これがヒルズか!

午後から、麻布台ヒルズへ行って来ました。

東京には○○ヒルズがいくつかありますが、ここが一番新しいヒルズですよね? そもそも、この麻布台ヒルズはまだすべての建物が完成していない見たいですし、すべてのテナントがオープンしているわけでもないようです。

完成した暁には、住んでいる人、働いている人、全部でどれくらいになるのでしょうか? 万単位の人が生活する場になるのでしょうかね。働く人もそうですが、住む人となると、あたしなどが逆立ちしたって叶わないような資産家なのでしょう。株とか、そういうもので稼いでいるのでしょう。少なくとも汗水垂らして働いている人とは思えないのですが、それって偏見でしょうか。

さて、そんな麻布台ヒルズに行った記念といっては何ですが、自宅へお土産を買ってみました。

鈴懸(すずかけ)という、福岡の和菓子匠です。

この時季なので柏餅、それと涼やかな見た目の麩乃餅、そしてとても可愛らしい鈴乃最中です。それとたまには勤務先にも何か差し入れようと思って、〇すず籠を買ってみました。

春号が出来ました

あたしの勤務先が年に四回発行している無料のPR誌『白水社の本棚』、その2024年春号が完成しました。

ちなみに、年四回とは1月、4月、7月、10月の刊行です。この刊行はよいとして、号数の名付け方に違和感を覚えるということは、以前にこのダイアリーで書きましたので、ここでまた語るのはやめておきます。

さて、今号の巻頭は「カフカ」です。今年が没後100年にあたるのでタイムリーな記事だと思います。後は人気連載記事と近刊・新刊のご案内です。

「えーっ、そんな冊子を出していたの?」と初めて知った方もいらっしゃると思います。そのような方はこちらをご覧あれ!

出来ました!

赤いバインダーの上に置いて撮ったので、却って見えにくくなってしまったきらいがありますが、2024年版の辞典・語学書カタログが出来上がりました。

この数年、多くの出版社が紙のカタログ、目録を廃止していますが、あたしの勤務先は、いまだ紙のカタログを作っています。この後、5月末から6月初めころには、文庫クセジュとUブックスを収録した新書カタログ、夏にはそれ以外の単行本を掲載しているブックカタログも出来上がってきます。

パラパラとページをめくると、改めていろいろな言葉、言語の参考書を出しているのだなあと思ってしまいます。それが売りであり、柱であるのは重々承知していますし、社内の棚にズラリと並んだ刊行物を見て、ふだんから実感はしているはずですが、カタログで見るのは、またちょっと違う感慨があるものです。

ブルーライトと言ったら……

つい最近知った言葉に「ブルーライト文芸」というのがあります。人気ドラマ「不適切にもほどがある」ではありませんが、「ブルーライト」と言ったら「ブルーライトヨコハマ」だと思ってしまうのは昭和世代の性でしょうか。

それはさておき、最近、こんな記事を読んだのです。「「青い」キラキラした、エモいイラストが表紙になっている文芸作品のこと」とあります。それで思い出したのが、あたしの勤務先から刊行した最近の文芸書です。

画像をご覧ください。青っぽいと思いませんか。まあ、百歩譲って青っぽいは認めるとしても、「キラキラした」「エモいイラスト」かと問われると、ちょっと首をかしげてしまうかも知れません。そこはご寛恕いただければと思います。また同記事には内容に関しても

ブルーライト文芸には典型的な話のパターンがあります。ヒロイン(や恋人、想い人)と出会い、最後に消失するということです。また、最近の作品ではそこまで露骨ではありませんが、『田舎』や『郊外』の『夏』を舞台にしがちであるという共通点もありました

とありますが、『房思琪の初恋の楽園』などはイイ線いっているのではないでしょうか。

探しているのは、ビジネスバッグではなく、営業バッグ!

