これが権威主義の誘惑なのか?

少し前の朝日新聞に載っていた記事です。

このあたりの歴史に詳しいわけではありませんが、当時のソ連がナチス・ドイツと裏取引をしていたことは事実でしょうし、両国でポーランドや東欧諸国を分割しようとしていたことは紛れもない史実でしょう。

そんな、ほぼ事実と認められていることを公にしてはいけなくなるなんて、歴史の改竄と言えるのではないでしょうか? 中国もそうですが、こういった権威主義の国の指導者は自分に都合よく歴史を操作し、国民に対しては情報を操作しがちなのでしょうかね。

こんなロシアのニュースがまた朝日新聞に載っていました。

こんどは歴史の改竄ではありませんが、似たような空気を感じます。

シャンパンと言えば、フランスのシャンパーニュ地方が名前の由来だってことは世間一般の常識だと思います。それがロシア産だけしか認めないなんて、それこそ大阪で江戸前寿司を食べるような感じでしょうか?

そう言えば、中国が日本の地名を登録し、「青森リンゴ」「大間マグロ」といった商品名を中国国内では使えなくなっているというニュースを読んだことがあります。

ロシアはいったいどういう国に向かっているのでしょう?

冠水とか氾濫とか

今年も各地で大雨の被害が報告されています。こういったニュースを見ると思い出す、子供のころの光景があります。

小学生だったと思いますが、当時のあたしは杉並区高井戸に住んでいました。井の頭線の高井戸駅から歩いて10分もかからないところでした。もちろん駅前の高井戸小学校に通っていました。

そんな井の頭線の高井戸駅は環状八号線の上にある駅です。環状八号線と交差するように井の頭線が走っていて、環状八号線は井の頭線をくぐるようなかたちで通っていました。

ちょうど井の頭線のすぐ南側を神田川が流れていて、この神田川が付近一帯の谷になっており、井の頭線をくぐる環状八号線は、駅の下がちょうど谷底のような感じでした。

当時は神田川の改修工事もされておらず、大雨の時は神田がしばしばは氾濫したものです。そうなるとちょうどくぼみになっている高井戸駅の高架下、環状八号線に水がたまってしまうことがありました。多少の雨であれば車も通れましたが、あたしが住んでいるころには、何度か環状八号線の高井戸駅下が通行止めになる事態を体験しています。

神田川がそんな状態でしたので、区内を流れるもう一つの河川、善福寺川も大雨の日はしょっちゅう氾濫していました。そして神田川と善福寺川が合流する区の東部、中野区一帯は都内でも有数の洪水地帯と呼ばれており、当時は不動産価格が周囲よりも安かったと聞いています。

井の頭線で言えば、京王電鉄のターミナルでもある明大前駅も上を走る京王線と下を走る井の頭線という構造なのですが、井の頭線は地面よりも低い位置を走っていて、明大前駅が水没するという事態も起こっていました。そうなると渋谷永福町間は運転見合わせとなり、井の頭線は吉祥寺と永福町間の折り返し運転になりました。京王線で新宿から乗ってきて、明大前で井の頭線に乗り換えようとしたら電車が動いていなかった、という体験も数度体験しております。

あたしが子供のころは、線状降水帯なんて言葉はなく、たぶん雨の量も今の豪雨ほどではなかったと思います。それでも河川の改修が完成していないところではこういった氾濫がしょっちゅう起こっていたものです。

その後、神田川は護岸もきれいに整備され、あたしが中学になるころには氾濫するような気配は微塵も感じられなくなり、環状八号線が通行止めになったり、明大前駅が水没することもなくなりました。

あっ、ちなみに、あたしが小学生のころというのは、昭和50年代前半のことです。ちょうどそのころ、高井戸小学校の創立百周年があったのを覚えています。

政治利用?

