豊作かしら?

先週の予告どおり、今朝の朝日新聞読書欄には、勤務先の刊行物が二点も掲載されました。

まず一つめが『グローバリスト 帝国の終焉とネオリベラリズムの誕生』です。

ちょっと大部な本ですが、現代の国際情勢を考える上で無視できない論点を扱っている一冊ですので、是非手に取っていただきところです。

それにしても、グローバリズムという言葉は最近聞くようになった言葉という印象がありますが、現象として捉えた場合には、これくらい長い射程で考察することができるのですね。勉強になります。

さて、上で「大部な本」と書きましたが、取り上げられていた二点目はもっと大部な本、『文画双絶 畸人水島爾保布の生涯』です。

そもそも「水島爾保布」が読めない人がほとんどなのではないでしょうか。あたしもこの本ができるまではそうでした。しかし、カバーに使われている絵は見たことがあります。ちょっとビアズリーっぽいと言ったら、どちらのファンからも怒られそうですが、あたしの印象はそんな感じです。

評者の椹木野衣さんは「愚」をキーワードに書いてくださっていますが、大賢は愚なるが如しという人口に膾炙した言葉もありますので、愚は悪い意味ではないんですよね。中国古典では人を誉める時に「愚」という言葉を使うことがありますので、賢しらに才をひけらかすよりも上だということなのでしょう。

ところで、今回紹介された二点、両方購入すると税込で20000円を超えます。

今日の配本(24/05/08)

中級フランス語 時制の謎を解く[新装版]

井元秀剛 著

これほど複雑多岐にわたる時制をフランス語話者はどう使い分けているのか。英語や日本語と比較しつつ、時制のしくみを解き明かす。

中級フランス語 冠詞の謎を解く[新装版]

小田涼 著

冠詞は何のためにあるのか、フランス語話者はどう使い分けているのか。最初に習うのに最後まで難しい、冠詞の正体を解き明かす。

フェアが始まりました!

乃木坂46五期生のミュージカル「セーラームーン」が好評のうちに千秋楽を迎えたようです。最終日は配信もありましたね。見ていませんので、年内には発売されるというブルーレイを買う予定です。

それにしても、配信があるとはいえ、東京だけの公演というのはもったいないです。もちろん乃木坂46のメンバーをはじめ、キャストの人たちのスケジュールを押さえるのは大変だと思いますが、せめて数日だけでもよいから大阪(関西圏)でも上演したらよかったのに、そう思います。

さて、閑話休題。

くまざわ書店のグランデュオ蒲田店で《エクス・リブリス》のフェアが始まりました。エスカレーターで上がってきてすぐ、入り口を入った脇のデアコーナーです。

ここはいつも面白くて興味深いフェアをやっているので、ついつい足を止めてしまう場所です。コーナーの部分でL字型にフェアが開催中なのですが、その隣を見ると、そこにもあたしの勤務先の本が並んでいました。

なんだろうと思って、掲げられている看板を見ると、《ラテンアメリカ文学の世界》とあります。そして小さい文字で《『百年の孤独』文庫化記念》と書いてあります。

いやー、なんてすてきなフェアでしょう。ラテン文学フェアとエクス・リブリスのフェアが同時開催なんて、ちょっと嬉しくなってしまいます。お店独自のフェアのようです。

いよいよ来月下旬には『百年の孤独』の文庫が発売になりますから、このようなフェア、あちこちの書店で開催されるのではないでしょうか?

いろいろと掲載されています!

いよいよ今日でゴールデンウィークも終わりです。今年も例年どおり、どこにも出かけずに終わりそうです。

そんなゴールデンウィーク最終日の朝日新聞で勤務先の刊行物が紹介されていました。祝日とはいえ月曜日ですから読書欄はありません。載っていたのは一面のタイトル下、「折々のことば」です。

そこに今回は文庫クセジュの『シモーヌ・ヴェイユ』から一文が取り上げられていました。ヴェイユって時々聞く名前ですし、著作の翻訳もいくつか出ていますが、本書はそんなヴェイユの手頃な評伝です。ご興味をお持ちの方は是非どうぞ。

ところで、そんな今朝の朝日新聞で更に見覚えのある名前を発見しました。それが二枚目の画像です。桑木野幸司さんの著書として挙がっている作品の中で『ルネサンス庭園の精神史』が、あたしの勤務先の刊行物です。

ちなみにその他の著作、『記憶術全史』は講談社、『ルネサンス 情報革命の時代』はちくま新書の刊行物です。

今日の朝日新聞は見どころが多いなあと思って紙面をめくっていたら、ラテ欄にも見覚えのある顔を見つけました。

今日ではなく、もう少し先にBSで放送される番組の紹介です。三の丸尚蔵館って、まだ行ったことがないので是非訪れてみたいものです。天守台や松の大廊下跡がある本丸など皇居東御苑は中学生の頃に行ったことがありますが、当時は三の丸尚蔵館が既にあったのか記憶にありません。その東御苑も、ここ数十年来とんとご無沙汰なので、また活きたいなあと思います。

さて朝日新聞と言いますと、次回の読書欄の予告が載ることがこの業界では知られていますが、次の11日にはあたしの勤務先の刊行物が二点紹介予定です。『文画双絶 畸人水島爾保布の生涯』『グローバリスト 帝国の終焉とネオリベラリズムの誕生』です。こちらも是非お楽しみに。

そして最後に昨晩の晩酌。近所のセブンイレブンでこんなお酒を見つけました。北海道のミルクを使ったお酒で、各地のフルーツを組み合わせたお酒のようです。売っていたのは長野産シャインマスカット、福岡産あまおうの二種類です。

他にもあるのか、これから続々と発売になるのかわかりませんが、飲んでみた感想は、ほぼほぼジュースでした。そして、そんな「みるちゅ」の前に置いてあるのは、やはりセブンイレブンで買ったアイスです。プリンアイスという商品で、スイーツではあなくアイスコーナーに置いてありました。