昨年の6月にカバンについて書きました。どちらかというと不満をたらたらと書いてしまったようなダイアリーでした。その後、7月にはカバンを買い直そうとも書きました。実は、そのカバン(リュック)ですが、壊れました。

頭の部分、持ち手が付いていますが、そのあたりのファスナーのところがほつれてしまったのです。荷物の重さに耐えきれなかったのでしょうか。とにかく縫ってあったところなのか、布自体なのかわかりませんが、ちょっと穴が空いていたのを見つけたと思ったら、あっという間に広がってしまい、使い物にならなくなりました。

そして購入して、いま使っているのが右の画像のカバンです。肩掛けのトートバッグにもなるし、リュックにもなるというタイプのカバンです。

リュックとトートのいいとこ取りならよいのですが、やはりリュックとしてもトートとしても中途半端な感じがします。そして、最大の欠点は、やはり外ポケットのマチがほとんどないこと、そしてポケットの大きさが小さすぎることです。前にも書きましたが、これでは本を持ち歩くには不便極まりないです。

ネットで「ビジネスリュック」と検索すると、安いものから高いものまで、たくさんの商品がヒットします。でもこれって結局、通勤用のリュックでありカバンなんですよね。だから見た目はスマートにすっきりとしたものが多いように感じます。

あたしのように営業向けのリュックやカバンではないのです。たまに営業向きと謳っているカバンでも、それは営業先の会議室や応接室で椅子に座って資料を広げる、あるいはノートPCでプレゼンをする、というの使い方を念頭に置いた商品のようです。

でも、そんな営業をあたしはしていません。あたしの場合は、書店に行って、棚の前でファイルを広げて、商品を勧める、そしてまた次の書店へ行ってファイルを広げ、注文書を渡し、セールストークを繰り出す、という営業です。ファイルを出したり仕舞ったりを繰り返すので、背中に背負ったリュックよりは肩から懸けるカバンの方が圧倒的に使いやすいのです。

しかし、注文書が入った重いカバンを肩に懸けて歩くのは体力的にもキツいので、やはりリュックの方が体への負担が軽くなります。そんなところからトート兼リュックというカバンを買ってみたのですが、少々期待はずれでした。

こんなかなり特殊な用途に特化したリュックってどこかに売っていないものでしょうか?

併売どころかセット販売でしょ?

新潮社のクレスト・ブックスから『あなたの迷宮のなかへ カフカへの失われた愛の手紙』という新刊が刊行されました。今年はカフカの没後100年にあたりますので、それを意識しての出版でしょう。本書の内容を公式サイトから拾ってみますと

没後百年を迎えるカフカの恋人として知られるチェコ人女性ミレナ。カフカから彼女への手紙は後に出版されたが、失われてしまったミレナからの手紙には何が書かれていたのか。作家への愛と情熱、父や夫との葛藤、そして自身の孤独と叫び。別離後もカフカを慕い続け、強制収容所で絶命した女性の魂を、現代の作家が甦らせる。

とあります。ここに書いてある「カフカから彼女への手紙は後に出版された」とあるのが、あたしの勤務先から刊行されている『ミレナへの手紙』です。こちらは

カフカは手紙に日付を入れる習慣がなかった。ゆえに手紙の配列を間違えて読むと、二人の関係、手紙の持つ意味がまったく変わってくる。カフカが恋人宛てに書いた、新編集による書簡集。

という内容になります。つまり『ミレナへの手紙』はカフカ自身が書いたものを編集したものであるのに対し、『あなたの迷宮のなかへ』は恐らく『ミレナへの手紙』をベースに作家が想像によって復元したミレナからカフカへの手紙なわけです。

一方はノンフィクション、一方はフィクションではありますが、この二冊は両方揃えて一つのまとまりになる、そういうペアではないでしょうか。書店員の皆さまには、ぜひ両方並べて展開していただければと思います。

