本日、見本出しです。(9月30日配本予定)
9月 2021のアーカイブ
8年ぶりだそうです
なおかつ満月なのだそうですが、中秋の名月が満月にあたるのは8年ぶりなのだそうです。
月と言えば、あたしの勤務先から『月 人との豊かなかかわりの歴史』という本が刊行されています。言うなれば月の文化史です。
今日だけは、こんな本を繙いてみるのもよいのではないでしょうか?
今日も命日
今日は母方の祖母の命日です。
あれ、少し前に父親の命日だと言ってなかった(?)と聞かれそうですが、はい、そうです。
実を言いますと、父が亡くなって二週間も経たないうち母方の祖母が亡くなったのです。同じ年のことでした。
母方の祖母は、それまでもう何年も寝たきりで病院に入っていまして、正直なところ、父よりもはるか以前に亡くなっていてもおかしくはなかったのですが、痴呆の年寄りは具体的な病気があるわけでもないので、一進一退を繰り返しながら思った以上に長生きするのです。母曰く、うちの父が連れて行ったのではないかと。
もう二十年以上前の話ですが、その年の9月は通夜葬式の連続で、何日忌引きを使ったが覚えていません。もちろん翌年も父そして祖母の一周忌がありましたからバタバタした時間を過ごしました。今となっては懐かしい想い出です。
断捨離してみました
名刺ってどんどんたまるものです。
最近は、デジタル名刺のようなものも出て来ていますが、やはりビジネスの世界はまだまだ紙の名刺がバリバリの現役です。ですから、整理しないと増えていく一方です。
あたしはA4判のファイル数冊に、営業部に遷って以来の名刺をまとめているのですが、このたび全部処分することにしました。だって、もう何年も見返すことなんてなかったですから。
持っている名刺は大きく分けて、他の出版社の人、取次会社の人、書店の人になります。こう言ってはなんですが、ほとんどの人は記憶がありません。申し訳ないです。これでは何のための名刺交換なのか……
それにしても、書店をはじめ今となってはもう存在しないところが多々あったのは、少し寂しくなりました。この数十年の業界の栄枯盛衰が感じられます。もちろん今も現役、仕事でしょっちゅうお世話になっている方も大勢いらっしゃいましたが、悲しいことに亡くなられた方も何名か……。
ちなみに、いま担当している書店の方の名刺は机の抽斗に整理していますので、今回処分したファイルは過去に担当していた書店のものなので、今となってはまるっきり変わってしまっているのでしょうね。
結成10周年記念号
昼過ぎに勤務先のコンビニ二軒を回ったのですが見つけることができず、帰宅時に近所のセブンイレブンで手に入れることができました。ちなみに、その近所のコンビニではあたしが買った後もまだ2部くらいは残っていたように思います。
今回の乃木坂46新聞は「結成10周年記念号」で、この夏の全国ツアーを振り返ると共に、これまでの歩みを振り返る構成にもなっていました。生ちゃんとみなみ、二人による過去の写真の振り返りではななみんのことにも触れていて、読んでいるこちらもグッとくるものがありました。
そして、この新聞を手に入れて味わっているときに、蘭世卒業のニュースが飛び込んできました。ショックです。
蘭世は、たぶんファンの間でも好き嫌いが分かれるタイプかも知れないですし、誤解されやすいメンバーだったのではないかな、とも思います。ただ、個人的には「ブランコ」や「滑走路」などを見ても聴いても、センターが似合うメンバーの一人だと思っていましたし、いつかは選抜のセンターでパフォーマンスをするだろうと期待していました。そんな蘭世が見たかったです。
発表が昨日だったので、もちろん紙面には蘭世の卒業は何も触れられていませんが、単独インタビューとかがあってもよかったかな、とも思います。なにせ今回、アンダーのセンターですから。
アンダーライブの最終日は、蘭世の卒業セレモニーになるのでしょうね。
先にこっちを読むべし?
