同衾者はいません(笑)

昨日から関西ツアーです。二泊三日なので金曜日までです。

いつもの定宿に泊まっているのですが、今回はダブルの部屋でした。一人で泊まっているのに、わざわざダブルベッドの部屋なんて、ホテルの予約の手違いなのでしょうか。

個人のビジネス客もいますが、どちらかというと二人連れや家族連れのインバウンド客が多そうに感じます。まずはダブルの部屋から埋まっていきそうなものだと思うのですが、急なキャンセルでも出たのでしょうか。

ベッドが大きいのは嬉しいですが、その代わりこの部屋にはデスクがありません。毎回のように泊まっているシングルルームですと、ベッド脇に比較的大きなデスクがあり、そこにノートPCを広げて作業をしています。しかし、今回の部屋にはデスクがなく、ベッドの脇には小さなローテーブルがあるだけです。

ノートPCが辛うじて置ける程度の広さしかありません。それはまだ我慢の範囲ですが、そのローテーブルと一緒に置いてあり椅子が、ローテーブルと高さが大して変わりません。つまり座ってパソコンを操作するのに姿勢が非常に悪くなります。かなり前屈みにならないとなりませんから。

これはホテルでの仕事の効率に大きな影響が出そうです。とはいえ、たったの二泊なのでがまんしないとなりませんね。

歴史は続いている?

昨日の朝日新聞は、衆院選挙一色のような紙面でしたが、その中に小さいですが、こんな記事が載っていました。奴隷貿易に関する記事です。

奴隷貿易と聞くと、学生時代に歴史の授業で習ったという記憶が蘇ってきます。多くの人にとっても同じような知識ではないでしょうか。つまりは身近な、現実的な問題ではなく、歴史的な出来事という認識です。

しかし、いまでもこういった声明を出すくらいですから、当事国にとっては身近な、生々しい出来事なのではないかと思います。特に加害者ではなく、被害者側にとっては、何年経とうが、否、何百年経とうが忘れられない記憶なのでしょう。

そんな奴隷制度に関して、少し前にあたしの勤務先からこんな本を刊行しております。文庫クセジュの『奴隷制廃止の世紀1793-1888』です。新書サイズのお手頃な一冊です。文庫クセジュなので、フランスの事例が中心ではありますが、十分参考になると思います。

フランスや仏領植民地の動向を中心に、奴隷制度が廃止されるまでの過程や様々な考え方、出来事を包括的に説明した入門書

とありますが、こういうニュースを聞くと、廃止されたとはいえ完全には終わっていないのだなあと感じます。日本がアジア諸国に対して行なった先の戦争などはまだ100年も経っていないわけですから、やはり被害者にとっては、つい最近のことなのでしょうね。

最寄り駅にもかつて同じようなものがありました

衆議院議員選挙の本日、朝日新聞には本にまつわるこんな記事が載っていましたので、ご紹介します。

まずは投書欄です。

商店街に自由に本を持ち寄り、持って行っても構わない施設があるそうです。思い出してみますと、わが家の最寄り駅の一つ、JR中央線の武蔵小金井駅にも似たようなものがありました。

改札内の通路に木製の本棚が一つ置いてあって、読み終わった本、要らない本を持って来て自由に置いていってよかったのです。そして、そこに置いてある本は誰でもが自由に持って行って構わないことになっていました。もちろん本を置く、本をもらっていく、どちらもお金はかかりませんし、誰かが本の状態や内容をチェックしているわけでもありませんでした。

こういう施設、今もあったらよいと思うのですが、中央線の高架化工事で駅舎の建て替え工事が始まると共になくなってしまい、工事が終わってからも復活はしていません。残念なことです。

続きまして、社会面に載っていた記事。塀の中と外の読書会のお話です。

刑務所内でも読書会が行なわれているのですね。受刑者はよく本を読むようですので、こういう取り組みは受刑者にとってもよいのではないでしょうか。本のもつ力を感じさせるエピソードだと思います。

