突然画面に現われました!

日テレ系のドラマ「アンラッキーガール!」が終わりました。先日結婚を発表した、元乃木坂46の若月佑美(あたしの推しメン)が出ていたので、毎回見ていたのですが、最終回で驚かされました。

いえ、別にドラマのストーリーに驚いたわけではないのです。コメディーなので、難しいことを考えることもなく、楽しんで見ていられました。

驚いたのは、最終回の後半のワンシーンです。一枚目の写真をご覧ください。これは主人公・福良幸(演じていたのは福原遥)が働く宝くじ売り場(スタンド)の同僚・三田亜子(演じているのは新井舞良)です。宝くじ売り場がなくなり、次へのステップを考えているのでしょうが、ルンルン気分で街を歩く彼女が胸に抱えているのは、なんと、なんと『スペイン語検定対策4級問題集』です。

見覚えのあるあのフォルム、間違いありません。あたしの勤務先の刊行物です。この子がスペイン語を学ぶ理由がドラマの中では全く描かれていませんが、それはおいておきます。しかし、スペイン語を勉強するぞという意気込みを示すのに検定試験の対策問題集を選ぶとは、なかなかです。

で、こんな風にはっきり使われた訳なので、もうしかしてクレジットに表示されるのかなとエンディングは目を凝らして画面を見ていました。すると、二枚目の写真の右下をご覧ください。はっきりと、しっかりと、あたしの勤務先の名称が映っているではないですか!

なんかちょっと嬉しかったです。

80年たっても?

真珠湾攻撃から80年ということで、朝日新聞に「日米開戦80年 日系人の記憶」という記事が載っていました。日米開戦を受けて米国の日系人が強制収容されたという史実を丹念に掘り起こしている人のルポです。

日系人の来歴はそれぞれでしょうが、帝国日本の先兵になっていたつもりなど皆無でしょうし、どうして自分たちが収容されなければならないのか理解できてもいなかったのではないかと思います。戦争の犠牲者ですね。

そんな記事から思い出されるのは、『アメリカの汚名 第二次世界大戦下の日系人強制収容所』です。

太平洋戦争中、敵国日本にルーツを持つというだけの理由で、12万人もの日系アメリカ人が劣悪な環境の収容所に隔離された。本書は、アメリカ人ジャーナリストが、自国の戦時ヒステリーが引き起こした「醜態」の一部始終を描いたノンフィクションである。マイノリティー問題の一つとして謝罪と賠償だけで片づけるのではなく、国家としてのアメリカが自国民に対してどのような仕打ちをし、それを追認・黙認してきたのか、自分たちの歴史として意識し続ける必要があるというのが著者のスタンスだ。突然、日常から切り離され、収容所へと送られていく悲惨さや、収容所内における一世と二世との確執など、生存者へのインタビューのほか、私信や回想録、公的資料から積み重ねられるエピソードの数々は、微に入り細をうがち圧倒的である。人種差別、排外主義、恐怖と表裏をなす報復感情……アメリカ史に連綿としてある暗部を暴きながら、冷静に事実を見据え、アメリカ社会の光と影を浮かび上がらせた力作。そこには当然、アフリカ系をはじめ、イスラーム教徒らマイノリティーに対して同じ行為を繰り返しはしないかと自問する姿勢が見て取れる。

本書の内容は上掲のようなものです。そう、日系人ってアメリカ人なんですよね。つまりは自国民なわけです。しかし、日本も国内で朝鮮人や中国人に対して同じことをしていなかったのだろうか、と考えさせられます。

関連書籍を少々ご紹介します、再び

昨日の朝日新聞の夕刊です。載っていなかった地域の方は、ゴメンナサイ。

「君が代」に関するものです。

かつて「君が代」が現行のものとは異なるものが存在したということは『初代「君が代」』という本のお陰で知っていましたが、それとはまた別のものなのでしょうか? 同書の内容紹介によると

明治2年7月22日。エジンバラ公アルフレッドが横浜港に到着し、新政府にとって初となる、国王接遇に準ずる「外国賓客の儀」の幕が切って落とされた。一行が宿舎となる浜御殿に到着すると、横浜に駐屯するイギリス陸軍第10連隊第1大隊軍楽隊によってイギリス国歌が、終わると続けて別の短い曲が演奏された。国歌として「君が代」が演奏された最初の出来事である。翌明治3年9月8日、薩摩藩軍楽伝習生30余名は、豪雨のなか、越中島の調練場にいた。そしてこの日は、薩摩、長州、土佐3藩の兵に対する天覧調練、いわゆる「観兵式」が行われ、そこで明治天皇の御前で、この「君が代」が演奏された。この曲は、どういういきさつで作られたものだったのか。そもそも「国歌」という概念すらなかった時代、新政府は誰に命じ、誰が形を整えていったのか。横浜、鹿児島、函館、上越……薩摩藩軍楽隊や通史から国歌誕生の謎を探る、力作歴史秘話。この初代「君が代」、現在は東京・京橋の警察博物館で聞くことができる。

とありますので、朝日の記事とはちょっと違うような気もしてきますし、そうなると「君が代」どれだけのバージョンがあったことになるのでしょう?

関連書籍を少々ご紹介します

今朝の朝日新聞に、新宿中村屋の記事が載っていました。もちろん中村屋のボースに関することです。

となると『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』は外すことのできない一冊でしょう。また家族のことであるならば『父ボース 追憶のなかのアジアと日本』も併読されることをお薦めします。

ボースを助けた日本人ということなら、最近刊行された『頭山満 アジア主義者の実像』の中にもボースに関する記述がありました。

そして今朝の朝日新聞にはもう一件、あたしの勤務先に馴染み深い方の名前が載っていました。小倉孝誠さんです。

著書の欄にある『革命と反動の図像学』は、あたしの勤務先の刊行物です。

ちなみに、朝日新聞の記事はフランスの共和政に関する内容ですので、文庫クセジュの『第五共和制』などが参考になるのではないかと思います。

70歳が多すぎます?

