色褪せた写真が見つかりました

昨日のダイアリーに書いた九龍壁。どうして写真を載せないの(?)と思われた方もいたのではないでしょうか? あたしも載せられるのであれば載せたかったのですが、あたしのPCの中に保存されていなかったので、テキストのみのダイアリーとなってしまいました。

学生時代に語学研修で北京へ行ったときに訪れたと書きましたが、それは1988年のこと。大学2年生から3年生になる春休みを利用して一ヶ月間、北京の外国語学院に滞在したときのことです。その時の北京滞在記のようなものはこちらに載せてありますので、お時間がありましたら読みください。

さて九龍壁ですが、まずは北京の故宮博物院の中にある九龍壁です。全体写真を何故か撮っていなかったので、九匹の龍のうち正面を向いているものをチョイスしてみました。こんな感じの龍が九体、浮き彫りになっているのです。

たぶん、これではわかりづらいと思いますので、次に同じく北京の北海公園内の九龍壁。こちらは全体の写真を撮っていたので、それを載せます。如何でしょう。九龍壁とはどんなものかおわかりいただけましたでしょうか。片面だけではなく、両面に龍がいますので、九龍壁とは言いながら両面で18体になります。

と書きながら、「あれっ、両面に龍がいたかなあ?」と不安になってきました。あたしの記憶では両面に龍がいたので、全部で18体の龍が浮き彫りになっていたはずなのですが、ちょっと不安になってきました。さて、あたしは残る人生で再び訪中して九龍壁を目睹することができるのでしょうか?

さて、最後に山西省大同の九龍壁です。昨日のダイアリーで大同の九龍壁は爪が四本と書きました。この写真でなんとかそれを確認していただけるのではないかと思います。そして北京の二つの九龍壁よりダイナミックだと思っているのですが、如何でしょう。

ところで大同と言いますと、中国三大石窟の一つ、雲崗石窟が有名かも知れませんが、週末の大同旅行は懸空寺、応県木塔なども見学しました。その見学先の一つに、この九龍壁があったのです。

これは大同の街中にあったので見学しやすいなあと思ったのを覚えています。でも大同の街の様子がどんなだったか、ほとんど記憶にありません。訪問から既に36年、大同もかなり変わったことでしょう。中国へ行ったのも最後が2007年、オリンピック前ですから、中国自体がまるで違ってしまったものになってしまったことでしょう。

最後に、今回載せた三枚の写真はすべて当時撮った写真をアルバムから探してきて、スキャンしたものです。あの頃はスマホはおろか、デジカメすらまだ一般的ではなかった時代です。

一発目はこんなところで紹介されました!

新年最初の書評情報、本日の朝日新聞読書欄には、残念ながらあたしの勤務先の刊行物は紹介されていませんでした。しかし思わぬところで登場していたので、ご紹介したいと思います。それがこちらです。

オピニオン欄に登場している粕谷祐子さん、そのプロフィール欄に載っている『アジアの脱植民地化と体制変動』があたしの勤務先の刊行物なのです。どんな本かと言いますと、

王国から共和国まで、権威主義体制から自由民主主義体制まで、多様なアジアの近現代史を統一的に描くことは果たして可能なのだろうか? 本書は、「脱植民化」、とりわけ第二次世界大戦前後の一九四〇年代から五〇年代に注目して、この問いに鮮やかに答えている。

というものです。アジア諸国の独立と近代化の歩みは様々で、国ごと、あるいは地域ごとに扱った書籍はこれまでにもあったと思います。しかしアジアという大きな枠組みで並べて論じたものはなかったのではないでしょうか。