です。

原書の刊行が2005年ですから、ほぼ20年、中国では売れ続けているのですね。まさにロングセラーです。あたしの勤務先から邦訳が刊行されたのは2014年ですから、それからでも既に10年経っています。

この記事をきっかけに、改めて『アルグン川の右岸』を手に取ってくれる方が増えると嬉しく思います。都会が舞台の中国小説を読み慣れている方には、全く異なる作品世界です。もちろん閻連科のように中国の農村を舞台とした作品とも違います。やはり少数民族の作品なんだなあと感じられることでしょう。