近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

近代日本の対中国感情
なぜ民衆は嫌悪していったか

金山泰志 著

明治維新後、欧米をモデルに近代化した日本。中国はその停滞から一転し蔑視の対象となった。日清戦争、日露戦争、北清事変、満洲事変、そして日中戦争と経るなか、それは一層強くなっていく。本書は明治から昭和戦前まで民衆の対中国感情の軌跡を追う。世論調査がない時代、民衆が愛読した少年雑誌に着目。中国への赤裸々な図版を通し、古代中国への思慕とは対照的に、同時代中国への露骨な差別意識を持った剥き出しの感情を描く。図版百点収載。

2025年2月23日