どう変わったのでしょうか?

今月、似たような新書が異なる出版社から刊行されました。それが写真の二点です。

朝日新書の『限界の国立大学』と中公新書の『大学改革』です。カバーや帯を見ますと、どちらも「法人化20年」と書かれています。そういうタイミングだから刊行が重なったのですね。ありがちなことです。

それにしても、国立大学の法人化っていったい何だったのでしょう。果たして成功したのか、失敗だったのか、その結果は20年経って既に顕著に現われているのでしょうか。

そう言えば、国立大学ではないですが、あたしの勤務先も2016年に『消えゆく限界大学』という本を刊行しています。子供の数が減っているのはずいぶん前から言われていますし、ますますの東京一極集中で、地方は大学に限らず疲弊していますよね。大学というのはその象徴的な意味合いがあるのかもしれません。