裏表でフェアをやっています

暗いニュースが多いこの業界ですが、町の書店も頑張っています。

以前、レジ前のフェア台で面白いフェアをやっていると、このダイアリーでも紹介したことのある、町田の久美堂本店。最近訪問したら、講談社のフェアをやっていました。

講談社の現代新書とブルーバックスをほぼ全体、ビッシリと並べています。いや、ちょこちょこ売れているようなので、ビッシリではなく隙間がところどころに見受けられましたが……

そんな講談社のフェアですが、あたしの見たところ、フェア台の裏側でやっているのです。講談社フェアの裏側、フェア台としては表側になると思いますが、そちらでは別のフェアが開催中です。

それが二枚目の写真です。なんと、神保町の古書肆、澤口書店が出張してきているのです。写真に写っている一階のレジ前が第一会場(サブ会場?)で、もう一か所、同店の四階がメイン会場としてフェア開催中です。

古書も一緒に販売している新刊書店、最近はあちこちで見かけるようになりましたが、レジ前で、普通の新刊書籍が並んでいる中で、これだけのスペースを取って展開しているのはなかなか珍しいのではないでしょうか。

ちなみに、あたしが訪問した日、お店の前では野菜が売られていました。

今日の配本(24/06/06)

歩き娘
シリア・2013年

サマル・ヤズベク 著/柳谷あゆみ 訳

言葉を発せず、歩くのをやめられない少女。包囲下で爆撃にさらされ、地下室に拘束されたまま、見知らぬ「あなた」に宛てて書き綴る。

いとやんごとなきニューエクスプレスプラス

先日は秋篠宮家の佳子様のギリシア訪問が毎日のようにテレビで報じられていました。ギリシアと聞くとエーゲ海、ギリシア神話など、なんとなくキラキラとしたイメージを持ってしまいます。現実のギリシアは、たぶん政治的にはなかなか困難を抱えているのではないかと思いますが……

それはさておき、そのギリシア訪問を機にギリシア語を初めて見ようと思った方はいらっしゃいませんか? あたしの勤務先からは『ニューエクスプレスプラス 現代ギリシア語』という入門書が刊行されていますので、最初の一冊に是非どうぞ! ちなみに《エクスプレス》シリーズには『CDエクスプレス 古典ギリシア語』もありますので、よければ古代と現代、合わせて学習してみてください。

そして皇族と言えば、今月下旬に天皇皇后両陛下がイギリスを訪問されるというニュースも入ってきました。イギリスとくれば『ニューエクスプレスプラス イギリス英語』は外せません。アメリカの英語とはひと味もふた味も違う、本場イギリスの英語を本書で勉強してみませんか?

2024年5月のご案内

2024年5月に送信した注文書をご案内いたします。

   

まずは刊行以来順調に売上を伸ばしているハン・ガンの『別れを告げない』が3刷に入ったので、そのご案内です。そして先月に引き続き、春の語学辞典のご案内。そして突然飛び込んできたポール・オースターの訃報を受け、『鍵のかかった部屋』のご案内。そして恒例の今月のおすすめ本です。

   

続きまして、朝日新聞「折々のことば」で取り上げられた『シモーヌ・ヴェイユ』、こちらも売行き好調な『パンダに会いに行くための中国語』のご案内。6月から西洋美術館で始まる展覧会に合わせて中世写本のご案内、そして今月のおすすめ本[語学書]のご案内です。

  

『別れを告げない』の4刷が決まったので、そのご案内、新刊『わからない』の重版が刊行早々に決まったので、そのご案内。そして5月の最後は、この夏が第一次世界大戦の開戦110年ということで、『第一次世界大戦』のご案内です。

今日の配本(24/05/31)

シュペーア
ヒトラーの建築家

マーティン・キッチン 著/若林美佐知 訳

戦時中には軍需相を務め、ユダヤ人迫害政策に関与し、強制・奴隷労働の組織化も主導した男の「善良なるナチ」という仮面を剥ぎ取る。