ホラーではなかったと思います

WOWOWで放送された韓国映画「呪呪呪/死者をあやつるもの」を見ました。タイトルから韓国ホラーだと思った見始めたのですが、ホラーと言うよりもサスペンス、否、むしろアクション映画でした。

ストーリーは比較的面白く、新入りのアルバイトの少女が最初から曰くありげだったのが、そのまま後半に種明かしされましたが、スピーディーで武闘派なゾンビという設定は斬新でした。主人公の女性リポーターと共にゾンビに立ち向かう呪術師の少女が後半から登場して大いに働くのですが、この映画は既に放送されたドラマの続きなんですね。なんとなくこの少女のこれまでが気になる描かれた方でした。

それにしても製薬会社の不正、なんとなくバイオハザードのようです。ただあちらは製薬会社がゾンビを作りだしてしまったのですが、この映画はただの治験の失敗で、ゾンビを作り出したのはインドネシアから来た呪術師でした。あと呪術に詳しいという大学の教授がオタクっぽさもありつつ、意外と肝の据わった人物設定でした。ふつうは、臆病で足手まといなりがちなものですが、そうではありませんでした。そういう意味では、ゾンビにやられた警察官は多数いましたが、主人公の周囲の、役名のある人は誰も死んでいないというのは、この映画が主人公の命を狙った事件でもなければ、主人公が事件の原因であったわけでもないからでしょう。

ホラーだったのかしら?

まだまだ残暑の続く日曜日。本日はWOWOWで放映されたのを録画しておいた映画2本を視聴しました。まずは藤澤恵麻主演の「奇談」です。

隠れキリシタンの里を舞台とした、ホラーと言うよりもミステリー作品ですかね。実際にあそこまで閉鎖的で、文明を拒否した集落が昭和の半ばころまで存在し得たでしょうか。そういった設定はちょっと気になりましたし、なによりキリスト教の教義などに詳しくないあたしには、作品世界の持つ意味などはさっぱりでした。まあ、歴史学的にはそういう解釈もアリなのかな、という気がしました。

そして主演の藤澤恵麻はカワイイですね。ただ阿部寛が出てくると「トリック」ではないか、という錯覚を覚えてしまうのはあたしだけでしょうか。

もう一本は韓国映画「事故物件 歪んだ家」です。タイトルからすると、日本でもヒットした「事故物件」のパクリ(リメイク?)、あるいは類似作品化と思えますが、そうではなかったです。これは邦題がよくないですね。

で、ストーリーですが、洋の東西を問わずこの手のホラーにありがちな心が弱っている、やんでいる主人公に悪霊が取り憑いて、という筋になります。ただ心を病んでいるので、果たして悪霊の仕業なのか、単に弱っている心が創り出した妄想なのか、どちらにも解釈できる作品だと思われます。

そして、いろいろと他の映画で見たシーンとか設定が散りばめられていて既視感がありまくりで、なおかつそういったさまざまな要素がとっちらかっているだけで、最後にうまいこと回収できていないように感じました。まあ主人公の妄想と考えれば矛盾するところがあったって別に構わないわけですが。

最後の最後にどんでん返し的なシーンがありますが、既に心を病んだ主人公(?)は死んでいるので、ここは妄想ではないわけですが、果たしてどう解釈すべきなのか。実は養女になった女の子が最初から仕組んでいたものだったとしたら怖すぎますね。

その後のLemino

半月ほど前に、どこも新しい映像配信サービスLeminoについて、このダイアリーで書きました。曰く、Leminoのアプリが見つからない、と。

ですが、少し前に改めてChromecastでLeminoアプリを検索してみたところ、無事にヒットしました。ですので、早速インストールしました。

その結果、Leminoを見られるようになりまして、いろいろ楽しんでおります。コンテンツは、すべてが無料ではなく、有料のものも混じっていますね、当たり前ですが。

それにしても、ドコモはひかりTVを今後どうするつもりなのでしょう。ドコモユーザーのためのひかりTV for DoCoMoは新規加入はできなくなり、入るならひかりTVになっているようです。将来的にはひかりTVも廃止して、Leminoに一本化するのではないかと思われますが、当面はこの二本立てで行くのでしょうか。

まあ、流れから言いますと、ひかりTVとは別にあったdTVが6月末で終了し、それに代わるサービスとしてLeminoがスタートした訳ですよね。となると、振り返って、ひかりTVとdTVは何が違ったの、という疑問も湧いてきます。そう言えば、こちらも少し前に終了しましたけれど、dTVチャンネルなんていうサービスもやっていましたよね。ますますわかりにくくなっていたので、今後はサービスをすっきりさせていく方向なのでしょう。

