今日の配本(22/01/12)

フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?[増補新版]

清岡智比古 著

フラ語の動詞活用は超フクザツ……そこで、まずは「フラ語動詞スッキリ解説」でやさし~く解きほぐしてルールを整理。つぎに重要動詞の活用表を、大胆不敵なオール読みがな付きで一挙掲載。重要な活用パターン40の動詞の全活用形の音声も付いて、聞いているうちに(きっと!)ラクラク覚えられます。音声は白水社のHPでストリーミングでき、一括ダウンロードも可! さらに、さらに、今回、「フラ語動詞ドリル100問」もプラス!これで動詞はカンペキ!

フラ語ボキャブラ、単語王とはおこがましい![増補新版]

清岡智比古 著

スラスラ読めちゃう単語集。単語の意味や読みがなは、赤い暗記シートで隠せちゃう。聞いてるだけでも覚えちゃう、あの2枚組のカンペキCDの内容が、今後は白水社のHPでストリーミングでき、一括ダウンロードも可!(太っ腹!) さらに、このたびスペシャルボーナス・レッスン3課がプラス。これまでの基本単語1511(「イゴイイ」関係)に加え、LGBT、SDGs、SNS用語などなど、〈イマ〉と〈セカイ〉を語れる語彙が50以上も増えました。これであなたも「単語王」!

ショアの100語

タル・ブリュットマン、クリストフ・タリコヌ 著/宇京賴三 訳

「絶滅」「ジェノサイド」「ホロコースト」「フルブン」「ショア」「最終解決」「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」。いずれも同時期にヨーロッパのユダヤ人に対して行なわれた出来事を表わし、これらの言葉の選択/使用については議論となる。本書は、まずこれら7つの言葉の解説から始まる。それらがいつ、どのような意味で使われていたのか? その使われ方は時代とともにどのように変わっていったのか? 残りの93語は、7語に関連する、施設(「強制収容所」「絶滅収容所」「絶滅センター」「ガス室」「ガス・トラック」)、出来事(水晶の夜、ヴァンゼー会議、ニュルンベルク裁判)、人物(ヒトラー、アイヒマン、ハイドリヒ、ヒムラー)、作品(『シンドラーのリスト』『夜』『ショア』)等を解説する。ショアに関連する記事や作品に触れる際、どの言葉が選択されているのか注意されたい。

さあ、仕事始め?

三連休が明け、なんとなく、本日からが本格的な仕事始めという気がします。

「いまごろか?」と言われたら返す言葉もありませんが、実感としてはそんな感じです。

で、今日は横浜まで足を延ばしました。

オミクロン株、神奈川県でも増えていますが、それを反映しているのか、昨年暮れに行った時に比べると街の人出が若干減っているような気がしました。

いまのところ関東地方には蔓延防止措置とか非常事態宣言は出ていませんが、時間の問題なのでしょうか? そうなると営業回りもまた難しくなってきますね。ようやく日常が戻りつつあったのに……

没後20年です

本日、1月10日はグラフィックデザイナー、田中一光さんの没後20年になります。

あたしの勤務先では何点か著作を刊行しているのですが、現在はすべて品切れになっています。たぶん、最後まで在庫があったのは『デザインと行く』と『田中一光自伝 われらデザインの時代』ではないでしょうか? この二点は、あたしにも少し前まで在庫があったという記憶があります。

これを機に特に回顧展があるという話は聞いていませんが、何かあってもよさそうですね。

あるいは2030年の生誕100年に大きな回顧展が行なわれるのでしょうか? そういう情報は何も入ってきていませんが、さて、どうなのでしょう?

田中一光さんの著作は品切れですが、この当時のデザイナー群像については『四人四色 イラストレーター4人への30の質問』を読んでいただければと思います。こちらはまだ在庫ありますので、よろしければどうぞ!

さくちゃんとお揃い!

今月からスタートする、テレビ朝日系のドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」のTwitterです。

さすがにこのドラマを見ようとは、いまのところ思っていませんが、ヒロイン役として乃木坂46の次世代エース、遠藤さくらが出演します。上掲のTwitterは、そんなさくちゃんの撮影のひとこまのようです。

さくちゃんの役どころは「美南学園1年。誰もが振り返るような美少女。美南学園に進学するがイケメンには一切興味がない様子。逆に周囲のイケメンたちとは価値観の違う龍馬のことに興味を持つ。」だそうです。そういうキャラクターだからなのか、手にしているのは岩波文庫の『論語』です。あたしも同じカバーの『論語』を架蔵しております。同じものを手にしているなんて、年甲斐もなくちょっと嬉しくなります。

ところで、最近でこそ岩波文庫のカバーもカラフルに、バラエティー豊かになりましたが、もともとはもっと地味なものでしたよね。それが二枚目の写真の『論語』です。

一枚目の『論語』は「1999年11月16日第一刷発行」と奥付にあるもので、二枚目の『論語』の奥付は「1989年9月14日第40刷発行」とあります。1999年の現行版は、カバーなどに表記はありませんが「改訂新版」になるようです。いずれも金谷治訳注のものです。