雨だ……

関西ツアー最終日。

生憎の雨のようです。なおかつ、昨日までの二日間が春のようなも通り越し、初夏のような陽気になったのとは対照的に、協からはまた冬が戻ってくるそうです。

まだホテルの部屋の中にいるので、外へ出たらどんな感じなのか、寒さもまだ実感できていませんが、一応は覚悟しておいた方がよいでしょう。

とはいえ、重たい書類をもって歩き回るわけですから、多少寒いくらいの方が営業にとっては快適と言えます。雨はイヤですが、駅直結、出来るだけ外へ出なくてもよい書店を中心に回れば、なんとかしのげそうです。

でも、京都は駅直結の書店、濡れずに行ける書店が少ないどころか、ほとんどないので困りものです。掘ったらいろいろ出て来る土地柄なので、地下街も発展しないのでしょうか。

何はともあれ、今日で終わりですから精一杯頑張りますか……

東へ西へ

関西ツアーから無事に帰京、帰宅しました。

最終日もあっちこっちを回っていました。

まずは大阪のホテルを発って滋賀の草津まで。そこから京都へ戻り、桂川に立ち寄って阪急電車に乗車。そのまま関大へ。そしてようやく梅田へ戻ってきて数件回って新幹線の時間となりました。

今回は、回った書店の数の割りに移動距離が長くなったかなあ、という気がします。

西へ東へ

火曜日は大阪周辺の大街生協を中心に回り、昨日はほぼ京都をウロウロしていました。

そして関西ツアーの三日目、今日はまず三宮へ行き、その後さらに西へ足を延ばして姫路まで。そこからトンボ返りで東へ戻り、明石、住吉、芦屋に立ち寄り、梅田はそのままスルーして高槻へ向かいました。

いろいろと回った割りに、移動距離が長く、電車に乗っている時間が多かったので、訪問した書店の数はそれほど多くはありませんでした。まあ、これは最初からわかっていたことなので致し方ありません。

さて、明日は最終日。どのあたりを回りましょうかね?

今日から公開?

映画というのは、たいてい金曜日から公開になりますね。本日19日金曜日から公開になったのは実写版の「ゴールデンカムイ」です。

コミックもアニメも大ヒットした作品なので実写版はどうなるでしょう。コミック原作が好きだった方の中には実写を嫌う人もいるかと思います。その一方、コミックやアニメは読まないし見ないけど、出ている役者さんが好きだから実写映画は見てみるか、という方もいるかと思います。

そしてコミックが売れに売れていたころから、それにつられて売上を伸ばしていたのが、あたしの勤務先が刊行している『ニューエクスプレスプラス アイヌ語』です。著者の中川先生が「ゴールデンカムイ」のアイヌ語とアイヌ文化の監修をされているので、コミックの参考文献にも本書が載っています。

その影響たるや絶大なもので、売上がそれ以前の2倍から3倍に跳ね上がりました。やはり作品を見て読んでアイヌ語に興味を持った方も多かったのでしょう。本書にはCDも付いていますし、CDプレーヤーを持っていない方には音声アプリでのダウンロードにも対応していますので、アイヌ語を耳で味わうことも可能です。

そしてもう一点、こちらは2021年に刊行したものですが、『第七師団と戦争の時代』です。タイトルだけ見ると、「これがなにか?」と思われる方も多いでしょう。しかし「ゴールデンカムイ」に馴染んでいる方であれば「第七師団」という単語に反応せざるを得ないようです。

今回の映画のサイトにも「杉元&アシㇼパVS.第七師団VS.土方歳三」と大きく書かれています。三つ巴の闘いの一角を「第七師団」が占めているのです。そして「第七師団」を扱った手軽な書籍がないこともあり、「ゴールデンカムイ」ファンの間で本書が読まれているようなのです。

そういうわけで本書も、もちろん日本史の棚に置かれている本ではありますが、「ゴールデンカムイ」を推している書店では、コミックと一緒に並べているところも多かったと聞いています。もちろん上掲の『アイヌ語』もです。

今回の実写版映画公開に合わせて、コーナーを作っている書店がありましたら、改めてこの二点の展開をよろしくお願いいたします。