やっぱりヒドいですね

「じゃない方の彼女」第9話を視聴。

彼の幸せそうな過程を知って悩む美月、そこはまあ理解できるとしても、でも自分の気持ちに正直に生きるって、他人を不幸にしてもよいわけではないはず。

それでも百歩譲って若いから仕方ないと許すとしても、濱田岳の方は全く理解を超えています。

ネットの感想には「中年男性の妄想を詰め込んだようなドラマ」という意見が散見されますが、中年男性よりも恋愛をしたことのない中学生男子の妄想なのではないかと思えるようなストーリーです。

脚本だから仕方ないのですけど、美月からのLINEに対し、自分から居場所を教えてしまい、あれでは「ここへおいでよ」と誘っているようなものです。とても大学教員、妻も子もいる大人の男性のやっていることとは思えません。美月が旅館に現われてからの行動もすべてそうです。

これが片桐先輩のように罪の意識も薄く、不倫に突っ走れる男性であれば何ら疑問も感じることなく視聴できるのですが……。かといって、イヤらしくなるほど山下美月がグイグイ来ているのかと言えば、多少そんなところはありますが、グイグイと言えるほどとは思えません。男性側の態度で一蹴できるレベルだと思います。

素直でやさしい純粋な人という主人公の性格を描こうとして、却って気持ち悪くなってしまっている気がしてなりません。奥さんの小西真奈美が嫌な性格だとか、裏で浮気(不倫)をしていて夫婦仲が冷め切っているというのならともかく、そうでもないですからますます主人公の気持ち悪さが悪目立ちしているドラマになっていますね。

それでも美月が出ているので見ちゃうんですよね。

装いも新たに?

白水Uブックスの『芸術家列伝1』『芸術家列伝2』『芸術家列伝3』のオビが、ご覧のように新しくなりました。

このイラストのタッチに見覚えのある方も多い方と思います。『ルネサンスの世渡り術』で知られた壺屋めりさんによるものです。今回、『芸術家列伝』のために描いていただいたものです。

あたしの勤務先とは、このような文章を寄せていただいたりと、以前から縁がありましたので、今回このような仕儀になりました。

オビが新しくなるだけで、こんなにも印象が変わるとは!

もう少しこのままで?

わが家のWindowsPCにこんなメッセージが出ています。Windows Updateです。

いま現在はWindows10ですが、バージョンアップができるということのようです。

こんな風にメッセージを送ってくれているわけですから、ハード的にもソフト的にも、あたしのPCには問題はなく、無事にWindows11にバージョンアップできるということですよね?

でも、Windows3.1からパソコンを使っている身からしますと、この手のバージョンアップはまず間違いなく失敗すると相場が決まっているものです。そして現在の環境にも戻せなくなって、一切のデータがパーになって、いちからクリーンインストールする羽目になるものです。

いや、そんな心配する必要はなく、何事もなかったようにバージョンアップは終わるのでしょうか? こればっかりはわかりません。少なくとも平日の晩に試みるのは危険です。やるなら休日に限りますね。

80年たっても?

真珠湾攻撃から80年ということで、朝日新聞に「日米開戦80年 日系人の記憶」という記事が載っていました。日米開戦を受けて米国の日系人が強制収容されたという史実を丹念に掘り起こしている人のルポです。

日系人の来歴はそれぞれでしょうが、帝国日本の先兵になっていたつもりなど皆無でしょうし、どうして自分たちが収容されなければならないのか理解できてもいなかったのではないかと思います。戦争の犠牲者ですね。

そんな記事から思い出されるのは、『アメリカの汚名 第二次世界大戦下の日系人強制収容所』です。

太平洋戦争中、敵国日本にルーツを持つというだけの理由で、12万人もの日系アメリカ人が劣悪な環境の収容所に隔離された。本書は、アメリカ人ジャーナリストが、自国の戦時ヒステリーが引き起こした「醜態」の一部始終を描いたノンフィクションである。マイノリティー問題の一つとして謝罪と賠償だけで片づけるのではなく、国家としてのアメリカが自国民に対してどのような仕打ちをし、それを追認・黙認してきたのか、自分たちの歴史として意識し続ける必要があるというのが著者のスタンスだ。突然、日常から切り離され、収容所へと送られていく悲惨さや、収容所内における一世と二世との確執など、生存者へのインタビューのほか、私信や回想録、公的資料から積み重ねられるエピソードの数々は、微に入り細をうがち圧倒的である。人種差別、排外主義、恐怖と表裏をなす報復感情……アメリカ史に連綿としてある暗部を暴きながら、冷静に事実を見据え、アメリカ社会の光と影を浮かび上がらせた力作。そこには当然、アフリカ系をはじめ、イスラーム教徒らマイノリティーに対して同じ行為を繰り返しはしないかと自問する姿勢が見て取れる。

本書の内容は上掲のようなものです。そう、日系人ってアメリカ人なんですよね。つまりは自国民なわけです。しかし、日本も国内で朝鮮人や中国人に対して同じことをしていなかったのだろうか、と考えさせられます。

時差があるので

日本では12月8日でしたが、現地ではまだ前日の7日であったという真珠湾攻撃。

というわけで、あえて12月7日の内に『パール・ハーバー(上)』『パール・ハーバー(下)』をご紹介いたします。

果たして日本の奇襲をアメリカ軍は事前に知っていたのか否か、知っていたのなら、あえてハワイの艦船には伝えなかったのか、などなどいろいろと議論があるようですが、結果的に奇襲が成功してしまったのが日本にとっては仇となったような気がします。