Leminoがいろいろうまくいきません

DoCoMoが新しくLeminoという配信サービスを始めました。これに伴って、これまでのdTVは廃止になるようです。あたしは、dTVに加入していたので、ひとまずそのままLeminoも視聴できます。そこで乃木坂46の新しいドラマ「古書堂ものがたり」や坂道グループ出演のドラマ「アクトレス」を視聴してみました。

まず「古書堂ものがたり」は、乃木坂46の五期生のドラマです。かつて四期生が出演した「サムのこと」「猿に会う」というドラマがdTVで配信されましたが、時は巡り、こんどは五期生の番になったということでしょう。

一方の「アクトレス」は坂道グループから数名ずつが選ばれて作られたドラマ「ボーダレス」の続編になり、誉田哲也原作の小説をドラマ化したものです。

といった前置きはどうでもよいのです。Leminoをどうやって視聴するかで、現在のあたしは悩んでおります。

昨今の若者はテレビなんか持ってなくて、家にいてもスマホを眺めているばかりのようです。ですから、スマホやタブレットで配信を見るという、こういうドラマは向いているのでしょう。でも、あたしのようにドラマとか映画はテレビで見る(映画館でなくてゴメンナサイ)世代にとって、スマホで見るのはちょっと苦痛です。できればテレビで見たいのです。

今回は、いずれの作品もデスクトップPCで視聴しましたが、テレビで視聴する方法を探してみました。公式にはAndroid TVで視聴できると書いてあります。あたしはChrome Castを持っているので見られるはずなのですが、ダメです。GooglePlayストアからLeminoアプリをインストールすればよいはずなのですが、検索しても出て来ません。その代わり、もうじき終わるというdTVがヒットします。

またスマホやタブレットでYouTubeやdTVを見ているとキャストアイコンが画面に表示され、それをクリック(タップ)するとChrome Castを通じて、見ているコンテンツをテレビに映すこと、つまりテレビでの視聴ができるようになります。ですが、スマホやタブレットにインストールしたLeminoアプリはどこをどうみてもキャストアイコンが表示されていません。これではテレビにで映すことはできません。

どうしてなのでしょうね。まだ始まったばかりのサービスなので、アプリをはじめとした様々な仕様が過渡期だからなのでしょうか。早いところ解決してほしいものです。

思ったほどひどくはなかったかしら?

WOWOWで放送された映画「牛首村」を視聴。

「犬鳴村」「樹海村」と来た《村シリーズ》の第三弾で、キムタクの娘が一人二役で主演という話題もありましたね。

ただ、公開後のレビューなどを見ると、不評の嵐とまでは言わないまでも、かなり評価の低い作品だったようなので、こちらもあまり期待せずに見た次第。

結論から書きますと、まあまあ面白かったのではないか、という感じです。双子を忌み嫌うというのは映画の舞台となった地だけでなく、他にも(たぶん日本国外でも)たくさんあると思います。ただ、この映画のように殺してしまうということはせず、他家に養子に出すというのが常道だと思います。

それにしても物語の後半、ずいぶんと村の双子(の亡霊?)が現われましたが、あんなにも双子が生まれる村ってあるのでしょうか? ちょっと不思議というか、興醒めポイントです。

また現地で車を出してくれた男性や彼氏気取りのクラスメートが死んでしまったのは何故でしょう? にもかかわらず、双子の妹は生き残っていたし、その妹の彼氏も呪われて死ぬことはなく、無事に生き延びましたよね。死ぬ人と生き延びる人の差がわかりませんでした。

そして、主人公の祖母が双子で、捨てられた(つまりは殺されかかった)妹が、死なずに何十年も生き延びていたというのが不気味ではありますが、どうやら同じように捨てられた双子の肉を食べて生き延びたような感じでしたね。そんなことで生き延びられるのでしょうか? だとすると、恐ろしいまでの執念です。

そんな気持ちがあるなら、捨てられた場所、牢屋みたいな洞窟から逃げ出した方がよかったのではないかと思うのですが、なんでそれが出来なかったのでしょう? そしてラスト、その祖母の妹は双子の妹に取り憑いてしまっているかのような幕切れは、この手のホラーのお決まりのパターンでしたね。

で、結局のところ、この《村シリーズ》ですが、もうこんなホラーは作るのをやめた方がよいのではないでしょうか? あまりにも子供騙した過ぎると思います。かつてのJホラーはもっと続々と怖くて、大人の鑑賞にも堪えられる作品だったと思うのですが。

いろいろと届きません!

