果たしてこの作品はホラーだったのでしょうか?

韓国映画「ホテルレイク」を鑑賞。

ホラー映画ということですが、サイトなどでこれ見よがしに謳われていたホテルの三つの決まり事、これってストーリーの中に出て来ましたでしょうか? 寝てはいないと思うのですが、あたしはそんな決まり事が言われるシーンを覚えていません。見終わったいまでも「上を見上げてはいけない」の意味がわかりませんし。

全体としては悪霊というか、ホテルに住み着く霊が登場するのでホラーなのでしょうが、別に主人公たちを襲ってくる感じはあまりしません。主人公の妹が霊感が強そうな子供だという前フリはあり、ストーリー上もそういう存在を臭わせますが、だからといって妹がそっちの世界に取り込まれてしまうわけでもないです。

曰くのありそうな従業員も、だったら出て行けばいいのにと思っていたら、中途半端な死に方になりました。途中で登場する霊能者的な少年もちょこっと動き回っただけで即退場。挙げ句の果てに、最初から怪しかったおばさん(どうやら母の姉妹ではなく母の友達だったようです)が犯人、連続殺人犯だった、というオチ。それも息子の死で精神を病んでしまったようです。

最後は、ホテルに棲みつく悪霊ではなく、ホテルに棲みついてはいるようですが主人公姉妹を母親の例が助けてくれた、というちょっと心温まるストーリーで、母親を恨み続けていた主人公の心のわだかまりもほどけ、いきなり現われた異父妹にも心を通わせるようになった主人公。主人公はうつ病を患っていて薬を服用しているようだったので、主人公の夢オチ的に終わるのかと思っていましたが、もうひとひねりもふたひねりも欲しかったです。

ところでホテルレイクというのに、湖は出て来ませんでしたね。ホテルに隣にあったのは遊園地でした。このあたりも作品としての完成度が問われるところです。

思いがけない併売

日向坂46のメンバー、河田陽菜の写真集『思い出の順番』が発売され、大好評のようです。発売前に二回の重版が決まり、14万部からのスターと言われています。

出版不況の今日、1万部という数字ですら天文学的な数字ですから、14万部など、あたしからすれば夢のまた夢です。

そんなKAWADAさん、ファンの間ではパンダが大好きなことで知られています。だからなのでしょう、書店によってはKAWADAさんの写真集と一緒にパンダ関連の書籍を併売しているお店もあるようです。

そんな書店の中には、あたしの勤務先から出ている『読むパンダ』をKAAWADAさんの写真集と一緒に並べている書店もあるとのことです。果たして『読むパンダ』も一緒に買ってくれるファンの方はいるのでしょうか。ちなみに、わが家はどちらも架蔵しております。

そんなわが家の書架にこんな本が並んでおります。

クリミア戦争(上)』『クリミア戦争(下)』です。ここ最近のウクライナ危機を考えると、その前にあったロシアによるクリミア半島併合に思い当たります。

クリミア戦争はロシア人とウクライナ人との争いではありませんが、クリミア半島の地政学的重要性については理解できると思います。そんなクリミア半島の重要性、そしてウクライナの重要性が今回の紛争、侵攻の鍵になっているのでしょう。そんな事情がよくわかる一冊、否、二冊です。