秋の静岡&長野フェア

このダイアリーではしょっちゅう登場する、JR国分寺駅ビルにあるクイーンズ伊勢丹。現在、そこでは「秋の長野&静岡フェア」が開催中です。こんどの日曜までのようです。

このフェアに注目したのは、もちろん妹家族が住んでいる静岡が絡んでいるからです。なので、このダイアリーのタイトルも「長野&静岡」ではなく、「静岡&長野」にしてしまいました(汗)。

両県のいろいろな特産、名産が売られていましたが、やはり静岡のものを選んでしまいます。まずチョイスしたのは「手造りプリン」です。富士山麓あさぎり宝山ファームという富士宮市のメーカーのプリンです。カラメルソースが別に付いていて、お好みでかけて食べるようです。

やや堅めの美味しいプリンです。あたし個人の好みとしては、もう少し堅くてもよかったかなと思いましたが、ちょっと苦みのあるカラメルソースはとてもよかったです。

続いては、スイーツではなく夕飯のおかずをチョイス。

唐揚げが好きなのですが、よく見るとこれは鶏の天ぷらです。浜名湖産の青のりを使っているのがポイントです。とり天というのは大分県の名物だったと思いますが、それを静岡でアレンジしたものなのでしょうか? それともクイーンズ伊勢丹オリジナル商品なのでしょうか?

そして最後はバウムクーヘンです。静岡のバウムクーヘンと言えば「治一郎のバウムクーヘン」が知られていますが、これはそれとは違いまして、「きみのまま」という商品です。

公式サイトには「ふんわりバウムクーヘン」とありますので、まだ食べていませんが、食べるのがとても楽しみです。

あたしは、この十年か二十年くらい、バウムクーヘンと言えば北海道は北菓楼の「バウムクーヘン・妖精の森」が一番のお気に入りで、あっちこっちのバウムクーヘンを食べ歩いたわけではありませんが、この商品が一番だと思っていました。果たして「きみのまま」はそれに匹敵する味わいなのでしょうか。

Take My Breath Away

先程のダイアリーでルシア・ベルリンに触れましたが、ベルリンと聞くとあたしは「Take My Breath Away」を思い出してしまう、と言いますか、頭の中にこの曲が流れ始めます。

とはいえ、映画「トップガン」は見たことがありません。あの頃って、とにかく洋楽が流行っていて、テレビ番組でも洋楽専門のものがありましたし、楽曲もラジオから頻繁に流れてきていたものです。ドラマや映画の主題歌になっているということだけは知っていても、ドラマも映画も見たことがない、ただその曲だけは耳に馴染んでいる、というのはよくあることでした。

で、話は戻ってルシア・ベルリンです。上掲の楽曲とは何の関係もありません。またベルリンというのはこの楽曲を演奏しているバンドの名前です。ベルリンという名前ですが、アメリカのバンドです。

さて、ルシア・ベルリンの新刊『楽園の夕べ』ですが、是非とも訳者・岸本佐知子さんの最新エッセイ『わからない』と併売していただけると、あたしはとても嬉しいです。岸本さんの翻訳書はいろいろ出ていますので、それらも一緒に並べて岸本佐知子翻訳書コーナーを作ってもよいかと思います。そんな中に、岸本さんの著書も混ぜ込んでみては如何でしょうか、という提案です。

書店員の皆さま、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

2024年9月26日 | カテゴリー : Rockfield Diary | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

年貢の納め時になりました

わが家に、DoCoMoからこんなDMが届きました。あたし宛ではあるのですが、母が使っている「らくらくホン」に関するDMでした。

母のらくらくホンは既に10年以上は使っていると思いますが、このところバッテリーの持ちが非常に悪くなってきました。半日くらいで、特にハードな使い方をしているわけではないのに、限りなく0%に近い数値になってしまいます。

もういい歳だから死ぬまで使い倒す、と言っていた母ですが、このところの自然災害をニュースで見るにつけ、避難した先でスマホの充電が切れたら困るからなんとかならないか、と言うようになっていたのです。じゃあ、近いうちにドコモショップへ行って聞いてくるよ、と言ってたのですが、機先を制してこんなDMが届いたわけです。

DMにはご丁寧にも母が使っている機種名が印字されていて、もうその機種は修理もできません、電池持ちが悪くなっていませんか、と書いてあります。多少の優待で新機種に機種変更できるとも書いてあります。母も機種変更したいと言っているので、これまた近いうちにドコモショップを予約して訪ねようと考えています。

