「あの頃、乃木坂にいた」のかしら?

乃木坂46の五期生写真集のタイトルとカバー画像がリリースされました。タイトルが過去形なのに驚いてるファンもいるようですね。ただ、あたしの理解としては「私立乃木坂女学園の仲良し同級生たちの卒業アルバム」という設定の写真集だと思っているので、このタイトルはすんなりと納得できました。

そしてファンの間で話題になっているのは、カバー画像です。まずは楽天ブックス限定カバーです。中西アルノ、池田瑛紗、井上和、小川彩(左から)の四名が登場しています。

続いてはセブンネットショッピング限定カバー。こちらは左上から時計回りに、冨里奈央、五百城茉央、川﨑桜の三名です。楽天ブックスに比べ一人少ないですね。

ただ通常版以外に3タイプの限定カバーがありますので、11名のメンバーを振り分けると4-4-3になってしまうのはやむを得ないでしょう。

そして紀伊国屋限定カバーは、左から一ノ瀬美空、菅原咲月、奥田いろは、岡本姫奈の四名になります。制服を着ているからか、これが三つのタイプの中ではもっとも学生生活がにじみ出ているカバーではないでしょう。

こういう風に限定カバーを作るのはよくあることですが、各書店が写真(カバー)を選べるのでしょうか。それとも出版社が一方的に決めているのでしょうか。ちょっと気になるところです。

最後は通常版のカバーです。

こちらは全員が揃っています。まあ、五期生全体の写真集なわけですから、当然と言えば当然のことですね。ところが、ファンの中には、カバー画像のメンバーの並び順に対してもいろいろ意見があるようです。

まあ人気順なのか正確なところはファンにはわかりません。ただ前2列は選抜メンバー、後列がアンダーメンバーになっていることだけはわかります。この選抜とアンダーの区分けも、他の期も含めどういう基準で決められているのか、ファンからは窺い知れないので、毎回のシングル選抜メンバー発表では喧々囂々の意見がネットを飛び交うものです。

日本史とも大いに関わる時代です

辛亥革命なんて聞いても、中国史に興味を持っている人以外にはピンと来ないのかも知れません。でも、清朝末期には明治維新の日本に倣えということで、多くの人材が日本を訪れています。当然のことながら、日本の政治家や実業家との交流も増えてきます。

そして清朝が、二千年の皇帝制度が崩壊し、中華民国が誕生するわけですが、中華民国一年は日本の大正元年に相当します。中華民国と大正は年代が同じなので、なんとなく親近感が湧いてきませんか。そんな時代を扱った『清朝滅亡』がまもなく配本になります。

著者である杉山祐之さんは、これまで『覇王と革命』『張作霖』と、この時代を扱った作品を出してきて、本書が三作目になります。いずれも読み応えたっぷりです。上述したように、中国史の本ではありますが、日本がちょこちょこ顔を出す時代でもありますので、日本の近代史に興味がある方にも十分楽しんでいただける一冊、否、三冊となっております。

2024年1月11日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

犬や猫はペットなのか家族なのか?

先日の日航機と海保機の衝突事故で、日航機の貨物室に積まれていたペットの犬2匹が焼け死んだという件で、ネット上でもいろいろと意見が飛び交っているようです。一部では炎上騒ぎになっているようですが、炎上ではなく、こういう機会に専門家の意見も交えつつ、世界の事例なども考慮して、どういう風にすればよいのか冷静に議論ができればよいと思います。

ただその前に、個人的な疑問として、客室にペットを連れて入りたいとはいえ、あくまで機内持ち込み可能なキャリーケースのサイズ以内のケージに入る大きさまで、ですよね。セントバーナードとか秋田犬の成犬をリードを付けたからといって機内(客室)に連れて入れるわけではありませんよね。

その上で、小型犬や猫をケージに入れて持ち込んだとしても、いざという時はカバンや手荷物は持たずに降りてくださいと指示されるわけですから、ケージだって持って降りることはできないことになると思います。事故も何も起きなければ、可愛がっているペットと一緒に座席で寛げる旅になるでしょうが、もし万が一の場合は客室に連れていようが貨物室に預けていようが結果は同じになると思うのです。