宮内庁長官の発言が問題になっているようです。

天皇陛下が東京五輪に懸念を示されたとか、そしてそれをまた官房長官が、宮内庁長官の個人的見解だと発言し、様々な方面から意見や批判が出ているようです。

これに関しては難しいところですね。

天皇はオリパラの名誉総裁なので、大会の「安全安心」に関心を持つのは当然だという意見もあれば、天皇の発言が政府のやることに影響を及ぼすのは天皇の政治利用にあたるので憲法上許されないという意見もあるようです。

さて、そうなんでしょうね? どっちの意見が正しいのか?

いや、正しいも何もないのかもしれません。

あたし個人としては、天皇陛下が懸念を示されるのも無理はない、国民に寄り添う皇室としては政府の暴走を忌々しく思っているのかもしれない、という気もしますが、その一方で、やはりこれは天皇政治利用になりかねない、天皇の鶴の一声で空気がガラッと変わってしまうのは、たとえどんなに国民の気持ちに寄り添っていようとも、やはりマズいことだと思います。

それでも日本人って、水戸黄門待望論ではないですが、力のある強い人が正義の味方になって苦しむ庶民を助けてくれるという昔ながらの感情を抱きがちなのではないでしょうか?

ワクチン二回目

今日は午後から、母のワクチン接種二回目でした。

会場は、前回同様、近所の文化学園大学。と言っても、跡地というか廃墟というか、現在はまったく使われていない建物です。

さて、今回、前回のときよりも少し人が多かったかな、という印象でした。うちの母の予約は午後3時からですが、受付などを済ませ、実際に打ってもらったのは3時半ちょっと前、25分くらいでした。既に会場には3時半受付の人たちも大勢来ていましたので、今日だけでどれくらいの人が接種を終えたのでしょう。

会場で15分の経過観察後に帰宅しましたが、母は、今のところ元気です。特に気分が悪くなったりはしていないようです。むしろ今夜から明日にかけてでしょうか?

昨日は南で、今日は北?

本日の朝日新聞の夕刊です。映画の記事です。

トゥルーノース」という作品が紹介されていました。アニメ作品のようですが、タイトルだけを見ると、どんな作品なのかちょっとわかりにくいかも知れません。

北朝鮮の収容所を描いた作品だそうです。つまりタイトルは「北朝鮮の真実」といったような意味なのでしょう。そうなると思い出されるのは『北朝鮮14号管理所からの脱出』です。

それにしても北朝鮮は、現在もこんな状況なのでしょうか?

日本人が知らない隣の国?

今日の朝日新聞夕刊です。大きく光州事件について書かれています。

ところで、光州事件ってご存じでしょうか? 偉そうに書いていますけど、あたしもよく知りません。韓国で起きた事件だということは知っています。民主化運動だったのだと思うのですが、事件の背景だとか、どういう経過をたどったのか、詳しいことは知りません。そもそも、何年の何月に起きた事件なのかすら、すぐには言えません。情けないです。

お隣、韓国の歴史ですが、あまりにも知らないことだらけです。学生時代に中国史を学んでいたので中国史で起きたことはそれなりに知っていますが、中国よりも距離的には日本に近い韓国のことは情けないほど知らないことだらけです。

さて、そんな光州事件が韓国の人にどういう影響を与えているのか、そんなことがよくわかる作品が『もう死んでいる十二人の女たちと』に収録されています。ルポルタージュや専門書で光州事件に関する知識を得るのもよいですが、文芸作品を通じて知るのもよいと思います。人によっては、文芸作品からの方が理解が進むこともあるでしょう。

接種一回目終了

母の、新型コロナウイルスワクチンの接種、一回目を受けてきました。あたしも、万が一を考えて仕事を休んで付き添いました。

あたしが住む小平市は、ひとまず75歳以上の高齢者の接種を先に進めるようで、先月78歳になった母はその該当者になります。10日の週の後半に接種クーポンが届き、17日から接種の予約が開始、接種は24日からということになっていました。

17日も在宅ワークの合間に、あたしがネットから接種予約を行ない、なんとその場で二回目の予約も簡単に取れたのです。そして、本日が一回目の接種。会場は近所の文化学園大学です。