こういう場合、改訂新版と銘打って、ISBNも新しくするのが一般的だと思いますが、この両者はISBNも同じです。中味もところどころ変わっているはずで、とても誤植の訂正レベルではないと思いますが……

そして、岩波文庫の『論語』と言えばこの金谷治訳だと思っている方がほとんどだと思いますが、実は金谷治訳が出たのは1963年で、それ以前の岩波文庫に『論語』の訳注がなかったはずはありません。

それがこの三枚目の写真、武内義雄訳注のものです。こちらも紛うことなき岩波文庫ですが、現在の岩波文庫とは若干寸法が異なります。天地が数ミリ長いです。そして時代を感じさせるのがタイトル文字。なんと書名も訳注者名、出版社名すべて右から書かれています。

こちらは「昭和8年4月30日発行 昭和11年6月20日第5刷発行」のものです。戦前ですね。あたしの亡父が昭和10年6月25日生まれなので、満一歳の誕生日を迎える五日前に出来上がったものということです。どこの古書肆で落手したものか忘れましたが、奥付には「定価40銭」とありました。

2022年1月9日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

モスクワからイスタンブールへ

少し前に中公新書の『物語 イスタンブールの歴史 「世界帝都」の1600年』を読みました。

行って見たいなあと思う都市の一つですし、その歴史を考えると興味津々なので手に取った一冊です。個人的には地図がそれなりに入っているのですが、もう少し親切なものであればよかったのにという憾みが残ったのと、イスタンブールだけでなく、黒海なども含めたもう少し広域の地図も載っていれば内容が頭には行って来やすかったのではないかと思いました。

それはともかく、同書の230頁にこんな記述がありました。

またロシア人たちは与えられるばかりではなく、イスタンブールのナイトライフを一変させたことでも知られる。彼らは、それまではどちらかというと観劇、飲酒(そして売春)が分散的に行われていたイスタンブールの夜に、それらの愉しみがひとところに集う新たな施設としてのナイトクラブを持ち込んだのである。一九一一年開業のイスタンブール最古のバーとされるガーデンバーことガーデン・プティ・シャンを受け継いだ同名ナイトクラブ(一九一四年開業)を皮切りに、黒いロシア人と称えられたフレデリック・ブルース・トーマス--ロシア国籍を持つブラック・アメリカンだった--の開いたマクスィム(一九二一年開業)など、ガラタの下町からタクスィム近辺の至るところに、ロシア美人たちがショーガール、接客係を務めるナイトクラブが続々と開店する。ヘミングウェイが驚嘆したカラキョイの酒場街の狂乱も、大戦を背景として誕生したのである。

ここに出てくる「黒いロシア人」フレデリックですが、ロシアから来たのに「ブラック・アメリカン?」と不思議に思われた方も多いのではないでしょうか? こんな時代にアメリカからロシアへ、しかも黒人が移り住んでいたなんて、と驚かれたのではないでしょうか?

彼に関して興味を持たれた方、もっと詳しく知りたいと思った方には、是非とも『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた 二つの帝国を渡り歩いた黒人興行師フレデリックの生涯』の一読をお薦めいたします。

公式サイトには

厳酷な黒人差別社会に見切りをつけたミシシッピ生まれのフレデリックは、海を越えて旧大陸へ渡り、帝政時代のモスクワでアメリカン・ドリームを摑むのだが……ロシア文学の碩学による、まるで物語(フィクション)のような歴史ノンフィクション。アメリカ南部の社会、爛熟する帝政末期のモスクワの夜、そして、第一次世界大戦とロシア革命の勃発――激動の時代を背景に描かれる、不屈な男の、凄まじくも痛快で爽快な魂の遍歴。

とあります。黒人差別を嫌ってアメリカからロシアに移り、第一次世界大戦とロシア革命の勃発でロシアからイスタンブール(オスマン帝国)へ渡ったなんて、彼の人生は波瀾万丈以外の何ものでもないでしょう。

本のある暮らし

街中で無料配布されている雑誌と言えば、アルバイト・仕事情報誌と住宅情報誌があると思いますが、営業回りの途次、その一つ、住宅情報誌の表紙が気になったので手に取ってしまいました。

《魅惑の図書館 本のある街》という一際大きな文字に目が惹かれました。取り上げられているのは以下の街と図書館です。

海老名・海老名市立図書館、武蔵境・武蔵野プレイス、王子・北区中央図書館、上板橋・板橋区立中央図書館いたばしボローニャ絵本館、南柏・流山市立木の図書館、大和・大和市文化創造拠点シリウス、大宮・大宮図書館、東所沢・角川武蔵野ミュージアム、新江古田・東京子ども図書館、亀有・ミッカ、上野・国立国会図書館国際子ども図書館です。

その他に「図書館付マンション」も紹介されてて、それはメイツ深川住吉、ルピアコート大宮ザ・ゲート、ザ・パークハウス新浦安マリンヴィラ、クレストプライムレジデンスです。そういう施設を併設したマンションがあるのですね。ただ、あたしはどちらかというと、やはり好きな本は手元に置いておきたいタイプなので、わが家の近所に小さな市立図書館がありますが、滅多に行くことはありません(汗)。

