シュペーア
ヒトラーの建築家
マーティン・キッチン 著/若林美佐知 訳
戦時中には軍需相を務め、ユダヤ人迫害政策に関与し、強制・奴隷労働の組織化も主導した男の「善良なるナチ」という仮面を剥ぎ取る。
わが家と勤務先とで、最近とても困っていることを書きたいと思います。
まずはわが家の方から。あたしが自宅でパソコンなどを操作している部屋の頭上にある蛍光灯です。写真だとわかりにくいかも知れませんが、丸い蛍光管の外側が付いていません。
この状態になって、もうそろそろ一ヶ月くらいになろうとしています。最初のうちは、しばらくそのままにしておくと思い出したように付いたので、「そろそろ取り替え時かな」くらいに思っていました。そのうち全然つかなくなったので、丸い蛍光管を買い換え、グローランプも取り替えました。
しかし、ダメです。外側の方は付きません。ただ、蛍光管を新しくしたので、内側だけでもそこそこ明るいのがせめてもの救いです。蛍光管を取り替えてもダメということは、この照明器具がもう寿命ということなのでしょうか。やはり暗いのは目にも悪いので、この夏、新しいのに買い換えようかと思案中です。
写真の左側、水色のセロハンテープ台と呼べばよいのでしょうか、それはこれまで使っていたものです。こういった文房具はある程度は総務部に常備しているので、テープ付きのものをもらってきて、ずっと使っていました。
テープを使い切ったので、総務部へ行って、こんどはテープだけをもらってきました。はい、あたしの勤務先の総務部には、台付きのものと、テープのみ、二つのセロテープが備えてあるのです。台の方はまだまだ使えるのでテープだけと思って装着しようと思ったら入りませんでした。
写真を見ていただければ、気づく方は気づくと思いますが、テープの巻きが多いので、水色のセロテープ台に収納できないのです。なんということでしょう。うちの総務部は、このあたりのこと考えて備品を用意していないのか、と思ってしまいました。
しばらくは裸のままテープを使い、巻きが減ってきて台に収納できるような量にまで減ったら装着しようと思います。
今日の朝日新聞の紙面で、日本エッセイスト・クラブ賞が発表されていました。受賞したのは園部哲さん。あたしの勤務先でもお世話になっている方です。
ただ、あたしの勤務先ではエッセイではなく、主として翻訳です。現在上巻と中巻が刊行されて、この夏には下巻が刊行予定の『スターリングラード』が最新刊になります。
エッセイスト・クラブ賞と言えば、2016年に温又柔さんが『台湾生まれ 日本語育ち』で、2009年に平川祐弘さんが『アーサー・ウェイリー』で、2000年には鶴ヶ谷真一さんが『書を読んで羊を失う』で、それぞれ同賞を受賞していますね。
性教育について、オランダの事例を紹介している記事です。円安ということもあり、なかなかオランダへ出かけて行くのは難しいと思いますが、興味を持たれた方にはこんな本をお薦めします。
『14歳からの生物学』です。これはオランダの教科書の翻訳なのです。
意外なことだが、日本の生物学教科書には「ヒト」がいない。高校生物の学習指導要領には、生命の根源的な活動といえる生殖や病気の予防・治療という観点がそもそもない。 このため、大腸菌やハエの突然変異といった基礎生物学的内容はしっかり押さえているが、ヒトの生殖活動や感染症に関する記述はほとんど皆無である。これに対して、オランダの中学生物教科書である本書には「ヒト」が溢れている。サルモネラ菌による食中毒からメタボリック・シンドローム、アルコール中毒まで、文字通り、ヒトが生きていくための生物学がオールカラーの図版とともに露骨なまでに展開されている。特に重要なのは、生殖に関する部分だ。月経の仕組み、射精から受精までの経過、妊娠のメカニズムや妊娠判定の様子、さらに避妊方法を綺麗な図や写真を使って紹介している。コロナ禍の下、十代の妊娠相談が相次いでいる。背景にあるのは「ヒトの生物学」の不在だ。本書には感染症から薬物依存に至るまで、十代が自分をいかに守るか、その術がシンプルに語られる。コロナ時代を生き抜く武器としての「理科」への誘い!
