結局、行動に移さないとダメなのよね

新潮新書『57歳で婚活したらすごかった』を読み始めました。まだ婚活サイトに登録するところまでで、実際に相手と逢ったりしたところまでは進んでいません。

が、冒頭、同著者の前著のことに触れられていました。それは同じく新潮新書の『婚活したらすごかった』のことです。2011年に刊行されたもので、時期的に東日本大震災後の結婚ブームに刺激され、著者も結婚を考えたのでしょうか?

それはともかく、前著の婚活は結局のところうまくいかず、還暦を前に再び結婚願望が高まってきたのだとか。コロナ禍でおうち時間が増え、家族で楽しく過ごす友人たちを目の当たりにして、わが身を振り返り寂しくなってしまったようです。

果たして、今回はうまくいったのでしょうか? 最終的に結婚できればよいですが、そうでなくとも寂しい老後を過ごさないために、茶飲み友達の異性が作れれば御の字ではないかと思います。

翻って、あたしです。著者の前著もしっかり買って読んでいたわけで、頭の中では結婚願望があるものの、著者ほど行動的にはなれません。たぶん、そこまで結婚願望が強いわけでもないのでしょう。だったら、こんな本、読まなければよいのに、やはりこういうタイトルを見るとついつい買ってしまうのですよね。

あたしの場合、もし婚活サイトに登録して活動を始めたとしたら、著者以上に挫折を味わうことになるのは目に見えています。ふてぶてしいようで意外と打たれ弱いので、この歳になってそんな経験をしたいとは思いません。

これって、甘えなのでしょうか? 実家で母と暮らしているので、本当の寂しさを味わったことがないから、婚活行動を起こせないのでしょう。しかし、今のところはピンピンしている母が寝込んだり、ボケてしまったら、あたしの晩年は悲惨なことになりそうです。

今日の配本(21/06/16)

中国ファクターの政治社会学
台湾への影響力の浸透

川上桃子、呉介民 編/川上桃子 監訳/津村あおい 訳

中国の大国化とその興隆はアジアのみならず世界に対して多大なインパクトを与えている。なかでも台湾は、中国が「台湾統一」を国家目標に掲げているという特異な事情もあり、中国による経済活動や文化社会交流を通じた政治的取り込みの影響をきわめて強く受けている。本書では、台湾の日常生活のいたるところに現れていながら、その実態が捉えがたい中国の影響力を「チャイナ・ファクター」として析出、社会科学の視点で事態を初めて理解する試みである。