こういうのは被災地支援になるのでしょうか?

能登半島を中心とする地震に対する募金がいろいろな場面で行なわれています。あるいは石川県に対するふるさと納税も増えていると聞きます。

ただ募金は、昔からしたことがないので(街中の募金箱も含め)、今回もパスですし、それを言ったらふるさと納税もやったことがないので、これもパスです。

でも何かしたいなあと考えまして、そうだ石川県産(福井でも富山でもよかったのですが、まずは石川だと思いまして)のお酒を買おうとひらめきました。そこで国分寺駅のクイーンズ伊勢丹で買ってきたのがこちら。加賀鳶です。

名前はもちろん知っていましたが、これまで飲んだことはありません。石川というと、これまではいつも萬歳樂を選んでしまうのですが、同店では扱っていないので、こちらにした次第。どうせなら能登半島の酒を選びたかったところですが、石川の酒が少なかったので致し方ありません。そう言えば、萬歳楽も能登半島ではなく、白山市の酒でしたね。

というわけで石川の酒を選んでみたのですが、そのすぐそばにこんなお酒が置いてあったので、ついつい手が伸びて、気がつくと買っていました。

ヨー子と書いてあります。これは果たして日本酒なのか? 見てみると山形の日本酒のようです。ヨーコと聞けば「港のヨーコ、横浜、横須賀」を連想してしまう世代ですが、山形なのですね。ウェブサイトには

希少な国産ジャージーヨーグルトと「楯野川 純米大吟醸酒」を絶妙なバランスでブレンド。濃厚で滑らかな、オトナを惑わすヨーグルト酒です。

とあります。山形県酒田、楯の川酒造の酒なのですね。オンラインショップにはこのヨー子以外にも不思議なお酒がたくさん並んでいます。また見かけたら、他のお酒も試してみたいと思います。

ところで、北陸の地震、能登半島が中心に報じられていますけど、福井や富山、それに新潟もそれなりの被害が出ているんですよね。新潟の日本酒はよく飲んでいるので、この機会にあたしなりの被災地支援として福井や富山の酒も買ってみたいと思います。

街の書店の心意気!

東京の郊外、「多摩の渋谷」とも呼ばれる町田を中心に展開している書店・久美堂。小田急線の町田駅前にある本店の一階でこんなフェアをやっていました。

はい、岩波文庫フェアです。在庫のあるものほぼ全点が並んでいるようです。さすがに、あたしが探しているのは数年前から版元品切れになっているようなので並んではいませんでしたが、このフェアは壮観でした。

都心の大型店へ行けば、岩波文庫がほぼ全点並んでいる書店もいくつかあると思います。でも、そういう大型店ではなく、都心でもない郊外の街の書店でこれだけの岩波文庫が並ぶのは滅多にないことだと思います。

このフェア、一階のレジ前でバーンとやっているのですが、店長曰く、昨年の春から、この場所を使ってこういうフェアを連続して行なっているそうです。講談社学術文庫やブルーバックス、ちくま文芸文庫、平凡社ライブラリーなど、なかなか攻めたフェアを二か月ずつやって来て、売上が絶好調なのだそうです。非常に手応えを感じているとのことで、いろいろな版元から「次はうちでやらせてください」との声がかかっているそうです。

フェア台にはこんなメッセージパネルが飾ってありました。「久美堂でのフェアに寄せて」とありますから、岩波書店側が用意したものでしょう。出版社と書店が一緒になって盛り上げようという意欲が見て取れます。

写真をご覧いただければわかるように、スタート時にはビッシリと並んでいたはずの棚のあちこちに隙間ができています。それだけ売れているということなのです。町田という立地は、確かに新宿や横浜に気軽に出られる場所ではあります。町田や周辺には大型書店がないので専門書を買いたい人は都心へ行ってしまう傾向があるそうです。

ただ、都心にも横浜にも滅多に出かけないという地域の方も非常に多いようで、だからこそ時々こういうフェアを開くと多くの人が楽しみにやって来るのでしょう。二か月ごとですから、たまに本屋を覗くくらいの人であれば、来るたびに「何か面白いフェア、やってる」と思ってもらえると思いますし、現にお客様から「次は何やるの?」と聞かれることもあるそうです。