ことばとジェンダー

昨日と今日は神保町ブックフェスティバルです。かつては古本祭りと呼ばれていたような気がしますが、名称変更になったのでしょうか。フェスの方は、出版社などが屋台を出すイベントだけを指すのでしょうか。そのあたりの事情や区分け、よくわかっておりません(汗)。

話は変わって、最近ちくまプリマー新書の『翻訳をジェンダーする』を買いました。筑摩書房の公式ページには

翻訳小説の女性達は原文以上に「女らしい」言葉で訳されている。翻訳と社会と私達の密接な関係を読みとき、社会に抗する翻訳、フェミニスト翻訳の可能性を探る。

と書いてあります。翻訳だと性別が強調されるというのは、以前にも何かで読んだことがあるような気がします。別に翻訳ではなくとも、日本の小説でもそういう傾向があるようなことも読んだ覚えがあります。つまり、小説の登場人物のセリフって実際には使われていないような表現が多い、といったことです。

何で読んだのだろうかと思って、わが家の書架を漁って見つけたのが写真の本です。ちくまプリマー新書の『「自分らしさ」と日本語』、河出新書の『女ことばってなんなのかしら?』『自称詞〈僕〉の歴史』、岩波新書の『ジェンダー史10講』などなど。

これらのどこに探している内容が載っているのか、相変わらず思い出せませんが、ことばとジェンダーをテーマとした本ってこれら以外にもたくさん発売されていますね。まあ、あたしも日常的な言葉遣いは、いわゆる女言葉ですので、翻訳などで使われている女性のセリフに近い話し方をしていると思います。

タイムマシーンが出来たら……

このところ、裁判の再審請求とか、それで無罪を勝ち取ったとか、その手のニュースを目にする機会が何度かありました。冤罪はあってはならないことだと思いますし、無実の人の疑惑が晴れるのは喜ばしいことだと思います。

ただ、被害者側、遺族側からすると「じゃあ、真犯人は誰? いまどこで、何をしているの?」という感情が生まれると思います。怒りや怨み、悲しみの感情を誰に、どこにぶつけたらよいのか、わからなくなると思います。

再審で無罪になったからと言って、その犯罪が無かったことになるわけではありません。必ずどこかに真犯人がいるはずです。それを改めて見つけ出すことは可能なのでしょうか。そこでふと思ったのは、タイムマシーンが出来たら、事件の当時へ行って、真犯人が誰なのかを確認したい、ということです。

でも、その場に居合わせたとしたら、犯人が誰なのかを見ている場合ではなく、その犯罪を止めるべきではないかとも思います。目の前で人が殺されようとしているのを指をくわえて見ているだけでよいのでしょうか。

しかし、そこで自分が手を出して、犯罪を未然に防いだとしたら未来を変えてしまうことになります。それは果たして許されることなのでしょうか。もちろん、犯人が誰かを確認して警察通報したとしても(信じてもらえるのかはひとまずおくとして)、未来を変えてしまうことになります。

いわゆる歴史上の事件や謎を、タイムマシーンで確認しに行くのは夢や浪漫があって楽しそうですが、なまじ近い時代になると出来事に関わってしまいそうなので怖いですね。

これは合っているのでしょうか?

宮崎空港で、マンゴゼリーを買ってきた、ということは既に書いたと思います。このゼリー、ゼリーではあるのですが、非常にマンゴーの味が濃厚に感じられます。

お高い、本物のマンゴーは、たぶんあたしは(自覚しては)食べたことがありませんが、たぶんマンゴーってこういう味なんだろうなあ、と思わせてくれます。

そして、国分寺マルイの小平フェスで、エグーのプリンを買ってきたことも書いたと思います。もしこの二つを一時に食べたなら、口の中で中華デザートで有名なマンゴープリンになってしまうのでしょうか(笑)。ちょっとそんなことを想像してしまいました。

それにしても、美味しいものを美味しく食べられるって、嬉しいことですね。

「和」ではなく「初」でした

少し前に自宅用にお線香を買ったと書きました。

お試し用のお線香のセットを買ったと書いたのですが、そのメーカーの名前を間違えてしまいました。

函には右のようなロゴが書いてありました。あたしはこれを「玉和堂」と読んでいて、同社のウェブサイトにもリンクを貼っていたのです。

ところが、よくよくサイトを見ていたら「玉和堂」ではなく、「玉初堂」でした。なんという失態、いくらなんでも恥ずかしすぎます、自分のバカさ加減が情けないです。

ちなみに購入したお線香、とてもよい香りです。

食にまつわるエトセトラ?

