ちょくちょく紹介されています

経済活動を再開したら新規感染者がみるみる増えてしまっている東京。果たして、この後どうなるのでしょうか?

とはいえ、ものが売れないとこちらも給料がもらえません。書店が通常どおり営業を始めているのは嬉しいことではあります。あとはお客様もそうですが、書店で働く方たちがコロナに感染しないことを、かかっても重症化せずに済むよう祈るしかありません。

さて、多くの書店も春先から二か月程度休んでいたところが多かったと思います。それでも毎週の新聞書評は休むことなく発表され続けていました。あたしの勤務先の書籍も少しばかり紹介されています。営業していないと、何が入荷しているのか(入荷していないのか)、何が売れているのか、書店の方も感覚的につかみにくいと思います。

というわけで、この間の書評掲載本を集めて注文書に仕立ててみました。既に棚に並んでいるなら構いませんが、「入荷がなかった」とか、「入ったけど売れてしまっている」といったものがありましたら、是非とも補充をよろしくお願いします。

来月、スタートです

来月17日から東京ステーションギャラリー《開校100年 きたれ、バウハウス》展が始まります。

9月6日までの長丁場、約一ヶ月半という会期、そして会場が東京駅という好立地、それなりの人が参観するのではないでしょうか? 都内各所にポスターが貼られることでしょうから、自粛期間が明け何か展覧会でも見に行きたいなあと思っていた人にとっては格好のイベントの一つでしょう。

そして、既にこれに呼応するかのように、『バウハウスってなあに?』の注文が伸びています。ここ最近の出荷冊数は驚異的な伸びです。

とはいえ、やはりまだ展覧会に気づいていない書店もあるでしょうし、発注しなきゃと思いつつも忘れていた書店員の方もいるでしょう。なので、こちらからちょっとご案内です。

バウハウス関連の書籍、多いとは言えなくとも、そこそこ出版されています。ただ専門的で高額なものが多いので、子供にも理解でき、お値段も手頃な本書は、まず最初の一冊としてもっともふさわしいと思います。

新訳もスタートしたことだし

来月上旬に刊行予定の『ホーム・ラン』の著者はスティーヴン・ミルハウザーです。

あたしの勤務先ではミルハウザーの作品を何点も出しているので、新刊刊行の機会にミルハウザー・フェア、あるいはちょっとしたミルハウザー・コーナーを作ってみるのは如何でしょうか? そんなつもりで注文書を作ってみました。

またそのミルハウザー作品の訳者は柴田元幸さん。ちょうど本日の朝日新聞の夕刊で『ガリバー旅行記』の新訳が第二回目ですね。海外文学好きであれば柴田元幸の名前を知らない人はいないと思いますが、朝日新聞の読者という分母で見るとまだまだ知らない方もいらっしゃるのではないかと思います。

“朝日新聞連載の『ガリバー旅行記』の訳者・柴田元幸さんの翻訳で読む海外文学”なんていうフェアはどうかと思い、ひとまずあたしの勤務先から刊行されている書籍の注文書も作ってみました。

合わせてご活用いただければ幸いです。

重版が決まりました!

白水Uブックスの新刊『フラッシュ 或る伝記』の重版が決まりました。

本書は、ヴァージニア・ウルフの作品ですが、犬を主人公としているので、ウルフのファンではなくとも犬好きであればちょっと気になってしまうのではないでしょうか?

重版は来月上旬には出来予定で、初版は現在在庫僅少となっています。書店店頭にはまだまだ並んでいるはずですので、興味を持たれた方は早めに書店でお買い求めいただければ幸いです。

ちなみに、犬が主人公と書きましたが、犬種はコッカー・スパニエルです。明記はされていませんが、19世紀のイギリスが舞台の作品ですので、アメリカンではなく《イングリッシュ・コッカー・スパニエル》の方だと思われます。

ウェブで紹介されました!

フィギュアスケートの町田樹さんの著作『アーティスティックスポーツ研究序説』が好調です。

現役選手時代からの熱心なファンの方が購入されているのだと思いますが、内容は町田選手の写真集でもなければエッセイや手記といったものではありません。純然たると言っては言いすぎかも知れませんが、本書は研究書です。

しかし、これまでアーティスティックスポーツを学術的に考察したものがなかったからなのでしょうか、そういう方面からも注目を集めているのかも知れません。

いずれにせよ、派手ではないのですが、客注がそれなりに伸びていますし、ここへ来て朝日新聞と毎日新聞のウェブでもインタビュー記事が載りました。町田選手には興味はなかったけどアーティスクティックスポーツには興味があった、という方の需要が高まってくるのではないでしょうか?

まもなく発売

売れに売れた中国SFの『三体』の続編がまもなく刊行になります。

もともとなのか、『三体』が売れたからなのか、本作は三部作ということだそうです。邦訳の『三体』が出たときには既にそれは決まっていた、あるいは既に中国では刊行されていたのか、不勉強で知らないのですが、とにかくその第二弾『三体Ⅱ 黒暗森林(上)』『三体Ⅱ 黒暗森林(下)』がいよいよ刊行になります。来週末の発売のようです。楽しみです。

それはさておき、人気の中国SF、どうぞ『郝景芳短篇集』も忘れずに、『三体』のそばに置いていただけたら幸いです。

構内に入れないので

西和語辞典の定番『現代スペイン語辞典』がこのところよく売れています。

このジャンルでは定番中の定番商品で、普段でもよく売れているのですが、この春は特に好調なようです。

その原因として考えられるのが、大学のオンライン授業です。

本来ですと、春には大学内の書店で先生に指定された教科書と一緒に辞書も買う学生が多いのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で授業がオンラインとなっています。なおかつ大学構内に入れないということで、教科書や辞典を近所の書店で買う学生が増えているのです。

もちろんネット書店を使う学生が多いのでしょうけど、この手の書籍はアマゾンだってふんだんに在庫しているわけではありません。そうなると急いでいる人は都心に出て来たときに大型書店を覗いて、あれば買っておこうという行動に走っているようです。

小中高はそろそろ学校が始まってきたみたいですが、大学は前期はすべてオンラインというところが多いので、大学生向けの辞典や参考書はまだまだこれから売れると思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

先日の重版がもう品切れに!

カモメに飛ぶことを教えた猫』の売れ行きが伸びています。

今回のコロナウイルスで、著者のルイス・セプルベダさんが亡くなったという大きなニュースが飛び込んできましたが、それ以上にこの作品の持つ力が今の状況にマッチしているのではないかと思われます。

そして、なんと著者逝去のタイミングで重版したのものが気づいたら在庫僅少となっていまして、さらなる重版と相成りました。

本書の魅力である、愛と勇気、助け合い、命の尊さなど、本当にいま必要となれていることばかりです。自宅で過ごす時間が増えた小中学生にもよく読まれているようです。