こんなことでは営業マン失格かしら?

少し前に北海道のアサヒメロンを買ってみた、ということを書きました、先日姪っ子たちが遊びに来たときに食べてみたのですが、まだちょっと硬くて、甘さも十分とは言えませんでした。二つ買ってあったうちの一つを姪っ子たちに持たせてやったのですが、昨日連絡があり、とても美味しく食べたとのこと。やはり前回は食べるにはまだ早かったのですね。

ところで、その時はアサヒメロンでしたが、実はあたしは静岡のクラウンメロンを食べてみたいと、ここ最近はずーっと思っているのです。静岡のメロンなので妹に「近所で探してみて」と言ってあるのですが、やはりスーパーとかでは見かけないようです。

クラウンメロンを食べてみたいなあと思っていたら、コンビニでこんな商品を見つけました。ブルボンのアルフォートです。クラウンメロンそのものではありませんが、クラウンメロンの雰囲気だけは味わえるのではないかと思って買ってみました。

上品な香りと甘みのあるクラウンメロンチョコレートを、ザクザクとした食感の全粒粉入りビスケットと組合せました。クラウンメロンの気品あふれる味わいをお楽しみください。

メーカーのサイトには上記のように書いてありました。これを読むと、ますますクラウンメロンが食べたくなります。高級メロンなのか、庶民的なメロンなのか、ネットでお取り寄せしてみますかね。

ところで、『東京わざわざ行きたい街の本屋さん』が刊行されたので買ってみました。著者は和氣正幸さん。どこかで聞いた名前と思った方はすばらしい!

先日発行した『人文会ニュース』の最新号(147号)で、独立書店について寄稿していただきました。タイトルに東京とありますが、埼玉、千葉、神奈川の書店も載っています。

それにしても、これだけいろいろな書店が紹介されているわけですが、行ったことがある書店はほんの数店です。書店の名前くらいは聞いたことがあるという本屋もわずかです。これだけ頑張っている書店があるというのに、書店営業として訪問はおろか、名前すら知らないとは、営業マン失格と言ってよいでしょう。

新刊が刊行されました、但し他社から!

河出書房新社から『中国の反体制活動家たち』が発売されました。この手の中国モノはついつい手が伸びてしまいます。公式サイトには

中国の公式記録から消された飢饉、民族差別、大虐殺、疫病などの過去100年にわたるさまざまな事件を史実として明るみにし、静かに抵抗してきた文化人たちの地下活動の全貌を初めて紹介。

と書いてあります。必ずしも現代中国の、習近平体制になってからの抑圧、弾圧を取り上げているのではなく、建国以来の歴史を振り返ったノンフィクションのようです。これはこれで楽しみな一冊です。

そして著者はイアン・ジョンソン。どこかで聞いたことある名前だなあと思った方は記憶力がいいですね。そうです、あたしの勤務先から刊行した『信仰の現代中国』の著者で、ピュリツァー賞も受賞しているジャーナリストです。こちらは

弾圧から緩和、引き締め、そして包摂へ―毛沢東以来、共産党支配下における政治と宗教の関係は常にある種の緊張状態にある。本書は、この緊張状態の根源にあるものを掘り起こし、信仰と伝統行事のあり方を通して中国社会のもう一つの姿を描いたノンフィクションである。

という内容の一冊で、著者が中国に滞在していたごく最近の中国が舞台となっています。ここまで中国民衆の中に入り込んで取材するのも、現在の中国では非常に難しくなっているようですね。こんな体制が続くようであれば、外国人による良質な中国ノンフィクションが生まれなくなるのではないでしょうか。もちろん、習近平と中国共産党にとってはそれが狙いなのでしょうが。

ファクター

書店営業に出ていると、書店店頭で「こんな本が出ていたのか!」「予告されていたあの本、遂に発売されたのね!」と思うことがしばしばあります。翻訳書の場合、版権を取得できなかった企画が他の出版社から刊行された、ということもあります。そんな時は「この値段、こういう装丁で来たか」と思ったりすることも多いです。

そんな中、こんな本を見かけました。『中国ファクター アジア・ドミノの政治経済分析』です。どんな内容の本かと言いますと、

台頭した中国はどのように影響力(パワー)を行使しているのか、インド太平洋の国や地域はどのように認識し、対応しているのか――。現地調査の結果なども踏まえて、影響力拡大をめぐる地域内の葛藤を分析。

と書いてあります。東南アジア諸国を中心に、その国における中国の影響力を分析した本です。しかし、このタイトル、見覚えがあります。

それがこちら、あたしの勤務先から数年前に刊行された『中国ファクターの政治社会学 台湾への影響力の浸透』です。同書はサブタイトルからもわかるとおり、台湾における中国の影響力を分析したものです。内容紹介にも

政治から経済、観光から宗教まで、日常生活のいたるところに浸透しながら、実態をとらえがたい〈チャイナ・ファクター〉とは何か?

