問題なのは明日? 明後日?

コロナワクチン、二回目の接種をしてきました。

今のところ、特に体調に問題はありませんが、世間では一回目より二回目の方が副反応が出ると言われていますし、うちの母も二回目を打った翌日は少し体がだるくなったようなので、ひとまず今日は問題ないとしても、明日の体調がどうなるのか、やはり気になります。

しかし、筋肉痛や疲労などもそうですが、年をとるとそういった症状が出るまでに時間がかかるようになります。若いころなら運動をしたその日のうちに筋肉痛になったりするのに、年をとると翌日や翌々日になってから体が痛み出すことがしばしば。今回のワクチンも副反応が後れて出たりするのでしょうか?

とはいえ、わが家は母もあたしも共に二回の接種を受けたので、ひとまずひと安心です。

生誕510年

いきなりUブックスの『芸術家列伝』です。

なんでこの三巻の写真を取り上げたかと言いますと、本日7月30日がヴァザーリの生誕510年にあたるからです。

生誕の年である1511年は日本では室町時代ですね。と言うよりも、応仁の乱が終わって戦国の世に突入している、そんな下剋上の時代と言った方がよいですか。

ヴァザーリ関連の書籍はいくつかありますが、まずは一番手頃なこの三冊から如何でしょうか?

今日の配本(21/07/30)

ナターシャの踊り(上)
ロシア文化史

オーランドー・ファイジズ 著/鳥山祐介、巽由樹子、中野幸男 訳

「ロシアは頭ではわからない」――「ロシア」をめぐるイメージ=神話の典型のひとつだ。本書では、そうした「ロシア」という「神話」が生み出してきた豊饒たるロシア文化の歴史が、国家や社会を主体とするマクロな歴史を縦糸、個人の生に関わるミクロな歴史を横糸として織りなされる。文学、音楽、美術、演劇、バレエといった大文字の文化のみならず、宮廷の様子や農村の習慣、食や入浴文化、フォークロアまで、ロシア史のさまざまな局面における日常生活を垣間見られるのも本書の魅力だ。

ナターシャの踊り(下)
ロシア文化史

オーランドー・ファイジズ 著/鳥山祐介、巽由樹子、中野幸男 訳

本書が射程に入れるのは、1703年のピョートル大帝による新都建設から、1962年のストラヴィンスキーの亡命先からの一時帰還という250年を超える時間であり、さらに亡命ロシア人社会にもその筆は及んでいるため、膨大な時空間にわたる「ロシア文化」を読者は旅することになる。「ロシア文化」において「ロシア」という「神話」がいかに大きな問題として底流にあったのか、また逆に「ロシア」という「神話」を支えるのにいかに「文化」が重要な役割を担ったのかを、本書で描かれる人物たちを追体験しながら感得することになるだろう。

ロマノフ朝史 1613-1918(上)

サイモン・セバーグ・モンテフィオーリ 著/染谷徹 訳

本書は、上巻がピョートル大帝からエカチェリーナ大帝、ナポレオン戦争まで、下巻がクリミア戦争から、日露戦争、第一次大戦、ロシア革命までの300年間、愛憎相半ばする一族、戦争と革命、陰謀と謀反、弾圧と殺害、性愛と嗜虐……王朝の絢爛たる歴史絵巻と血にまみれた「秘史」を、赤裸々に物語る通史だ。欧州の公文書館の膨大な史料、未刊行の日記類、未公開の書簡などに基づいて、ロマノフ朝の栄枯盛衰を追いながら、登場人物たちの心理の襞にまで分け入り、臨場感あふれる筆致で描き出している。著者は本書の主題を、「ロマノフ家は偉大な王朝であるだけでなく、絶対的専制支配の象徴であり、その歴史は絶対的権力につきまとう愚昧と傲慢の物語集に他ならない」と述べている。

2021年8月の広告予定

上旬 権威主義の誘惑/スターリン(北海道、中日、西日本、信濃毎日、神戸)

上旬 ライ麦畑でつかまえて/キャッチャー・イン・ザ・ライ/第二次世界大戦/中世の写本ができるまで/権威主義の誘惑(毎日)

