今日の配本(24/11/28)

メアリ・シェリー
『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ

シャーロット・ゴードン 著/小川公代 訳

女性作家として、あるいはシングルマザーとして直面した問題意識がいかに形成され、作品として結実したか、余すことなく論じた記念碑的名著。

今日の配本(24/11/25)

疾走中国
変わりゆく都市と農村

ピーター・ヘスラー 著/栗原泉 訳

21世紀初頭、北京郊外の農村と南部の工業都市を舞台に、変化の荒波に翻弄されつつたくましく生きる人びとの日常を描いた傑作ルポ。

今日の配本(24/11/22)

ぶち壊し屋(下)
トランプがいたホワイトハウス2017-2021

ピーター・ベイカー、スーザン・グラッサー 著/伊藤真 訳

本書は、歴代大統領を取材し続けてきたホワイトハウス主任記者が、300に及ぶ独占インタビューのほかプライベートな日記やメモ、メールなどの一次資料に基づいて、混乱に満ちた始まりから暴力的な結末に至るまでのトランプ政権のすべてを網羅し、その内情を詳細に描き出した決定版である。

今日の配本(24/11/21)

心は泣いたり笑ったり
マリーズ・コンデの少女時代

マリーズ・コンデ 著/くぼたのぞみ 訳

ニュー・アカデミー文学賞を受賞した、世界に誇るフランコフォン作家マリーズ・コンデの少女時代のメモワール。今年4月に他界した作家への追悼出版。

今日の配本(24/10/30)

プルードン

エドゥアール・ジュールダン 著/伊多波宗周 訳

「所有とは何か。それは盗みである!」「神、それは悪である」。ピエール=ジョゼフ・プルードンといえば、これらの挑発的な警句がよく知られている。彼の分析は、ときに難解で論理が見えにくくなることもあったが、労働者運動をはじめ、さまざまな社会運動・社会構想に多大な影響を与えてきた。マルクスから最初の「科学的」社会主義者と称され、また自らを「アナーキスト」と称する、革新的な思想家であったプルードン。本書は、彼の主著のみならず、多作だったそのテクストをふんだんに盛り込み、しかも、社会思想家としての側面だけでなく、哲学者としての側面にも踏み込んで、思想の全体像を明らかにする。今世紀を代表するプルードン研究者であり、フランスにおけるアナーキズムの代表的理論家である著者エドゥアール・ジュールダンによる、待望の一冊。

今日の配本(24/10/28)

産業革命
起源・現在・歴史

ロバート・C・アレン 著/長谷川貴彦 訳

本書は、狭義の経済史的アプローチだけではなく、グローバル・ヒストリー、環境史、科学史、社会史・文化史など多様なアプローチを通じて、産業革命の歴史を概観している。
総じて、本書では、「産業革命はなかった」とされてきた修正主義的な見解に対して、新たな観点からの産業革命の意義を擁護している。