あと言われているのは動物アレルギーの方に対する対策ですね。これも機内を仕切りで分けるのか、近い将来にはアレルギー対策の薬ができるのか、なかなか折り合いを付けるのが難しい問題だと思います。このあたりは医学方面からの専門家の意見を聞きたいところです。

また愛犬家の意見が多い気もしますが、トカゲやイグアナのようなものをカゴに入れて持ち込みたいという乗客がいたらどうなるのでしょう。あるいは蛇とか鷹などは持ち込めるのでしょうか。犬や猫ならよくて、蛇はダメというのは飼い主からしたら納得できないですよね。

そんなこんなを引っくるめ、こういう機会に広範な議論が起きて、コンセンサスが形成されるといいなあと思います。もちろん、あくまで冷静な議論を期待しているのですが。

和洋折衷かしら?

最近、甘いものを食べていないなあ、と思って仕事帰りに国分寺の駅ビルを覗いてみました。何にしようかなと眺めていたら、銀座あけぼのの店頭に桜餅が並んでいました。

えーっ、もう桜餅が出ているの? 正直、春はまだ先だろうと思いつつ、ちょっと驚いてしまいました。むしろこれから本格的に寒くなる季節だというのに……

とはいえ、やはり見てしまったら食べたくなるのが人情というもの。夕食後のデザートとして、母の分とあたしの分、二つ買ってみました。

そして自宅に着く前に近所のセブンイレブンに立ち寄ったのですが、そこで見つけたのがこちら、「ふんわりココアシフォン」です。

半年くらい前に、たたのシフォンのスイーツ「ふんわりクリームシフォン」を買ったことがありますが、あたしとしては甘さが物足りず、シフォンなのでなんとなくもそもそとした食感だったので、その後はもっぱら、見た目が似ている「カップdeフレンチトースト メープル仕立て」を買っていました。

こんどはココアということなので、食感、そしてもちろん味も変わっているはずだろうと思い、再びショフォンにチャレンジしてみました。さあ、どんな味なのでしょうか?

何か出来そう?

本日の朝日新聞紙面に、今年の展覧会などの情報がまとめて載っていました。基本的には朝日新聞主催のものですよね。「行きたいなあ」と思うものや「初めて聞く名前だ」というもの、、いろいろ並んでいましたが、あたしの目を惹いたのはこの展覧会です。

国立西洋美術館で6月から8月にかけて行なわれる「内藤コレクション 写本-いとも優雅なる中世の小宇宙」です。

中世の写本と言えば、昨年末にあたしの勤務先から『中世の写本の隠れた作り手たち』という新刊を刊行したばかりですし、これまでも『中世の写本ができるまで』『写本の文化誌』といったヒット作を刊行しております。写本の美しさに負うところが多いですが、このジャンルは確実のファンがいるんですよね。この展覧会も人気の展覧会になるのではないでしょうか。

あたしの勤務先の書籍も、美術館のミュージアムショップに並べてもらえれば、そこそこ売れるのではないかなあ、と今から取らぬ狸の皮算用をしております。あとは、この三点で書店フェアを企画しますかね。

僕が見たかった青空

北京の大気が汚くて、青い空を見ることがほとんどないと言われているのは、日本のニュースでも取り上げられているので、ご存じの方も多いでしょう。あたしがかつて北京に行ったころは、オリンピック前だったので、街全体が工事中で、どこもかしこも非常に埃っぽかったのを覚えています。

昨日のダイアリーでご紹介した写真も、デジタルではなく数十年前のアナログ写真をスキャンしたものなので色褪せている部分もありますが、やはり北京の空はすっきり晴れることが少なかったなあ、といまさらながら思います。ただ、もちろん大気の状況が悪かったのは確かですが、非常によく晴れた日もあったことも事実です。

こちらこちらのページに掲載した写真を見ていただけるとわかるように、こんなにすっきりと晴れ渡った北京の空もあるのです。空模様に助けられ、われながら非常によく撮れた写真だと思います。

辰年からの連想で九龍壁が登場し、そこから懐かしい訪中時の写真に話題が移ってしまいましたが、もう一度「龍」に話を戻すと、2018年の暮れに横浜の中華街へ行ったとき、通りの上にこんな飾りがあったのを思い出しました。別に辰年でもないのに龍が飾られていたのでどうしてでしょう。やはり中華圏の縁起物と言えば龍なのでしょうか。

あと、あたしたち世代ですと、こんな映像を思い出す方も多いのではないでしょうか? アニメ「まんが日本昔ばなし」のオープニングです。このメロディーとアニメーション、懐かしいと思う方も多いのではないかと思います。少なくとも、あたしたちの世代なら誰もが子供のころに見ていた番組だったと思います。

辰年なんだから、地上波で再放送してもよいのではないでしょうか?