さて、母のスマホはともかく、ルシア・ベルリンの新刊を手に入れました。ご覧のように過去の二冊も持っています。どこの書店へ行っても店頭にたくさん並んでいますが、過去の二冊を一緒に並べているところが少ないようです、あたしが回った限りでは。

二冊目の『すべての月、すべての年』が既に文庫化されているので、たいていの書店は単行本と文庫は棚が異なりますし、場合によっては担当者も違うので、一緒に並べようとならないのでしょうか。それなら最初に出た『掃除婦のための手引き書』だけでも横に並べたらと思うのですが、それも目に付きませんでした。どうしてなのでしょう?

今日の配本(24/09/26)

傷ついた世界の歩き方
イラン縦断記

フランソワ=アンリ・デゼラブル 著/森晶羽 訳

テヘランからエスファハーン、ペルセポリスを経てザーヘダーン、サッゲズに至る縦断記は、傷ついた世界を生きる者のため「世界の傷口」に命がけでペンを差し入れる新しい紀行文学。アカデミー・フランセーズ賞受賞の作家の日本デビュー作。

ぶち壊し屋(上)
トランプがいたホワイトハウス2017-2021

ピーター・ベイカー、スーザン・グラッサー 著/伊藤真 訳

本書は、歴代大統領を取材し続けてきたホワイトハウス主任記者が、300に及ぶ独占インタビューのほかプライベートな日記やメモ、メールなどの一次資料に基づいて、混乱に満ちた始まりから暴力的な結末に至るまでのトランプ政権のすべてを網羅し、その内情を詳細に描き出した決定版である。

今日のラッキーアイテムは……

朝の情報番組の星占い、あたしのかに座はまあまあの順位でして、ラッキーアイテムは「サンドイッチ」でした。

と、その前に日本テレビ系で放送されている、乃木坂46五期生の番組「超乃木坂スター誕生」のブルーレイ第二弾が発売になりました。早速手に入れました。第一弾ともども、昔のLPレコードのような大きさの函に入っています。

メンバーの写真は五十音順ですので、配置は変わっていません。ずいぶんと感じが変わったなあというメンバーはいませんね。それほど変わっていないというのは、それだけ五期生の素材がよいということなのでしょう。

さて、話は星占いに戻りまして、ラッキーアイテムがサンドイッチでした。それなら今日のランチはサンドイッチでも買ってみようと思っていましたが、なかなか外回りの途次に買うタイミングがありませんでした。結局、最寄り駅の国分寺まで戻ってきて、改札前のNEWDAYSで買ったのが、写真のランチパックです。

NEWDAYSとのコラボ商品のようです。なので他のコンビニやスーパーでは売っていないのでしょう。白桃ジャムと黄金桃ゼリーと書いてありますので、てっきり両方が入っているのかなと思っていました。が、帰宅して、母と一つずつ食べてみたら、一つが白桃、一つが黄金桃でした。

桃ですから、両方を一緒くたに入れてもよかったのではないかと思いますが、違う味を別々に味わうのがよいのかもしれませんね。

新発売だそうです

秋になると、秋味を意識した新製品が発売されます。スイーツはもちろんですが、ビールやチューハイでもそういう商品が発売されています。

公式アナウンスでは本日発売ということで、帰りがけのコンビニの売り場を見たら置いてありました。それがこちら、キリンの「華よい」です。三種類、置いてありました。葡萄と白桃と檸檬です。

「はなよい」と聞くと、あたしなどは「花宵」という感じを思い出してしまいます。宮木あや子さんの小説『花宵道中』のことです。しかし、これは「華よい」ですから、まるで違いますね。さて、どんな味なのでしょう。

ちなみに、華よいのテレビCMは元乃木坂46の山下美月が登場しています。とてもいい感じのCMです。

同じ国の話です

《エクス・リブリス》の新刊『傷ついた世界の歩き方』を読みました。フランス人の著者がイランの国内をあちこちめぐった旅行記です。イランを訪問したのは2022年のことのようです。本当につい最近のイラン旅行記になります。

この時期というのは、日本でも報道されましたが、マフサ・アミニさんが死亡した事件の直後です。最初のうちは著者の記述にそこまでの緊張感は感じられますが、後半はやはり緊迫したイラン情勢がうかがわれます。