前回、最後の宮崎空港で食べたチキン南蛮定食が美味しかったと書きましたが、南九州ツアーの食について、それ以外の食事についても少々語りたいと思います。

と、その前に朝日新聞の夕刊「素粒子」欄に、ハン・ガン『別れを告げない』がさらっと取り上げられていました。ますます注文が伸びそうです。

話は戻って南九州の食です。初日の晩は熊本で懇親会を開きました。会場は西銀ぼたんというお店。もともとは別のお店を予約していたのですが、そこが工事になってしまったので、系列の別のお店を紹介してもらったという次第です。くどいようですが、本場の馬刺しは美味しかったです。

二日目の昼食は、食べた後に新幹線で鹿児島へ向かうので、熊本駅の近くでお店を探しました。そして予約したのが駅前花屋という食堂です。

誰か地元の人に聞いたわけでもなく、訪れるまではどんなお店なのか全くわからなかったのですが、次から次へとお客さんがやって来る、大人気のお店でした。そしてなによりも、とにかくボリューミーな料理が圧巻でした。

男子高校生が部活の後に食べに来るのではないか、あるいはガテン系の労働者がとにかく安くたくさん食べたいときに訪れるお店、そんな感じのお店でした。果たして夜に来たらどんな料理が供されたのでしょうか?

二日目の晩は鹿児島です。ホテルから徒歩5分ほどにある黒豚屋という居酒屋です。ここも料理が美味しかったです。さつま揚げや知覧鶏など、やはり地元の特産を食べるのは何とも言えない旅の醍醐味です。

三日目は鹿児島から宮崎へ向かったのですが、特急で二時間かかることもあり、あらかじめしまづ屋の仕出し弁当を頼んでおき、鹿児島中央駅で受け取って車内でいただきました。お弁当はとても美味しかったのですが、箸が付いていなかったのが致命的(!)でした。一緒に頼んでおいたペットボトルの知覧茶も美味しいお茶でしたので、本当に箸の一件だけが画竜点睛を欠くになってしまいました。

そんな食を堪能したツアーでした。最後に宮崎空港で買ったお酒をご紹介します。

南九州と言えば焼酎なのでしょう。売店でも焼酎ばかりが並んでいました。あとは地ビール。日本酒はいったいどこにあるのでしょう、と探していたら見つけたのがこちら。

千徳酒造の高千穂神楽献上純米酒「舞」です。限定商品と書いてあったので、それに天孫降臨の地、高千穂に縁があるお酒のようなので買ってしまいました。同じく空港の売店で買った宮崎鶏の炭火焼きと一緒にいただきました。

これが桜島なのか!

昨日までの二泊三日の南九州ツアーをちょっと振り返ってみたいと思います。

初日は熊本に入って熊本泊。やはり印象深いのは熊本城です。城好きにとっては、熊本城はやはり必見の城の一つでしょう。

二日目は熊本から鹿児島へ移動して鹿児島泊。鹿児島での記憶としては、バスで市内を移動しているときに車窓から見えた桜島です。鹿児島市外からですと、あんなに大きく見えるのかと思いました。