わが家がスカパー!を契約しているのは、このダイアリーでも何度か触れたと思います。映画やドラマなどを楽しんでおります。ちなみに、わが家は光ケーブルでテレビを見ているので、スカパー!も契約しているのはいわゆるスカパー!ではなく、スカパー!光です。

そのスカパー!光のガイド誌も講読しています。毎月20日過ぎには届きますが、今月はいまだに届きません。二日前の金曜日にカスタマーセンターへ連絡したところ、例の大雪の影響なのか、各地で配達が遅れているようで、電話に出た方曰く、もう二日ほどお待ちいただけますでしょうか、とのこと。

二日たった日曜日の正午を過ぎても届きません。今日の夕方まで待つ必要があるのでしょうか。あるいはその前にもう一度カスタマーセンターへ連絡するべきでしょうか。

そしてもう一つ、ネットで注文した商品がなかなか届きません。これは別に急ぐわけでもなければ、配達日を指定したわけでもないので、遅れている、届かないと文句を言うことではありませんが、発送済の連絡が届いてから、いつもよりも時間がかかっているような気がします。こちらも恐らくは大雪の影響で物流が混乱しているからなのでしょう。

スカパー!のガイド誌の場合は、来月の番組をチェックするので今月中には手に入れたいところですが、ネットで購入した商品については気長に待つとします。発送はされているので、今日か明日には届くでしょう。

うーむ、ちょっと……

録画しておいた映画2本を視聴。どちらもJホラーに分類される作品です。

まずは「きさらぎ駅」です。

これは以前からネットでは語られていた、いわゆる都市伝説だそうですね。あたしはまるっきり知りませんでした。

主人公は大学で民俗学を専攻していて、謎の失踪事件に興味を覚え、七年たって戻ってきた女性に取材に来て、きさらぎ駅のことを知るわけです。そして自分もその女性と同じ段取りで電車に乗り、同じように異世界へ紛れ込んでしまうというストーリーです。

ネットの感想サイトでは、佐藤江梨子演じる生還した女性が、同じく異世界に閉じ込められている女子高生を助けたくて、いろいろな人を唆せて異世界に送り込んでいるのではないか、という考察がありました。確かにそれはありえると思います。その結果、無事に生還した女子高生と入れ替わるように主人公が異世界に取り残されてしまいましたね。

佐藤江梨子がその女子高生の高校で教師をしているのに女子高生が佐藤江梨子を知らないというのは、女子高生が佐藤江梨子の赴任前に在学していたのだと思われます。この女子高生はいったい何年くらい異世界に閉じ込められていたのでしょう。

異世界への入る手順とか、サバイバルゲームっぽい展開など、いかにもネットの都市伝説発の映画だなあと感じました。

続いては「N号棟」です。こちらは都市伝説ではなく、実話を基にした作品だそうですが、こんな団地の話、あたしは聞いたこともありませんでした。

ネットでは「考察系」と言われているようです。確かに、ストーリーをはじめとして理解できないところが散見していて、それを見る人それぞれが考えるように仕向けられている感じがします。

最大の疑問は、あの団地に住む人々は全員幽霊なのか、それとも生身の人間でちゃんと生きている人なのか、というところです。ちゃんと住んでいるのであれば住民登録だってされているでしょうし、地域との関わりもありそうですが、そんな感じはしませんね。会食の用意をしたりスマホを持っていたりするので、いわゆる世間を捨てて自分たちだけで自給自足しているグループではなさそうです。

しかし、この作品に付いていけない最大の理由は主人公の自分勝手さではないでしょうか。いくら死恐怖症とはいえ、あの気まぐれな感じ、自分勝手な言動、ヒステリックな態度、どれを取っても友達はおろか知り合いにすらなりたくはありません。

紅衣小女孩

WOWOWで放送された台湾映画「紅い服の少女 第一章 神隠し」「紅い服の少女 第二章 真実」の2本を視聴しました。

第一章は、祖母と暮らす青年とその恋人(ラジオDJ)が主人公で、近所に住む人も含め次から次へと失踪し、一人が戻ってくると別の一人がいなくなるというパターンでした。こういったホラーの常道で、恋人の男性がいなくなり、それを助けるために女性が奮闘するというストーリーでした。