呉明益の新刊『眠りの航路』は、眠り、睡眠がキーになっている作品です。
決して『名探偵コナン』の「眠りの小五郎」をもじったわけではありません(汗)。
それはともかく、眠りがキーワードではありますが、戦時中日本軍に徴用され日本の兵器工場で働かされた台湾人の悲哀がベースとなっています。ただ「訳者あとがき」にもあるとおり、悲哀ということで戦争を非難しているとか、日本国の戦争犯罪を告発しているとか、そういった重さはありません。実に淡々としています。
そして主人公と父親との関係性が大きな軸になっていますので、最近文庫になった『自転車泥棒』という作品が思い起こされます。この二冊は間違いなく併読すべき作品です。
ただ、戦争の話は暗い、重苦しいと感じられるのであれば、まず先に『我的日本 台湾作家が旅した日本』を読むことをおすすめします。これは十数名の台湾作家による日本旅行記をまとめたものですが、その中に呉明益の訪日録も収録されています。それがそのまんま『自転車泥棒』『眠りの航路』の創作ノートになっていると言っても過言ではありません。これを読んでから上掲2作品を読むと作品の背景やどうしてこの作品が書かれたのか、書かなければならなかったのかが理解できるでしょう。
そして、『眠りの航路』でも作品の舞台では済まないほど存在感をもって描かれている中華商場については、同じく呉明益の『歩道橋の魔術師』を手に取っていただければと思います。こちらは近々河出文庫になります。
近刊情報(21/09/17)
今日の配本(21/09/17)
詳説スペイン語文法
福嶌教隆、フアン・ロメロ・ディアス 著
発音からさまざまな文表現まで、スペイン語文法を網羅した本格派リファレンス。最新のスペイン語事情を取り入れ、スペインとラテンアメリカの違いにも詳しく言及しました。品詞のみならず構文にも配慮。言語学的な視点に立脚しつつ現場でスペイン語を使う方の実用性を重視しています。現代の発音の傾向、最新の文字規則、正しいとされる表現と実際に多用される表現の対比、日本語や英語との比較など、生きた情報が満載。中上級の疑問までクリアにわかる、手元に置きたい一冊です。
ドイツ語読解教室
「魔王」「第九」から「ドイツ国歌」まで全8曲を解説
大西光弘 著
「主語を探すことができ、動詞を探すことができ、名詞の性・格・数が分かるようになれば、たいていのドイツ語は読むことができる」。よく知られたドイツの名曲の歌詞を著者が一語一語丁寧に文法解説していきます。扱うのは「魔王」「狩人の合唱」「第九」「野ばら」「ローレライ」「歌の翼に」「主よ、人の望みの喜びよ」「ドイツ国歌」の全8曲。個人レッスンを受けているかのように分かりやすく、ドイツ語のポイントが整理できます。原文の魅力を味わってみませんか。
寝るまえ5分のパスカル「パンセ」入門
アントワーヌ・コンパニョン 著/広田昌義、北原ルミ 訳
優れた数学者、物理学者、また哲学者にして神学者でもあったブレーズ・パスカル(1623-1662)。彼は人間と信仰について思索を重ね、未完の断章を大量に残してわずか39歳でこの世を去った。のちに『パンセ』というタイトルでまとめられた主著は、「考える葦」「賭け」「クレオパトラの鼻」など、忘れがたい名句やイメージに溢れ、世界中で読み継がれて今日に至る。本書は、そんなフランス屈指の名文家パスカルの選りすぐりの断章(パンセ)を、フランス文学界最高の案内人が豊富かつ巧みに紹介しながら、その思想の真髄に迫る刺激的なエッセイ。好評を博した毎日5分の人気ラジオ番組が元となっている。本格派でありながら広く開かれたテクストが、最良の研究者・翻訳者を得て、いま日本の読者に届けられる。
それでも選挙に行く理由
アダム・プシェヴォスキ 著/粕谷祐子、山田安珠 訳
選挙は、民主主義という統治形態において必要不可欠な制度である。しかし一般市民にとっては、選挙で選ばれた政治家や政府、さらにはそれらのもとで立案・実施される政策に失望することが日常茶飯となっている。本書では、選挙の思想的背景、歴史的な発展経緯、世界各国での選挙政治の比較などを通じて、なぜ選挙が落胆につながるのかが明らかにされる。