とあります。どちらも正題に注目すると「中国ファクター」というタイトルがキーワードになっていますが、扱っている地理的範囲が異なるようです。もちろん一番影響を受けているのは大陸中国が自国の領土だと主張してやまない台湾なのでしょう。そういう切実さを背景に台湾で刊行されたものを翻訳したのが後者です。

ただ、両書の刊行の順番などを踏まえると、その影響力が台湾のみならず、じわじわとアジアに広く浸透しているのだろうと思います。もちろん、日本も例外ではないはずです。前者では最終章で日本も取り上げられています。両者は併せ読むこと必要がありそうです。

半休とは?

昨日と今日、午後から半休を取りました。

昨日は母の大学病院通院に付き添うための半休で、今日はあたし自身の胃カメラ検査のためです。

今日の午前中は会議などもありましたので出社しましたが、昨日の午前中は在宅勤務にしました。

その昨日の在宅勤務ですが、いつものように起きていますので、そして通勤という苦痛もないので、朝の5時から仕事を始めていました。そして昼までですので12時まで自宅で働きましたが、そうするとそれだけで7時間働いていることになります。

これって半休じゃなくて、在宅でフルに働いたことになりませんかね?

とはいえ、月火と外回りができていないので、明日から猛暑の中、また外回りを頑張らないとなりません。

忙しなく、落ち着かない……

先週の月曜日から水曜日まで関西ツアーでしたが、こんどは明日から金曜日まで中四国へ出ます。

なので、その準備で今日一日はとにかくバタバタしていた気がします。

今回のツアーは、まず広島に入って、そこから倉敷、岡山と東へ向かい、四国へ渡って丸亀、そして徳島という行程です。人文会の研修旅行ですが、四名で行くこぢんまりとしたものです。

広島、倉敷、岡山は数年前にも行っていますが、徳島は何年ぶりでしょう? 以前に訪れてから、たぶん10年近くたっていると思います。その時も人文会の研修旅行でした。

さて、今回はどんな経験が出来るのでしょうか?

語学書コーナーに置かれるべき?

中公新書から『広東語の世界』という本が刊行されました。中公新書ですから、どこの本屋に行っても、シリーズが並んでいる棚があるでしょうし、当然そこに置かれていることと思います。

別に中国語を学んでいるわけでもないし、ましてや広東語を勉強しようなんて考えてもいない、でもブルース・リーの映画とか香港には前から興味を持っていたから……、という人であれば、この本を新書コーナーで見つけて思わず手に取るのでしょう。そういう出会いも本屋の醍醐味です。

でも、この本の場合、語学書コーナーに置いてみるのもアリだと思います。著者は、あたしの勤務先から『ニューエクスプレスプラス 広東語』を出している飯田真紀さん。広東語を勉強しようと思っている人が、語学書の棚でこの本を見つけたら迷わず手が伸びる可能性が大だと思います。だとしたら、語学書コーナーにも置かない手はないでしょう。

最近ではSB新書の『ゼロから12カ国語マスターした私の最強の外国語習得法』というベストセラーが、あえて語学書コーナーに置かれている書店も見かけます。検索機の設定などクリアすべき問題も本屋にはあるのでしょうが、こういう場合は融通無碍に、いろいろと置く場所を試してみていただけると出版社としても可能性が広がるので嬉しいです。さすがに『ニューエクスプレスプラス 広東語』を中公新書の棚に置くわけにはいかないでしょうから……

ツアーの想い出?

本日は週の後半ではなく、前半に行って来た関西ツアーを振り返っておきます。

そもそもこの季節なので、一番気になったのは天候です。雨に降られたら厄介ですから。

そう考えると、一番雨の心配がなさそうな初日の月曜日に京都を回りました。京都の書店は駅直結がほぼなく、バス移動も多く、中心部では歩くケースも多々ありますので、雨だけは勘弁して欲しい町です。

そして、関東では一日土砂降りになったという二日目の火曜日。関西も月曜の夜から雨という予報でした。そして火曜日は午前中は強い雨になるけれど、昼過ぎには雨も上がって晴れてくる、という予報でした。案の定、火曜の朝は雨でした。