今朝の朝日新聞読書欄の情報フォルダーです。文庫クセジュ創刊70周年の記事が載っていました。

今年は文庫クセジュ創刊70周年にあたります。ちなみにフランスにおける原書クセジュの刊行は1941年だそうです。

ところで、今年は『ライ麦畑でつかまえて』の原書刊行70年でもあり、ユルスナールの名著『ハドリアヌス帝の回想』の原書刊行70年でもあるのです。今年は70歳になる本が多いですね!

さて、情報フォルダーでは書き切れていませんが、今年の文庫クセジュ70周年で記念復刊した書目は以下のとおりです。

マルクス主義』『現象学』『テンプル騎士団』『ファシズム』『薔薇十字団』『バスク人

ここしばらく書店を探し見ても見つけられなかった、古本屋で見つけたけどちょっと汚かった、ネットで見つけたけど高かった、などの理由で買いそびれていた方、この機会に是非どうぞ。

出典は……

今朝の朝日新聞の「折々のことば」です。

アランの『哲学講義』からの引用です。「中村雄二郎訳」とあります。

となると「白水iクラシックス」の中の一冊、『哲学講義』ですよね。さあ、読者の皆さんの興味を惹いて、注文殺到となるでしょうか?

はっきりと? ひっそりと?

昨日の朝日新聞夕刊を広げていましたら、なんか見覚えのある建物の写真が載っていました。

そうです、あたしの勤務先ではないですか! こんなにはっきりと写っているとは、いやいや、そもそも記事が、あたしの勤務先を取り上げているものでした。

こんな取材を受けていたなんて、まるで知りませんでした。たぶん、この記事を見て驚いている、あたしのような社員が昨日の夕方はたくさんいたのではないかと思います。

前を通りかかった際には、この写真と同じなのか否か、是非ご自身の目でお確かめください。

そんな朝日新聞ですが、一夜明けて今朝の紙面、オピニオン欄です。

書評欄でも何でもないのですが、この記事の中にエリカ・フランツ「権威主義」という著作が言及されています。これは『権威主義 独裁政治の歴史と変貌』のことで、もちろん、あたしの勤務先の刊行物です。

記事では二重カギ括弧が付いていませんし、出版社名も入っていないので邦訳が出ている著作なのかわかりにくいですが、紛れもなくあたしの勤務先の刊行物です。

ちなみに、あたしの勤務先からは『権威主義の誘惑 民主政治の黄昏』という、よく似た書名の本がありますので、本屋さんで注文される際は間違えないようにご注意ください。もちろん、「権威主義」に興味をもたれのであれば、どちらも読んでみていただけると、より嬉しいですが。

日本の政治家は小粒で助かった

本日の朝日新聞読書欄です。

一番大きな枠で『スターリン 独裁者の新たなる伝記』を紹介いただきました。

あえて、この書籍が読書欄で大きく取り上げられたのは、昨今の日本の政治家があまりにも民意を無視した政治を行なっていることへの皮肉なのでしょうか? ついついあたしはそんな風に穿った見方をしてしまいます。もちろん評者も言うように、スターリンほどのスケールはありませんが、もしそんなスケールを持っていたら、あたしたち国民は本当に悲劇ですね。

ちなみに、あたしの勤務先では、この作品以前『スターリン 青春と革命の時代』『スターリン 赤い皇帝と廷臣たち(上)』『スターリン 赤い皇帝と廷臣たち(下)』という三部作も出していました。

中央フリーウェイではなく、関越フリーウェイ

今日は午前中から、母のお使いで前橋まで行って来ました。

と、その前に、今朝の朝日新聞読書欄で『日本語とにらめっこ 見えないぼくの学習奮闘記』が紹介されました。先日、同じく朝日新聞系の雑誌『AERA』に著者インタビューが掲載されましたので、相乗効果を期待です。

それにしても、盲目の外国の方が来日して日本語をマスターするなんて、なんという努力と言いますか、気合いと言いますか、尋常なことではないと思います。ただただ、畏敬の念を抱いてしまいます。

さて前橋ですが、母はかつて組紐を習っていて、組紐を組むための道具を持っていますが、年をとり、目もしょぼしょぼしてきたので、この数年は全くやっていませんでした。そこで母の組紐仲間が前橋に住んでいるのですが、使わなくなった道具を譲って欲しいということで、運んだのです。

道具は分解してもそれなりに大きく、また重いので、宅配で送るとなるといくらかかるかわかりませんし、そもそも送るための荷造りの函がありません。というわけで、あたしが車を出したという次第。

関越自動車道は快適なドライブでしたが、わが家からですと小金井街道で所沢インターまで行きます。その一般道に時間を取られました。高速を走っていた時間の方が短いくらいです(汗)。

なお、車内ではユーミンを聞いていたのですが、関越道の花園あたりを通ったときに「ノーサイド」が流れていました。

書籍が刊行されているのです

本日の朝日新聞夕刊です。舞台作品の紹介です。

紹介されているのは神奈川芸術劇場で上演中の「未練の幽霊と怪物-『挫波』『敦賀』-」です。そして同作は、あたしの勤務先から書籍として刊行されています。それが『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』です。

演劇ですから生で感激するのが一番なのはわかっていますが、チケットが取れなかった、あるいはコロナ禍で見に行くのがちょっと怖い、という方は書籍で少しでも気分を味わっていただければと思います。