そして本と言えば、ちくま新書の『人類5000年史』の第四巻がようやく発売されました。著者である出口さんの体調不良で刊行が一年近く延びてしまいましたが、無事に刊行されて嬉しいです。

ただ、既刊三巻に比べ、この第四巻は少し薄いような気がします。もともとこのくらいの分量だったのか、やはり出口さんの体調不良が影響しているのか、前者であればよいのですが。

そしてこのシリーズは全五巻のはずですから、第五巻の刊行が待ち遠しいです。いつごろ刊行になるのでしょうか。やはりまた一年後になるのでしょうか。それよりも出口さんの健康がまずは大事なことですけれど。

そんなちくま新書ですが、わが家の書架の一画、「ちくま新書」コーナーはこんな感じです。白を基調とした装丁(カバー)に白い書架が映えていると言ってよいのでしょうか(笑)。

「ちくま新書」って、読みやすくて軽いノリの部分と歯応えのある重厚な部分とのバランスがよいと思います。興味深いテーマのものも多いですし、時代の諸相をうまく捉えた一冊を多く出しているという印象を持っています。

いつかはノーベル文学賞を!

閻連科の『年月日』が「Uブックス」になります。

同作は、他の閻連科作品とはちょっと作風が異なり、痩せた大地で懸命に生きる農民の力強さが描かれています。いや、力強いのでしょうか。むしろ、為す術もなく自然に翻弄されるだけの存在にも感じられます。

それでも懸命に生きている、生きようとしていることは感じられます。そして、そんな主人公の農民以上に心を打つのは、主人公に寄り添う盲目の犬です。動物、特にイヌが好きな人にとって本作は、涙がちょちょ切れる感動作です、間違いありません。

そんな閻連科の作品、日本では比較的よく紹介されていると思います。わが家の書架にも閻連科コーナーと呼べるような一角があります。

たぶん閻連科作品の邦訳はすべて揃っているのではないかと思います。いつの間にか買い揃えていて、そして全部読んでいます。

日本で閻連科と言えば『愉楽』が代表作になるのでしょうか。確かにこういった奇想天外なストーリーの長篇が一つの特徴ではあると思います。しかし、あたしは『年月日』のような枯れた味わいの作品も大好きで、『黒い豚の毛、白い豚の毛』も捨てがたい魅力を備えた短篇集ではないでしょうか。

七不思議の一つめ?

どこの会社でもそうだと思いますが、仕事で使う文房具などは会社で用意されています。

あたしの勤務先も同じで、総務部に基本的な文房具は常備されています。

自分のデスクで使っていたセロハンテープが、右の写真の下側、水色のものです。これはセロハンテープが装着されていたものですが、使い切ってしまったので、総務部に置いてあるセロハンテープだけをもらってきました。

しかし、このセロハンテープ、入らないんです。大きすぎるのです。どうして? 同じメーカーの商品ではないのでしょうか? あるいはこういうものの規格って決まっているものではないのでしょうか?

仕方ありません。しばらくはケースには収めず、むき出しのまま使い、直径が小さくなってケースに収まる大きさまで使ったら装着しようと思います。

全くもって、勤務先の七不思議です。

生誕弐百年

今日は、シュリーマンの生誕200年です。1822年の1月6日生まれだそうです。日本では江戸時代の末期ですね。

それに合わせて、しばらく品切れになっていた『シュリーマン トロイア発掘者の生涯』を新装版として復刊いたしました。もう店頭に並び始めていると思いますので、気になる方は是非どうぞ。

ところで、シュリーマンってトロイ遺跡と共に名前だけは昔から知っていましたが、実はどんな生涯を送った人なのかよく知りません。子供のころにトロイの木馬の話を聞いて興味を持ち、それを大人になるまで抱き続け、遂に偉大な発見を成し遂げた、そんなおぼろげな記憶ですが、合っているのでしょうか。

あの時代の考古学や発掘、探検といったものは帝国主義の国策と深く結びついているというイメージがあるのですが、シュリーマンの場合はどうなのでしょう?

怖いのは明日の朝?

昼過ぎからわが家のあたりでも雪が降ってきました。

ご覧の動画は、わが家の玄関先から門へと至る通路を映したものです。石畳は塗れているだけですが、植え込みには雪が積もってきています。

そして、二つめの動画がわが家の庭先です。

ウッドデッキの上が白くなっています。積雪1センチというところでしょうか? いや、1センチもないですかね? これくらいだと積雪という記録が付くのでしょうか? まあ、すべてはこの後の雪の降り方次第でしょう。

これくらいでやんでくれればよいのですが、このまま降り続いて、くるぶしくらいまでの積雪となると、明日の朝が思いやられます。暗くなる前に玄関先の雪掻きをしないと、明日の朝、雪の上を歩くのが怖いです。

なお、先程、ゴム長靴とスコップを物置から出しておきました。

ところで、これは初雪と呼ぶのでしょうか? シーズンとして考えると既に昨年のうちに降っていますから、この冬の初雪とは言えませんね。ただ、東京の場合、積雪としては今シーズンも、今年も初ではないでしょうか?