長駆ハワイを攻撃できるような能力を持っていなければ、最低限アメリカと先端を開くようなことはせずに済んだのではないか、という気もしますが、そういうことが言えるのも後世の人間だからなのでしょう。

ただ、どうなのでしょうね。当時の多くの日本人にとって、ソ連が北からやって来るという恐怖はあったかもしれませんが、アメリカに対する恐怖とか敵愾心って、どのくらい持っていたのでしょう? そのあたりは疑問を感じます。

それにしても「失敗の本質」ではありませんが、戦前の日本はどこで間違えてしまったのでしょうか。そしてそんな戦前の日本は素晴らしかったと語る政治家が多いことに薄気味の悪さを感じます。

まだまだ廃れないで欲しいと思います

本日の朝日新聞「声」欄です。こんな投書が目に留まりました。

漢和辞典に関する投書です。年代としては、漢文など受験科目からもなくなっていたでしょうし、ひととおり学校で習うとはいえ、さほど漢字や漢和辞典に興味、関心を抱く世代だとは思えません。

にもかかわらず、こんなに熱く漢和辞典について語ってくれています。嬉しいですね。小学校や中学校だと漢和辞典ではなく漢字辞典を使うのですかね? 高校生になって漢文の授業がありようやく初めて漢和辞典に接するというのが多くの学生のパターンだと思います。自分の漢和辞典を購入する学生は少数で、たいていは学校にあるものを使って済ませていたのではないでしょうか。

ところで、漢和辞典に限らず、こんな風に辞書を読み物として楽しめるのは電子よりも紙版だと思います。こういった楽しみに目覚めてしまえば、重くてかさばる紙の辞典でなくとも楽しめるでしょうが、最初のきっかけを与えてくれるのは、やはり紙の辞書ではないでしょうか?

まだまだ紙の辞書、そして漢和辞典が必要とされる社会であればよいと思います。

早くも年越しの準備?

毎年夏と冬に、新潟の酒舗から日本酒をお取り寄せしています。母方の田舎が新潟だからというわけではありませんが、やはり新潟の酒が一番口に合うと感じます。

さて、今年取り寄せたのは右の4本です。

ご紹介しますと、一番右は「鶴齢 愛山 純米吟醸」、隣が「柱焼酎」、その隣が「久保田 スパークリング」、そして一番左が「麒麟山 紅葉 純米大吟醸」です。

どれから味わうか、まだ決めていませんが、いずれにせよキンキンに冷やして飲むつもりです。

MD、もうダメ?

昨日の朝日新聞の夕刊、社会面にこんな記事が載っていました。

「消えるMD」とありますが、そもそもこの記事を読んだ人の何人くらいが「MD」を知っているのでしょう? 知っている世代に属するはずの年配の方だって、知らない、見たこと聞いたことない、という人が多いのではないでしょうか? 若者は「それ、何?」という感じでしょうね。

そもそも「MD」を「エム・ディー」と呼んではくれるでしょうけど、「ミニ・ディスク」の略だと知っている若者がどれだけいるのかしら?

もちろん、あたしは知っていますし、あたしの寝床の枕元には、左の写真のようなMDコンポが置いてあるのです。

パナソニック製です。AM/FMラジオが聴けます。MDも聴けます。そして下部はCDチェンジャーで、CDを6枚挿入できるコンポなのです。こういうのを懐かしいと感じるのか、骨董品だと思うのか、人それぞれでしょうね。

コンポがあるくらいなので、MDだって何枚も持っています。

どうしてかと言いますと、以前乗っていた自家用車のカーステレオにMDプレーヤーが付いていたのです。そして車内で音楽を聞くために、持っていたCDをMDにダビングするために、このコンポを買ったのです。

ですから、このMDの山は、もともとは自家用車の中に置いてあったものなのです。ちなみに現在のマイカーはCDやDVDのみ対応で、MDは聞けません、プレーヤーが付いていませんから。

仕方なくマイカーから持ってきて、枕元に置いてあります。たまに聞こうかと思うものの、自宅ならMDでなく、ダビング元のCDがあり、それをコンポに入れればよいので、MDを聴く機会もほとんどないですね。

11月のご案内

12月も4日になってしまいましたが、先月11月にファクス送信した注文書をご案内します。

   

まずは毎月恒例「今月のおすすめ本」です。この月もたくさんの書評をいただきました。続いてはロングセラーになっている『フランス語っぽい日々』、じゃんぽーる西さんの新刊が出て、また勢いが増しました。

次に、12月の真珠湾攻撃を前に『パール・ハーバー』のご案内、そして「今月のおすすめ本・語学書篇」を久々に送信しました。

   

11月は瀬戸内寂聴さんの訃報が飛び込んできましたので、その評伝のご案内も送信しました。そして語学書の新刊が調子よく、重版が続いたので、それらもご案内しました。

12月はマンディアルグの没後30年になりますので、『城の中のイギリス人』『オートバイ』をご案内しました。そして『ゴールデンカムイ』の好影響で絶好調の『ニューエクスプレスプラス アイヌ語』もご案内しました。

   

重版が決まった『福祉国家』は、書店によっては「医療・福祉」のコーナーに置かれているところも多いようなので、「政治・社会」の棚への誘導も兼ねてご案内しました。そして12月の注目の新刊『ノブレス・オブリージュ』の事前のご案内も送信しました。

こちらもロングセラー、『ブックセラーズ・ダイアリー』のご案内、そして壷屋めりさんに帯のイラストを描いていただいた『芸術家列伝』のご案内で11月は終わりました。