11日 台湾海峡一九四九(日経)

中旬 スターリン/中世の写本ができるまで(河北)

中旬 スターリン/中世の写本ができるまで(京都)

※都合により掲載日、掲載書目が変更になる場合がございますので、ご了承ください。

今日の配本(21/07/28)

1日15分で基礎から中級までわかる
みんなのドイツ語

荻原耕平、畠山寛 著

本書の5特長。◇だれでも、いつでも、どのページからでもはじめられる ◇圧倒的にわかりやすい説明 ◇内容が直感的に伝わるレイアウト ◇各課は15分で学習できる分量 ◇必要な項目をひと目で確認できる。学習者の目線に立って、文法項目をストレスなく学べるように工夫をこらした参考書。手の届くところに置いて、くりかえしページをめくってください。全活用表、全例文の音声は無料でダウンロードできます。

英語原典で読むマーシャル
『経済学原理』の世界

伊藤宣広 著

英語力を養いつつ、経済学を究める「英語原典で読む」シリーズの第四弾は、かつて世界で最も読まれた経済書であるマーシャル『経済学原理』の精読に取り組む。本書では、現代経済学の根本概念を英語原典で「いかに翻訳するか」に留意しつつ、身に着けていく。「使えるエイゴ、話せるエイゴ」ではなく、自らを陶冶するための英語精読の世界へ。

ブックセラーズ・ダイアリー
スコットランド最大の古書店の一年

ショーン・バイセル 著/矢倉尚子 訳

著者は1970年、イギリス、スコットランドのウィグタウン生まれ。「自他共に認める田舎」である故郷を大学進学で離れたが、30歳のとき、クリスマスの帰省中に、立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。諸手続きをへて翌年手に入った店は、いまや10万冊の在庫を擁するスコットランド最大の古書店だ。かつて国内最悪の失業率に苦しんでいたウィグタウンも、書店の町として知られるようになり、町にも店にも世界中から観光客が訪れる。

視聴率のために仕方ないとはいえ

相変わらずオリンピックは見ていません。

と言うよりも、いい加減、オリンピックはCSなどの有料放送でやってもらいたいものです。地上波のテレビ局が、バカみたいなタレントを使って、お涙頂戴的な感動ストーリーをでっち上げ、なおかつあまりにも日本贔屓な実況や解説ばかりでは、本当のスポーツ好きにかえって嫌われてしまうのではないでしょうか?

まあ、四年に一度のオリンピックの放映は、真のスポーツ好きなど眼中になく、大多数のにわか、ミーハーな連中に向けて放送しているのでしょうから、関係ないのでしょうけど。

それでも、全部の試合を中継しないのはどうなのでしょう? 地上波を全部漏れなく見れば、すべての競技を見ることが可能なのでしょうか? たぶん、そんなことはないですよね。

日本人の中にだって、日本人選手が出場(エントリー)していない種目・競技に興味を持っている人はいるでしょうし、日本人が出ていなくても(活躍していなくても)、外国の選手の中に知り合いがいたりして応援している人だっていると思うのです。そういう人はどうしているのでしょう?

そういうことを考えると、やはり有料放送で放映するべき(その代わりすべての競技を放送する)、視聴者は自分の見たいチャンネルを契約して視聴するきではないでしょうか? アメリカなどではそれが主流のようですから。

容姿を揶揄してはいけない

始まってしまいましたね、オリンピック。

今のところ、ニュース情報番組のコーナーとしてオリンピックの映像が流れるのは見たりしていますが、いわゆる生中継などは一切見ていません。だって、コロナとは無関係にオリンピックって、昔から興味がなかったですから。

そもそも、運動が得意手はない人、スポーツ以外に楽しみがある人にとって、「スポートで感動を」と言われてもピンと来ない人も多数いるのではないかと思います。別にスポーツで感動する人がいるのは否定しませんし、それが大多数なのは理解していますが、国民こぞってオリンピックで感動するかのような報道にはしらけるものがあります。

閑話休題。

いろいろとゴタゴタ続きの東京五輪ですが、女性芸能人の容姿を揶揄した演出問題で辞任に追い込まれた人がいましたね。あの演出、オリンピックのピックとブタのピッグをかけて楽しむというのは別に悪いことだとは思いません。安易と言われるかも知れませんが、国際的にもわかりやすいのではないでしょうか?