上掲が公式ページに載っている内容紹介です。「性」のみならず、さまざまなことが取り上げられている教科書です。教科書と思わず、読み物、教養書と見なしてページをめくっていただければ幸いです。
ネットで知ったセブンイレブンのスイーツを帰りがけに近所のセブンで買ってみました。それがこちらです。
セブンプレミアムの「スイーツパフェ チョコバナナ」というアイスです。名将にアイスとは入っていませんが、アイスですので冷凍ケースに置いてあります。スイーツやアイス好きの人には当たり前なのかも知れませんが、あたしには意外と大きく感じました。
パッケージの蓋を取るとこんな感じです。イスラム教のモスクのような感じがします(笑)。そしてこの部分はアイスではなくクリームなので、柔らかいです。
スプーンを突き刺して食べ進んで行くとバナナの味が感じられます。バナナの果肉が入っているわけではありませんが、バナナはしっかりと感じられます。
というわけで、あたしはスイーツパフェを買って食べてみたのですが、母にはハーゲンダッツのアイスを買ってきました。「グリーンティー」のフレーバーです。
スイーツパフェとは一転、ハーゲンダッツはご存じのとおり、小さなパッケージです。サイズ感で言うと、スイーツパフェの3分の1くらいしかないように見えます。
セブンイレブンには「抹茶&ブラウニー」も置いてありまして、母は抹茶味のスイーツが好きなので、そっちにしようかと思いましたが、ブラウニーが口に合うかわからなかったので、素直に「グリーンティー」にしてみました。母曰く、とても美味しかったとのこと。
エヴァン・オズノス 著/笠井亮平 訳
三都市に暮らす人びとのライフヒストリーと政治の中枢ワシントンでの出来事を交互に織り交ぜ、社会に断絶をもたらした淵源を探る。
田中善英 著
大事な基礎語彙を繰り返し練習。愉快で日常的な言い回しが記憶に残る。理解を助けるワンポイント解説ほか学習者の悩みをしっかり解決。
キム・スノク、スン・ヒョンジュ 著
楽しくわかりやすく学ぶ、長年の韓国語教育の経験が随所に生きる初級学習書。会話スキットはゆっくりからノーマルへなど工夫が満載。
大熊雄一郎 著
党・国家の中枢から翻弄される市井の人々まで、一人ひとりの声に耳を澄ませながら、幸福な全体主義国家を描いた渾身の書き下ろし。
フランツ・カフカ 著/辻瑆 編
カフカが書き残した多くのアフォリズムと日記を編纂した一冊。そこにはさまざまな謎を秘めた彼の文学が映し出されている。
少し前に、岩波文庫の復刊を希望するダイアリーを書きましたが、こんどは岩波新書です。
新刊の『ひらがなの世界 文字が生む美意識』を買いました。このジャンルでは著作も多い、石川九楊さんの新刊です。
本書の巻末、図版出典リストにあった一冊が、写真の左側、小松茂美著『かな その成立と変遷』です。著者の小松茂美先生は、あたしの恩師の一人で、いろいろとお世話になりました。
そんな小松先生が書いた岩波新書ですが、品切れになってずいぶんと時間が経っています。書店で見かけることはまずないでしょうから、古書肆を探すしかありません。
本書も復刊してほしい岩波新書の一つです。できれば、同じ小松先生の『手紙の歴史』も一緒にお願いしたいところです。
あたしが学生時代に中国思想や中国史を学んでいたことは、このダイアリーを読んでくださっている方であればご存じかと思います。もう学問を離れてかなりの年月が経ちましたので、学んでいましたと言うこともおこがましいくらいですが、それでも中国関係の本は買ってしまいますし、読んでいます。
そんな大学時代の先輩が本を出されたので、早速購入しました。それが写真の左側、吉川弘文館の『中国の信仰世界と道教』です。学生時代も道教とか、そのあたりを専門にしていたのを覚えています。
かつて平凡社新書で『中国の神さま』を出して以来、中国の宗教、特に道教を中心に研究をされていて、ブレずにその道を究めていらっしゃるのだなあと、改めて頭が下がります。
中国は儒教社会と言われますが、それは知識人社会の話であって、庶民レベルでは道教だという話も学生時代に聞かせてもらいました。とにかくパワフルで、エネルギッシュな、そしてとんでもなくデキる先輩だったというのが、あたしの印象です。