火曜日はまずは神戸に向かいました。梅田では雨でしたが、宿泊ホテルは駅まで濡れずに行けるので没問題。10時過ぎに三宮に着いたころには雨は上がっていました。雲の隙間には青空もわずかに見えています。思ったよりも天気の回復が早くなったようです。

三宮で仕事をし、戻る足で西宮に立ち寄ったところ、ジュンク堂書店内の喫茶店がお店の入り口の目立つところに看板を出していました。お店の屋号は「春秋」というのですね。春秋社が経営しているのか、と思ってしまいました(汗)。

午後から大阪に戻りまして、もう雨の心配はありません。

紀伊國屋書店で『わからない』刊行記念冊子が配布されていたので、一部いただいてきました。紀伊國屋書店の有志の方が、岸本佐知子さんと『わからない』の編集担当へ直接連絡を取ってインタビューをし、それをまとめたものです。

なかなかの読み応えです。『わからない』を読んでからこの冊子を読むか、あるいはこの冊子を先に読んでから『わからない』を読むか。どちらにしても小冊子なのですが、かなりの力作です。

 

これが最後です!

2024年版のブックカタログが出来上がりました。春先に辞典・語学書カタログが出来、夏前に新書カタログが出来上がっていたので、これで三種類のカタログがすべて出来上がったわけです。

ちなみに、紙のカタログは今年で最後になります。来年から紙版のカタログは発行しないので、これが正真正銘、最後の紙カタログとなります。

周囲を見回してみますと、紙のカタログを発行しなくなった出版社がいつの間にか増えていました。いまや誰もがスマホやPCで検索する時代です。PCなどの検索だと最新の情報が手に入ります。

それに比べて一年に一回しか発行されない紙のカタログは時代に合わなくなってきたのでしょう。致し方ないことです。確かに、お客様からの「カタログを送って欲しい」という電話も、この数年はめっきり少なくなってしまいました。

今回のカタログが底をついたら、お客様からの希望にもゼロ回答になってしまいますが、ご了承ください。

いとやんごとなきニューエクスプレスプラス

先日は秋篠宮家の佳子様のギリシア訪問が毎日のようにテレビで報じられていました。ギリシアと聞くとエーゲ海、ギリシア神話など、なんとなくキラキラとしたイメージを持ってしまいます。現実のギリシアは、たぶん政治的にはなかなか困難を抱えているのではないかと思いますが……

それはさておき、そのギリシア訪問を機にギリシア語を初めて見ようと思った方はいらっしゃいませんか? あたしの勤務先からは『ニューエクスプレスプラス 現代ギリシア語』という入門書が刊行されていますので、最初の一冊に是非どうぞ! ちなみに《エクスプレス》シリーズには『CDエクスプレス 古典ギリシア語』もありますので、よければ古代と現代、合わせて学習してみてください。

そして皇族と言えば、今月下旬に天皇皇后両陛下がイギリスを訪問されるというニュースも入ってきました。イギリスとくれば『ニューエクスプレスプラス イギリス英語』は外せません。アメリカの英語とはひと味もふた味も違う、本場イギリスの英語を本書で勉強してみませんか?

まさしくこういう方のための本です!

まずは、少し前にもご紹介した東京の郊外、小田急線とJR横浜線の町田駅前にある地元の書店、久美堂本店一階で行なわれているフェアです。

今回は中公文庫のフェアを開催中でした。前回、今年の一月のダイアリーで紹介した時は、岩波文庫のフェアをやっていたわけですが、今回は中公文庫です。

なかなか手堅いフェアです。そして、既に棚が傾いていますので、今回のフェアも好調なのでしょう。確かに中公文庫のラインナップは惹かれるものがありますから。

さて、話は変わって今朝の朝日新聞の声欄です。二枚目の画像のような投書が載っていました。

パンダ好きから中国語の学習を始めたなんて、嬉しいことを言ってくれるじゃないですか! そんな投稿主へお勧めしたいのが、新刊ながら既に二回の重版に取りかかっている『はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』です。著者のはなさんは

NHK「中国語会話」に出演したことから、日本パンダ保護協会のパンダ大使を務める著者は熱烈なパンダファン。特にシャンシャンへの思いは強く、「中国に会いに行きたい!」との願いを実現すべく、中国語のレッスンを始めた。

ということで、この投稿主とまるで同じような学習動機です。そして

だが一般的なレッスンでは中国にパンダに会いに行く時に使えるフレーズがまったく出てこない。それなら、自分が旅に出ることを想定して必要な会話、単語やフレーズを集中して勉強した方がいいと思い立った。

と思い、本書を作られたわけです。パンダ好きから中国語を始めた方って多いのでしょうね。そういう方には、本書を是非手に取っていただきたいものです。