問題は女性芸能人を使おうとしたことにあるみたいです。伝え聞くところによると、渡辺直美を使う予定だったとか。確かにそれでは「容姿を揶揄している」と言われても仕方ないですね。でもたとえば、これが渡辺直美ではなく、坂道グループのメンバーとか、女性ファッション誌のモデルや若手女優なんかにやらせたとしたら、どういう反応になっていたでしょう? どういうコスチュームや化粧を施すかによると思いますが、たぶん「カワイイ!」といった反応を生むようなものになっていたのではないでしょうか?

それに、別に女性に限る必要はないわけですから、ジャニーズのタレントたちにもブタの扮装をさせてパフォーマンスしてもらったらどうだったでしょう? こちらもそれほど否定的なイメージにはならなかったのではないかと思います。となると、容姿を揶揄するというのは、どういったところに問題になるならないのラインがあるのでしょう?

こんな予想というか妄想、考えが甘い、意識が低いと言われてしまうのでしょうか。

はっきりと? ひっそりと?

昨日の朝日新聞夕刊を広げていましたら、なんか見覚えのある建物の写真が載っていました。

そうです、あたしの勤務先ではないですか! こんなにはっきりと写っているとは、いやいや、そもそも記事が、あたしの勤務先を取り上げているものでした。

こんな取材を受けていたなんて、まるで知りませんでした。たぶん、この記事を見て驚いている、あたしのような社員が昨日の夕方はたくさんいたのではないかと思います。

前を通りかかった際には、この写真と同じなのか否か、是非ご自身の目でお確かめください。

そんな朝日新聞ですが、一夜明けて今朝の紙面、オピニオン欄です。

書評欄でも何でもないのですが、この記事の中にエリカ・フランツ「権威主義」という著作が言及されています。これは『権威主義 独裁政治の歴史と変貌』のことで、もちろん、あたしの勤務先の刊行物です。

記事では二重カギ括弧が付いていませんし、出版社名も入っていないので邦訳が出ている著作なのかわかりにくいですが、紛れもなくあたしの勤務先の刊行物です。

ちなみに、あたしの勤務先からは『権威主義の誘惑 民主政治の黄昏』という、よく似た書名の本がありますので、本屋さんで注文される際は間違えないようにご注意ください。もちろん、「権威主義」に興味をもたれのであれば、どちらも読んでみていただけると、より嬉しいですが。

また売れるかしら?

あたしは、コロナに関係なく、そもそもオリンピックに反対なので、もちろん昨日の開会式は見ていませんが、森山未來が踊りを披露したそうですね。

それを伝えるニュースの中で、森山未來が少し前に「ザハ・ハディド氏の役を演じていた」という記事がありました。舞台のことを伝えているわけですがつまり、『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』のことです。

今回の開会式の演出で、この舞台に興味を持ってくれる人が増え、当然、上演はもう終わっていますので、同書を読んでいただくしかないと思いますので、また売れてくれると嬉しいのですが……

酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞ?

しばしばお取り寄せをしている新潟の酒舗から少し前に夏のカタログが届き、この夏のお酒を6本ほど取り寄せてみました。それが写真の6本です。

銘柄としては飲んだことのあるものが多いですが、ほぼすべて初めて取り寄せた日本酒ではないかと思います。基本的には、すべて冷やして飲むお酒ばかりです。

あたしは真冬でも燗はせず、冷やで飲みます。と言うよりも、冷やして飲む日本酒しか買わないと言った方が正しいかも知れません。

というわけで、この6本のうち、今宵、賞味するのは「鶴齢」の純米超辛口です。このキリッとした飲み口、いいですね。

もしかしたら、この日本酒はかつて飲んだことがあるかも知れませんが、記憶が曖昧です。

ちなみに、上記の写真、真ん中の4本は720mlですが、両端は500mlです。瓶も日本酒と言うよりはワインの瓶のような形状です。どんな味なのか、今から楽しみです。

呑んだら、またリポートします。