パノラマに写ルンです

昨日のダイアリーで書いたように、学生時代に語学研修で北京に行ったときの懐かしい写真を眺めていました。当時はスマホもデジカメもなかったので、あたしはフィルムカメラ(たぶんCanonかNikonのどちらか)に、36枚撮りフィルムを10本くらい持って訪中しました。そのアルバムが何冊もわが家の書架に並んでいて、その隣に、その後の訪中で撮った写真のアルバムを見つけました。

それをそのアルバムのページをめくっていましたら、なんと昨日のダイアリーでは撮っていなかったと書いた、北京故宮内の九龍壁、その全景写真が見つかりました。それが右の写真です。なんと、こちらのページに掲載していたのを完全に忘れておりました。1992年に北京を訪れたときに撮ったものです。

そのアルバムを眺めていたら懐かしくなってきましたので、ここで何枚か改めて披露したいと思います。まずは北京の天壇公園です。北京の旅行ガイドにもしばしば使われるので、見たことある方も多いのではないでしょうか。

北京に行くたびに、という程ではありませんが、それでも何度も訪れている場所です。確か釘を一本も使っていない建物だと聞いたような、読んだような記憶があるのですが、おぼろげな知識です。なお、この天壇公園の写真のみ1993年の暮れに訪中したときのものになります。

続いては北京飯店。当時も、西洋資本の新しくてきれいなホテルはたくさん建っていましたが、やはり北京のホテルと言えば北京飯店。東長安街、王府井の角に建つクラシックホテルで、落ち着いた雰囲気です。

それにしても、こうして見ると目の前の長安街に時代を感じますね。連結バスも古めかしいですし、街行く人の服装も、まだまだ垢抜けないところがあります。そしてまだまだ自転車が主力だった時代です。

次の写真は故宮内の宮殿前です。どの宮殿だったのかは忘れましたが、宮殿の基壇には流の彫刻が施されていて、確かこの写真の彫刻が故宮内で一番大きいものだと聞いたので撮った一枚だったと思います。

彫刻両脇の細い階段を籠担ぎの役人が歩き、皇帝は籠(輿)に乗ったまま、この彫刻の上を通ったのだそうです。最初に「皇帝はこの彫刻の上を通る」と知ったとき、こんな歩きにくいところを歩かされたのか、と疑問に思ったのですが、その後、輿に乗って上を通過すると聞いて納得したのも懐かしい記憶です。

故宮博物院に南から入場し北へ抜けると目の前には景山が聳えています。ちょっとした山で、頂上まで登ると息が切れます。でも、これまた多くのガイドブックに載っている、故宮の全景が眺められるので、北京に来たら登ってみたくなる場所です。

ただし、北京の北に聳えるので、故宮を撮ろうとすると逆光になります。写真が得意な人であればきれいに撮れるのでしょうが、あたしのような素人カメラマンにはなかなかうまい写真が撮れず、苦労する場所でもあります。それに北京はすっきり晴れることが少ないので。

そして最後に北京駅です。香港へ向かう特急列車は北京南駅から発車すると思いますが、この頃はまだそんな時代ではありません。当時も北京南駅はあったと思いますが、それほど大きな駅ではなかったのではないでしょうか。当時も現在も北京南駅に入ったことがないのでわかりませんが(汗)。

北京駅は、かつては前門のすぐわきにあったそうですが、現在は崇文門から程近い場所にあります。当時の北京旅行では、ほぼ毎回、崇文門に位置する新僑飯店に宿泊していたので、北京駅まで近いのでどんなところか見に行ったときに撮ったものです。このあたりもすべて変わってしまったのでしょう。