イランという国に詳しいわけではありませんが、少し前に平凡社新書『イラン』を読んでいたので、その時にはここまでの緊迫感、緊張感を感じなかったです。同書の刊行が2021年12月なので、マフサ・アミニ事件の前です。書かれている内容は更に前の時期を扱っているので、『傷ついた世界の歩き方』の時期よりも少しはのどかな雰囲気が漂っていたのかも知れません。

同じ《エクス・リブリス》では『スモモの木の啓示』が同じくイランが舞台の作品です。クルド人やゾロアスター教徒など、イランの多数派、主流派ではない人々がどれほど苦労しているかがうかがわれる物語です。

『傷ついた世界の歩き方』は外国人が数週間イランを巡った観察記でありますが、『スモモの木の啓示』はイランの中に暮らす人が体験し、味わった物語です。両書を併読すると、イランという国を両側から見ることができるのではないでしょうか。

併読お薦めです。

それにしても「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですね

少し前に近所で曼珠沙華が咲いたとご報告しました。その時に報告した曼珠沙華は白い花でした。しかし、一般に曼珠沙華と言えば赤い花をイメージする人も多いのではないでしょうか。

そう思っていところ、白い曼珠沙華が咲いていた、近所の路傍の花壇に赤い曼珠沙華差咲いているのを見つけました。まだ蕾のままの株が数本ありましたので、あと数日したら群生とは言えないまでも、ちょっとは咲き乱れた感が出て来るのではないかと期待しております。

そんな一枚目の写真に対し、二枚目の写真はわが家の玄関先です。わが家でもようやく赤い曼珠沙華が咲き出しました。

先に開花した白い株は、現在は一つが終わってしまい、今が盛りと咲いているのは4株ほど、あと一つ蕾の状態の株が残っています。赤い株はわが家の玄関先では年々株が少なくなっています。やはりちゃんと育てないとダメなのでしょうか。曼珠沙華ってどうやって増えるのでしょう。毎年根が土の中に残っているのでしょうか。

ところで、あたしは曼珠沙華と呼んでいますが、世間一般には彼岸花と呼ばれています。真っ赤な花が群生しているのは三途の川の河原をイメージさせるのでしょうか。そして、その呼び名どおり、本当にお彼岸の頃に開花するのですね。不思議です。

これだけ酷暑だと言われながらも、ちゃんとお彼岸の頃に咲き、悲願と共に暑さも終息するなんて、自然というのはすごいものですし、科学的知見もなかったのに昔の人はよいことを言うなあと、改めて思います。

THE 100 BEST BOOKS OF THE 21ST CENTURY

既に日本でも話題にしている方が大勢いますが、ニューヨークタイムズのサイトに「THE 100 BEST BOOKS OF THE 21ST CENTURY」が掲載されています。サイトには

As voted on by 503 novelists, nonfiction writers, poets, critics and other book lovers — with a little help from the staff of The New York Times Book Review.

と書いてあります。503名の方による投票で選ばれた100冊です。このリストの100冊の中に、あたしの勤務先から邦訳が出ている書籍が何点か含まれていますので、ご紹介します。

Tree of Smoke / 煙の樹
The Collected Stories of Lydia Davis
10:04 / 10:04
The Looming Tower / 倒壊する巨塔
H Is for Hawk / オはオオタカのオ
The Savage Detectives / 野生の探偵たち
Austerlitz / アウステルリッツ
2666 / 2666
The Known World / 地図になかった世界

以上の9点、100冊のうちの9冊ですからほぼ一割です。わが編集部もなかなかの目利きが揃っているといことでしょうか。

この中の「The Collected Stories of Lydia Davis」は、正確にはこの本の邦訳を出しているわけではありませんが、リディア・デイヴィスの邦訳はあたしの勤務先から何冊も出ていますのでカウントしました。ちなみに同書については『サミュエル・ジョンソンが怒っている』の訳者あとがきで訳者の岸本佐知子さんが

また一一年には、四つの短編集を一冊にまとめた The Collected Stories of Lydia Davis を発表した。三十年ぶん、およそ二百本の短編を収めた七百ページを超えるこの大部の本は話題になり、多くの若い読者が彼女を”発見”するきっかけになった。

と書いています。このリスト100冊のほとんどは邦訳が出ていると思われますが、何冊かは邦訳が出ていないものもあるようです。しかし、これだけ評価されている書籍ですから、たぶん日本の出版社が既に版権を取得して邦訳出版に取りかかっているのではないでしょうか。