もしトラでも確トラでもなく……

先の衆院選で、日本の国民は与党の過半数割れという選択をしました。あまりにも国民感情と懸け離れた自民党の体質は、国民からNOを突き付けられても致し方ないものですが、そもそもの原因は、その前の選挙で国民が自民党にあれだけの議席を与えてしまったことにあるわけです。

国民もようやく反省し、揺り戻しを起こしたというのでしょうか。与野党が協力しないと何も決まらない、決めることができない現在の国会はこれからが真価の問われるべき時でしょう。しっかりと熟議を重ね、党利党略ではなく本当に国民のことを考えた政策を決めることができるのか。

さてさて、そんな日本を尻目にアメリカ合衆国ではトランプ前大統領が四年のインターバルを経て再び大統領に選ばれました。獲得票数もハリス副大統領をかなり上回り、大接戦という事前の予想を裏切り結果となりました。上院選挙でも共和党が多数を握り、トランプはこれからの四年間、好き放題できるのではないでしょうか。

これがアメリカ国民の選択の結果ですね。自民党にあれだけの議席を与えた日本国民も情けないと思いましたが、今回のアメリカ国民の選択も、本当にこれがアメリカ国民の選択なのかと、自分の耳目を疑ってしまいました。

書店では、ハリスかトランプかとわからないので、現在のアメリカを分析するようなフェアが目に付きました。慶應義塾大学出版会も写真のようなリーフレットを使ってフェアを展開していました。あたしの勤務先も、これから『ぶち壊し屋(上・下)』が売れ始めるのではないかと期待しております。