全体の設定、物語の背景がややわかりにくいということと、台湾土着の魔神仔に関する知識や思い入れが薄いので、怖さもあまり感じられませんでした。何らかの悪霊に愛する人が連れて行かれてしまうというのはホラーではよくあるパターンですから。

続いて第二章。第一章では主人公家族は再び平穏な日々を取り戻し、ちょっと壊れかけていたような恋人同士の仲もいい感じに収まって大団円、ハッピーエンドでした。ところが、何の説明もなく第一章の家族の悲劇が描かれています。何がどうなったのかわからない、つまり第一章では大団円に見えたけど、結局、悪霊(というか魔神仔)からは逃れられなかったということなのでしょうか?

そして第二章のタイトルは「真実」、「紅い服の少女」とは何者なのかが明かされます。とはいえ、これもそれほど特異なことではなく、悲しい事故の犠牲者です。そこまではよいのですが、ペットセメタリーよろしく、死者復活の儀式なんかを母親がやってしまったがために娘はおぞましい悪霊(魔神仔)になってしまったようです。このあたりの進み方、台湾の人であればすんなり飲み込めるし、恐怖を感じるのでしょうけど、外国人であるあたしにはやはり少々ピンと来ないです。

かといって、外国人向けに説明的な場面を多くしたら映画自体が白けてしまうでしょうし、難しいところですね。ところで、こんどこそ魔神仔のいたずら(というか、呪いというか、何と言ったらよいのでしょう?)はこれで終わったのでしょうか? もし魔神仔の本体が別にいて、たまたま事故で亡くなった少女を利用しただけであれば、きっと終わりませんよね? 台湾では第三章が作られたのでしょうか?

なんとなく見てしまいましたが……

ネット配信されていた映画「あん」を鑑賞しました。

樹木希林の主演で、あたしはてっきり和菓子のお話かと思って見始めました。「日々是好日」という、やはり樹木希林主演の茶道の映画がありましたから、そう思ってしまったのだと思います。でも、違いました。

確かに和菓子、どら焼きがメインではあるのですが、そこは河瀬直美監督作品です。そんな甘いテーマではありませんでした。ポプラ社刊の原作がこんなに重い作品だったなんて驚きでした。

ハンセン病、もっと俗っぽく言ってしまうと、映画の中のセリフにもありましたが、らい病がもう一つのと言いますか、そこから生じる静かな差別、偏見が本当に描きたかったテーマの作品だと思われます。

別に永瀬正敏がやっているどら焼き屋に露骨な嫌がらせが行なわれるわけでもなければ、嫌味や悪口がセリフとして発せられるわけではありませんが、だからこそ根深いものを感じます。

店長さん(永瀬正敏)とワカナちゃん(内田伽羅)の二人が徳江さん(樹木希林)を施設に訪ねたシーン、出されたお茶やお汁粉を口にするのは、ハンセン病に理解がなければできないことだと思いますし、そもそもそんな施設を訪れることすら、人にはあまり言えないことだったのではないでしょうか。

この映画が公開されてから何年も経っていますが、世間の偏見やむ理解はどこまで改善されたのでしょうか?

心霊ものとしても友情ドラマとしても中途半端かしら?

WOWOWで放送された「降霊会-血塗られた女子寮-」を視聴。

タイトルとオープニングから察するに、イジメで死んだ女子高生の霊が次々と級友たちを死に追いやっているような内容かと思いきや、まるで違いました。

ただし、いじめっ子たちが次々に殺されていく中、主人公が犯人というのはありえないので、誰が犯人なのかが謎でした。画面も暗かったので、いじめっ子グループのうち誰が殺されて、誰が生き残っているのかもわかりにくかったです。

こうなると、主人公に優しくしてくれた女の子、用務員の青年、そのくらいしか犯人候補がいなくなります。やはり悪霊の仕業と思いきや、結局は用務員の青年が、一番地味な女子高生との共犯でした。そして主人公の役割はと言えば、最初に自殺した女子生徒の親友だったようです。親友の死の真相を調べに、他人の名を偽って転校してきたという話です。

ただ、最後は犯人の二人を主人公が仕留めるのですが、主人公と死んだ(実は殺された)女子生徒との友情の深みが描かれていません。悪霊映画で途中までは行くのかと思いきや、あまり怖さもなかったです。どちらのストーリーにしても、やや中途半端だったのが残念です。