今週の日テレ系「超・乃木坂スター誕生!」はアニソン特集でした。この世代のアイドルが見ているアニメって、もうほとんど知らないわけでして、それでも日本のアニメ文化は脈々と受け継がれているのを感じます。
「ほとんど知らない」と書きましたが、原作コミックを読んだこともなければ、アニメも見たこともないわけですが、タイトル(作品名)くらいはあっちこっちで見かけるので知っていたりします。特に人気のあるものだと書店営業に回ったときに目立つところに並んでいたり、店内にポスターが貼ってあったりするので、とりあえずタイトルくらいは脳内にインプットされるのです。もちろんどんなストーリーなのかはわからないままですが。
そして話は戻って乃木坂。五百城茉央、池田瑛紗、井上和、小川彩、中西アルノの五名で、アニメ『五等分の花嫁』の主題歌「五等分の気持ち」を披露したわけです。書店のポスターなどで、主人公の男の子とそれを取り巻く五つ子の女の子の物語だということは知っていましたが、主題歌もその五人姉妹が歌っているという設定なのですね。
まあ、かわいいアイドルが歌っているのだからそれでいいだろう、という感想なのですが、たまたま寝床でこのところ読んでいる『子宮』を思い出してしまいました。こちらは中国の盛可以の作品です。五つ子ではないのですが、五人姉妹が主人公の物語です。
実際には六人姉妹で、一人は幼くして亡くなってしまっていて、さらに彼女たち姉妹の最後に唯一の男の子がいます。そんな家族の物語ですが、たぶんアニメ『五等分の花嫁』とは並べるのが間違っているのは承知しています。ただ、男一人に女が五人という設定が、あたしにはこの作品を思い起こさせてしまって、そして『子宮』の強烈なエネルギーにあてられているので、アニメ『五等分の花嫁』の五つ子も歳を重ねれば『子宮』の五人姉妹のようになってしまうのだろうと思うのです。
ちなみに、アニメの方はわかりませんが、『子宮』の方の五人姉妹は五等分な人生を歩んではいません。個人の能力、性格、才能の違いで幸運を引き寄せられる者もいれば、不運な人生を送る者もいるという前提です。ただし禍福はあざなえる縄の如し、この先読み進めていくとどんなストーリーが展開されるのか愉しみでもあります。