さて、ここまでの写真はご覧のようにワイドサイズになっています。当時発売された写ルンですのパノラマ版を持って行って撮ったものです。当時の北京は摩天楼はなく、横に長い建物や風景が多かったので重宝しました。

時には先の天壇のように縦に使って撮影することもありました。当時の北京の人は写ルンですを知らないからなのか、あたしが写ルンですを構えていると、こいつは何をしているんだろう、という顔をしてジロジロ見られた記憶があります。

ところで最後の一枚は、最初に載せた九龍壁ですが、アドビのPhotoshopの生成AIを使って、写真に写り込んだ人物を消去したものです。こんなことがいとも簡単にできるのですから、すごい時代になったものです。

色褪せた写真が見つかりました

昨日のダイアリーに書いた九龍壁。どうして写真を載せないの(?)と思われた方もいたのではないでしょうか? あたしも載せられるのであれば載せたかったのですが、あたしのPCの中に保存されていなかったので、テキストのみのダイアリーとなってしまいました。

学生時代に語学研修で北京へ行ったときに訪れたと書きましたが、それは1988年のこと。大学2年生から3年生になる春休みを利用して一ヶ月間、北京の外国語学院に滞在したときのことです。その時の北京滞在記のようなものはこちらに載せてありますので、お時間がありましたら読みください。

さて九龍壁ですが、まずは北京の故宮博物院の中にある九龍壁です。全体写真を何故か撮っていなかったので、九匹の龍のうち正面を向いているものをチョイスしてみました。こんな感じの龍が九体、浮き彫りになっているのです。

たぶん、これではわかりづらいと思いますので、次に同じく北京の北海公園内の九龍壁。こちらは全体の写真を撮っていたので、それを載せます。如何でしょう。九龍壁とはどんなものかおわかりいただけましたでしょうか。片面だけではなく、両面に龍がいますので、九龍壁とは言いながら両面で18体になります。

と書きながら、「あれっ、両面に龍がいたかなあ?」と不安になってきました。あたしの記憶では両面に龍がいたので、全部で18体の龍が浮き彫りになっていたはずなのですが、ちょっと不安になってきました。さて、あたしは残る人生で再び訪中して九龍壁を目睹することができるのでしょうか?

さて、最後に山西省大同の九龍壁です。昨日のダイアリーで大同の九龍壁は爪が四本と書きました。この写真でなんとかそれを確認していただけるのではないかと思います。そして北京の二つの九龍壁よりダイナミックだと思っているのですが、如何でしょう。

ところで大同と言いますと、中国三大石窟の一つ、雲崗石窟が有名かも知れませんが、週末の大同旅行は懸空寺、応県木塔なども見学しました。その見学先の一つに、この九龍壁があったのです。

これは大同の街中にあったので見学しやすいなあと思ったのを覚えています。でも大同の街の様子がどんなだったか、ほとんど記憶にありません。訪問から既に36年、大同もかなり変わったことでしょう。中国へ行ったのも最後が2007年、オリンピック前ですから、中国自体がまるで違ってしまったものになってしまったことでしょう。

最後に、今回載せた三枚の写真はすべて当時撮った写真をアルバムから探してきて、スキャンしたものです。あの頃はスマホはおろか、デジカメすらまだ一般的ではなかった時代です。

一発目はこんなところで紹介されました!

新年最初の書評情報、本日の朝日新聞読書欄には、残念ながらあたしの勤務先の刊行物は紹介されていませんでした。しかし思わぬところで登場していたので、ご紹介したいと思います。それがこちらです。

オピニオン欄に登場している粕谷祐子さん、そのプロフィール欄に載っている『アジアの脱植民地化と体制変動』があたしの勤務先の刊行物なのです。どんな本かと言いますと、

王国から共和国まで、権威主義体制から自由民主主義体制まで、多様なアジアの近現代史を統一的に描くことは果たして可能なのだろうか? 本書は、「脱植民化」、とりわけ第二次世界大戦前後の一九四〇年代から五〇年代に注目して、この問いに鮮やかに答えている。

というものです。アジア諸国の独立と近代化の歩みは様々で、国ごと、あるいは地域ごとに扱った書籍はこれまでにもあったと思います。しかしアジアという大きな枠組みで並べて論じたものはなかったのではないでしょうか。