もともとは文化女子大学の小平校舎だったのですが、その後文化学園大学に改称し、さらに都心の方の校舎にすべて集中させたからなのでしょう、小平校舎はこの数年もぬけの殻、幽霊建築とまでは言いませんが、まるっきり使われておらず、敷地内の植栽も荒れ放題に近い状態でした。

ただ、今回に関しては、このような広い会場が確保できたということは小平市にとってはラッキーだったのではないでしょうか。市内に学校はいくつもありますが、学生が使っているところでは、このようなことはできなかったでしょう。空いている(使われていない)校舎だからこそだと思います。

更にラッキーなのは、この文化学園大学が、わが家から徒歩10分程度の距離にあることです。市内各所から送迎バスが運行されていましたが、そんなもの使う必要もなければ、自家用車を出すにも及ばない距離です。

接種予約時間は午後2時でしたので、1時40分過ぎに母と二人徒歩で会場へ向かいました。少し並んで、少し座って、書類のチェックなどを通って、実際に注射を打ったのは2時20分頃のこと。15分は待機スペースで経過を見て、何事もなければ帰宅してください、とのことで2時35分まで会場でぼんやり過ごし、その後またまた徒歩で帰宅しました。

意外と時間がかかったような、思ったほど時間がかからなかったような、なんとも微妙な感じでした。幸いにも母は副作用などは何もなく、ピンピンしております。

意外とあっさり

先週、母の元へ、ワクチン接種の案内が市から届きました。本日午前9時から予約開始と書いてありましたので、本日は在宅勤務として、パソコンの前でスタンバっていました。

80手前の母は典型的なアナログ人間なので、案内に書いてあった電話番号にかけてみる、そしてあたしはネットからチャレンジしてみるという役割分担としました。

案内に書いてあったURLをあらかじめ見てみたのですが、まずは接種番号や氏名などを登録して「マイページ」を作成するようになっています。その上でワクチンの接種予約へと進む段取りでした。9時になって初めてURLを訪問したら、そこからやらないとならないので、若干のロスが生じるところでした。

さて、9時を回りました。サイトはサクサク動いています。早々と始まった自治体の重いウェブサイトの様子をテレビで見ましたが、まるで異なりました。拍子抜けです。

予約は、場所と日付を選ぶと時間帯が30分刻みで表示されます。午前中は「残り8名」といった一桁の人数が並んでいましたが、実際に「予約」を入れても「その時間帯は締め切りました」というメッセージが表示され、間一髪で遅かったようです。

別に午前中にこだわらないので、残りが20人近くあった午後の時間帯を選んだら一発で予約が取得できました。うーん、ものすごくスムーズです。

この画面、二回目の予約も取れます。どういう仕組みになっているのかわかりませんが、二回目の予約の画面もまずは場所と日付を選ぶのですが、日付は一回目の3週目以降しか選べないようです。二回目も一度に予約できることが周知されているのかわかりませんが、こちらは比較的空きがあるようでした。母に、働いていないのでほぼ予定などないですが、念のため予定を確認して時間を選んで、はい、完了です。

無事に、一回目は5月中、二回目は6月半ばの予約が取れました。あとは接種当日に休暇を取って(あたしの勤務先は、ワクチン接種休暇という制度はないので有給を使うことになります)、母の接種に付き添うだけです。

ようやく……

あたしの住んでいる東京都小平市でも、ようやくコロナウイルスのワクチン接種が始まるようです。

市報やウェブサイトによると、今月10日から75歳以上の高齢者向けに接種クーポンが発送されるそうです。うちの母は先月78歳になりましたので、これに該当します。ですから、問題なければ11日か12日には母宛のクーポンがわが家に届くでしょう。

さらに、実際の接種の予約ですが、これは17日以降になるそうです。うちの母はパソコンやスマホなどほぼできない人なので、あたしがやってあげるか、繋がらない電話を一日中かけ続けるかのどちらになると思います。パソコンでの予約もサーバーがダウンしないとよいのですが、どうなのでしょうね?