一枚目の写真は、泊まっていたホテルの窓から見た、三日目朝の桜島です。写真ですと迫力が伝わりにくいのですが、上にも書いたように非常に大きかったのが印象的です。

そして三日目は、鹿児島から宮崎へ向かい、空路羽田へ向かいましたが、最後に空港で食べたタルタルチキン、否、チキン南蛮の美味しさが忘れられません。

ところで、宮崎空港は地方空港なのでお土産屋も食堂もあまり期待していませんでした。とはいえ、宮崎空港では滞在時間が割と長かったので(さらにあたしたちが載る飛行機の到着が遅れたので)、空港内の施設が充実していたらいいなあ、と淡い期待を抱いていました。が、実際に行って見ると、なかなかの充実ぶりです。北海道の新千歳には及ばないにしても、あたしが地方空港に抱いていたイメージとは全然異なるものでした。

九州のお土産もある程度はここで買い揃えることができるでしょう。それでもあたしは宮崎のものを中心に、家族用、勤務先用、姪っ子たち用といくつかチョイスしました。もちろん自分用にも晩酌のおつまみにと思って、鶏の炭火焼きを買って帰りました。

最後に、もしあれば宮崎で買いたかったのはマンゴーです。空港内の売店では果物のマンゴーは見つけられませんでした。旬ではないから扱っていなかったのか、どの季節に行っても売っていないのか、それはわかりません。その代わりマンゴーを使ったスイーツはいろいろあったので、ゼリーやプリンを買ってみました。

丹生ちゃんのタルタルチキン!

既に帰宅しておりますが、朝は鹿児島のホテルで起床しました。昨日までの熊本は以前に訪問したことが二回だけありましたが、鹿児島はあたしにとっては処女地となります。

午前中に一件、書店に立ち寄った後、鹿児島中央駅から在来線の特急「きりしま」に乗って宮崎まで二時間の旅です。ヒット作「桐島、部活やめるってよ」の「きりしま」は「桐島」という漢字表記ですが、この特急の「きりしま」はもし漢字で書くとしたら「霧島」でしょう。途中の停車駅もありましたから。

そんな鹿児島中央駅のホーム、電光掲示板もあたしたちが乗車する特急きりしまを表示しています。お隣の3番線ホームには「指宿のたまて箱」が到着する予定ですが、この写真を撮った少し後に入線してきました。

また駅名表示の看板には、地元の英雄、西郷隆盛が描かれています。市内には大久保利通の像などもありましたが、やはり鹿児島の一番人気は西郷さんなんでしょうね。判官贔屓というところでしょうか。

特急きりしまに揺られること約二時間。ここもあたしにとっては処女地の宮崎に到着です。駅ビルから出て来ると、駅前広場にはこんなかわいらしい郵便ポストが設置されていました。日向夏をモチーフにしているのでしょう。

ここ宮崎は、読売ジャイアンツのキャンプで知られていますが、あたしにとっては少し前に日向坂46のフェスが行なわれた場所という意味で親しみを覚える街でもあります。あたしの目に入った限りでは、日向坂46やひなたフェスの痕跡は見つけられませんでしたが、アイドルグループのイベントとしては予想以上の経済効果があったようですね。

そんな宮崎での仕事を終え、宮崎空港から羽田へ帰京です。確か空港名は宮崎ブーゲンビリア空港でしたよね。ブーゲンビリアってもちろん聞いたことはありますが、どんな花なのかわかりません。

空港内にあったこの大きな木はヤシの木ですよね。調べてみるとポケモンとのコラボキャラクターのようです。宮崎県がこの夏、ナッシーリゾートというキャンペーンをやっていて、そのキャラクターのようです。

今回、空港での滞在時間がやや長かったので、つまり東京へ帰り着くのが少し遅くなるので、宮崎空港で腹ごしらえです。それが最後の写真です。

奥に見えるのが日向夏ビールです。柑橘系の味がして飲みやすいビールでした。そして手前が宮崎名物、チキン南蛮定食です。鳥肉も柔らかくて、なによりタルタルソースが絶品の美味しさでした。空港の食堂でもこのクオリティーが提供されるとは、また機会があれば市内で食べてみたくなりました。

往路の熊本まではANAでしたが、帰路はソラシドエアでした。機内で日向坂46メンバーのアナウンスを聞くことができました。