空襲と文学[新装版]
W・G・ゼーバルト 著/鈴木仁子 訳
1997年のチューリヒ大学における講演で、「第二次世界大戦でドイツが被った空襲体験は戦後のドイツ文学によって表現されておらず、次世代にもなんら継承されていない」と主張して、ドイツに議論を巻き起こし、その後のドイツ文学にも大きな影響を及ぼした論考「空襲と文学」、戦後ドイツの文学界をリードした作家アルフレート・アンデルシュを、免罪と自己正当化の文学として厳しく断罪する「悪魔と紺碧の深海のあいだ」、ナチスに抗してレジスタンス運動に参加し、アウシュヴィッツ強制収容所を生き延び、戦後に迫害の体験を考察したエッセイ『罪と罰の彼岸』を発表、しかし自ら命を絶った作家ジャン・アメリーを論じた「夜鳥の眼で」、ナチスの迫害を逃れて亡命、戦後はフランス革命を題材にした戯曲『ジャン・ポール・マラーの迫害と殺害』、フランクフルトのアウシュヴィッツ裁判を傍聴して書かれ、国内での一斉上演によってドイツを震撼させた『追究−−アウシュヴィッツの歌』などの記録演劇で名高い作家・劇作家のペーター・ヴァイスを論じた「苛まれた心」の四篇を収録。細見和之氏の解説「破壊に抗する博物誌的な記述」を巻末に収録。
お彼岸には彼岸花
昨年もこのダイアリーでご紹介したと思いますが、わが家の玄関先の曼珠沙華です。
世間的には彼岸花という呼び方の方が膾炙していると思いますが、あたしは文字面や発音から、曼珠沙華という呼び方の方が好きです。
そして、この曼珠沙華は赤い花が一般的だと思いますが、わが家にはこのように白い曼珠沙華が咲いています。珍しいものなのか、それほどでもないのか、あたしはよく知りませんが、真っ白というよりもちょっと黄色がかった、クリーム色という感じでしょうか。
ちなみに、わが家の庭には赤い曼珠沙華もあると母は言いますが、どこに植わっているのか、あたしにはわかりません(汗)。
そしてこちらの写真は、ちょっとわかりにくいかも知れませんが、手前にあるのがギンモクセイ、奥に見えているのがキンモクセイです。
手前のギンモクセイは、わが家の庭に鉢植えで咲いているものですが、キンモクセイは隣の家の庭に植わっているものです。この時期に、どちらも揃って咲き始めました。
キンモクセイはトイレの匂いとしてよく知られていますが、ギンモクセイというのもあるのですね。漢字で書けば金木犀と銀木犀、なにやらスポーツ競技のメダルのようです。まさか銅木犀(ドウモクセイ)なんてないですよね?
キンモクセイも、金というよりはオレンジ色の花が咲き誇っているわけですが、ギンモクセイも決して銀色というわけではありません。
最後の写真がギンモクセイのアップですが、銀ではなく白っぽい色ですね。あえて言えば、最初に挙げた白い曼珠沙華と似たような色合いです。
まあ実際問題、鉱物の金と銀を除けば自然界に金色や銀色なんてそうそうあるものではありませんし、ましてや花の色で銀色なんて呼べるようなものは存在しないでしょう。
金閣・銀閣と同じで、地味な方が金に対して銀と呼ばれがちなのでしょう。いぶし銀ってところでしょうか?
夏休み
今日は夏休みを取りました。
というのも、あたしの勤務先は、8月のお盆の時に土日くっつけて二日間の社休が夏休みとしてありましたが、更にもう一日、各自自由に取りなさい、ということになっていたので、その一日を消化したわけです。
自由に取りなさいと言っても、さすがに10月や11月にまで延ばすわけにはいかず、勤務先からはできるだけ9月中に、ということになっています。
とはいえ、社内の業務や会議の日程などを勘案しますと、本当に好き勝手に取れるものでもありません。カレンダーと、そこに書いてあるスケジュールを何度も見返して今日という日を選びました。
かといって、どこかへ出かけるようなご時世でもありませんし、コロナでなくとも休日だからといって出かけるという習慣や発想がないので、自宅でいつものリモートワークの時のように過ごしました。さすがに勤務先にメールを出したりはしませんでしたが。
なので、日向坂46の新曲「ってか」のMVを何度も見て一日を送ってしまいました。