母は、特にワクチンに対する疑問とか不安などを持っているわけでもなく、打てるのであればさっさと打ってもらいたいと考えているようです。日本人一般の常として血圧が高めで薬を日常的に服用していますが、それ以外にこれといった持病もなければ、至って健康なので副作用については取り立てて気にしていないようです。

ところで、政府が高齢者は7月末までに終わらせると言っているようですが、75歳以上がようやく始まるというのに、そんなスケジュールで進むのでしょうか? 小平の場合、65歳から74歳までの人へのクーポン券発送は5月31日からだそうです。市内の高齢者が何人なのか知りませんが、7月末までに全部終わるのでしょうか?

64歳以下については、今のところ何のアナウンスもないようですが、あたしはいつになるのかしら?

待っている人がいるから……

このゴールデンウィーク、あたしの勤務先は暦どおりです。特に時短営業をするとか、休業にするとか、そういう措置は執らず、各自で休みたければ有給休暇を取ってください、というスタンスです。危機管理、感染防止の観点からそれはどうなのか、という意見もあるかも知れませんが、それはほとんどの企業に言えることであり、あたしの勤務先が特別ブラックだとは思いません。

年間5日は有給休暇を消化するように法律が変わったので、この機会に少しでも消化が進むようにと思っているの面はあるかも知れませんが、現状ではどれだけ取得が進むのか、個人的には疑問です。

さて、これは多くのサラリーマンには理解してもらえると思いますが、休みが続くと、その前後は仕事がたまるので、むしろ休めなくなる、休暇が取りづらくなるものです。もちろん、他の人に仕事を代わってもらったり肩代わりしてもらって休みを取ることもできなくはないですが、やはり多くの人は遠慮がちになり、自分の仕事は自分が出社してやらなければと考えてしまいがちです。

それならリモートワークは、と言われそうですね。なんで出社するのかと言えば、出勤しなければできないことが多いからです。

あたしの勤務先で言いますと、毎日毎日の出荷があります。これがなくなると売り上げダウンですから死活問題、ここを止めるわけにはいきません。データではなくモノを扱っている業種はどこも同じでしょう。

でも大手企業などはゴールデンウィークはまるまる休みにして、その間の受注は連休明けの出荷になりますと宣言しているところもあります。あたしの勤務先だって覚悟を決めて、そうすることも可能なはずだと思います。

ただその一方で、大学の語学テキストの注文、特に授業が始まってすぐにでも手に入れたい学生さんからの注文にはできるだけ迅速に答えてあげたいとも思います。本来なら、よほどのことがない限り大学内の書店に授業用のテキストは必要な数が置いてあり、そこで買えばよいわけですが、昨年に引き続きリモートでの受講となった学校も多いようで、そうなるとテキストを買いに大学へ行くこともできません。大学によっては、学生ごとの履修状況に応じて、学生の個人宅へテキストを配送するサービスを行なっているところもあるようですが、自分で本屋に買いに行かせる大学もあるようなので、そうなると学生は焦ってしまうでしょう。

語学テキストの場合だけなのか、あるいは他の教科でも多いのかわかりませんが、あたしが感じるのは、大学生協や本屋を通すのではなく、先生自身が教科書を学生の人数分、直接うちへ注文してくるケースが意外と多いなあということです。そうなると戦線自身が授業で集金して振り込みなどをしなければならないので、それなりに面倒だと思うのですが、そういう先生が少なからずいます。

ただし、これは対面授業が行なわれるという前提でのことであり、リモートになれば教科書を配ることもできなければテキスト代を集金することもできません。そうなると先生としては「ネットか近所の本屋で買ってきて」ということになり、焦った学生さんからの注文が増えることになるのだと思います。

早いところ、すべて電子教科書に置き換われば、こういう問題は解消されるのでしょうが、電子教科書の教育効果って実際のところどうなのでしょうね?