Nancy Sensual World
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まもなく自著も刊行予定
元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。
この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』です。
フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。
最近のRockfield's Diary
さよならも言わずに
いや~、変な夢を見ました。
コロナは終息したのか、あたしは書店回りをしていました。久々に訪問する書店です。
ところが、ずっとよくしてもらっていた馴染みの書店員さんがいないのです。店長がいたので聞いてみると辞めたとのこと。驚いていると、今回の自粛時期、お店を開けられなかったので売り上げが立たず、正社員以外の人員はいったん解雇という非常手段を執ったとのこと。
では、コロナも落ち着いて営業も再開した訳なので再雇用はあるのですかと聞くと、売り上げが軌道に乗るまでは難しいという話。それに軌道に乗ったころに声をかけても、復帰してくれるかどうかわからない、とも。
確かに、解雇されて無職のままでいる訳にはいきませんから、再就職先を探したでしょうし、そこを二三ヶ月で辞めてまた書店に戻ってくるかと問われれば、それは極めて悲観的にならざるを得ません。
そんな書店が、いくつもありました。それこそ、行く書店、行く書店どこも同じような状況です。コロナ以前に訪問してたわいのない話をしたのが最後になってしまいました。お互いにきちんと別れの挨拶を交わすこともできませんでした。
という実に奇妙であると共にリアルな夢でもありました。確かに書店って、実は正社員は本当に数えるほど、一人か二人しかいないお店がほとんどだと思います。そこでアルバイトとパートを辞めさせてしまったら日常業務は回るのでしょうか?
そんなちょっと後味の悪い夢を見たからなのか、今日は気づくと頭の中でこの曲が流れていました。沢田聖子のファーストアルバムに収録されていた曲です。ちゃんと挨拶できなかった夢の中の状況がこの曲のタイトルそのままだったので……
終わることが大切です。
今日の朝日新聞にこんな記事が載っていました。
そろそろ東京都も緊急事態宣言の解除が見えてきて、日常を取り戻す動きが活発になりつつあります。夜の飲食店の営業もまずは2時間延長が認められることになるようです。
しかし記事にある飲食店の店長は2時間くらい延びただけでは売り上げの回復には結びつかないと考えているようです。飲むのが好きな人からも「7時や8時まででは酔えない」「何のために飲みに行くのかわからない」といった声が聞かれます。こういう人たちって、一度飲み始めたら見境なく飲み続けるのでしょうね。あたしはそれが嫌いです。
盛り上がったら時間なんか気にしないで飲みたいじゃない、という意見はわかりますが、でも次の日のことを考えたり終電・終バスの時間を考えたら終わりの時間を気にするのが普通だと思います。それを考えずにその場だけの楽しさで羽目を外すことはしたくありません。むしろ、ワッと飲んでサッと終わる、それがスマートで後味も悪くない飲み会だと、あたしは思うのです。
話が飛躍しすぎかも知れませんが、飲み会で何時に終わるか考えもせずダラダラ飲んでいる人を見ていると、戦争の終わり方、幕引きも考えずに泥沼の長期戦にハマっていったかつての軍部や日本政府の姿がダブって見えてきます。
美々卯の閉店を聞いて甲殻類アレルギーを思い出しました
関東の美々卯が全点閉店になるというニュース。
もちろん「美々卯って何? なか卯じゃないの?」という方も多いと思いますが、うどんすきで有名なお店です。あたしも二回くらい行ったことがあります。そこそこの高級店です。
そのうちの一回、もう数十年前の話です。たぶん社会人にはなっていたと思いますが、まだ入社してせいぜい数年くらいのころです。当時のあたしは甲殻類アレルギーを発症していました。
かつてこのダイアリーに書いたかもしれませんが、学生のころから甘エビを食べたりすると気持ち悪くなることが時々あり、当時は体調が悪いのかなと思っていました。社会人になって、世間で花粉症というものが毎年春先のニュースになるようになったころ、あたしも花粉症を発症し、検査を受けたときに医者から甲殻類アレルギーだと言われたのです。
ただし、あたしのアレルギーは比較的軽傷で、エビはダメなのですがカニは大丈夫という極めて中途半端なもの、エビも食べたら常に具合が悪くなるというわけではなく、中華のエビチリとかエビの天ぷらのように十分に火が通っているものは比較的問題なく食べられていました。
さて、その美々卯です。
うどんすきですから、最初はごくごく普通の鍋のようなメニューで、季節柄だったのでしょうか大ぶりのエビも用意されていました。生で食べるのではなく、鍋に入れてしっかり火を通してから食べるのだから問題ないだろうと、さほど警戒感もなく食べてしまったのですが、何が悪かったのか、すぐに気持ち悪くなってきました。
あたしの甲殻類アレルギーは、体が痒くなるとか発疹が出るとか、そういうのではなく、単純に気持ち悪くなる、もっとはっきり言ってしまえば「吐いてしまう」という症状の現われ方をするのがきまりでした。
じきに鍋に伸ばす箸が鈍り、トイレに駆け込んで、それまで食べた料理をすべて戻してしまいました。口をすすいで席に戻りましたが、もうその後は料理を食べる気も起きません。せっかくのうどんすきだったのに……
美々卯と聞くと、その時のことが思い出されます。幸いにも、あたしのアレルギーはその後いつの間にか治って、いまは甘エビのお寿司も美味しくいただいています。