映画・ドラマ・舞台化作品

書店に行きますと、比較的目に付きやすい場所に「ドラマ原作本」とか「映画化作品」のコーナーが作られていることがあります。たいていは「天気の子」とかヒット映画の原作本や関連書籍が並んでいるわけですが、地味ながらも、あたしの勤務先もそういった原作本を持っていたりします。

現在ですと、たとえば『グッドバイ』です。

乃木坂46関連の情報を追っていますと、卒業生の能條愛未が出演中の舞台として「グッドバイ」が挙がるのですが、この戯曲の原作はあたしの勤務先から出ているものです。

戯曲の場合、上演のたびにセリフなど内容がバージョンアップされることもままありまして、その典型的なのが、同じく乃木坂46の生田絵梨花出演の舞台「キレイ」です。

この舞台の原作本は『キレイ 神様と待ち合わせした女[2019/2020]』ですが、以前は『キレイ 神様と待ち合わせした女[完全版]』として刊行していたものです。今回の上演にあたり内容が大幅に変わったので、新しいものとして書籍も刊行されました。今後も更に進化を続けていくのでしょうか?

その他、今月、WOWOWで放送予定の映画「ブライン・マッサージ」も、原作は中国の作品で、《エクス・リブリス》の一冊『ブラインド・マッサージ』になります。

ネコからイヌの時代へ

このところ世間を賑わせている女優・鈴木杏樹の不倫騒動。それを報じるテレビではしばしば『週刊文春 2020年2月13日号』が画面に登場します。

あたし自身は鈴木杏樹にも、その不倫騒動にも何の関心もありませんが、この週刊文春を見て思い出したのが新潮クレスト・ブックスの『友だち』です。

最初に文春の表紙を見た時は「あれ、同じ画像を使っているの?」と思ってしまいました。

しかし、こうして並べてみるとずいぶん違いますよね。

詳しいことはわかりませんが、そもそも犬種が異なっているのはわかります。でも、眺めているとやはり似ていると思えてきます。そんなことないでしょうか?

角度と言いますか、表情と言いますか、何とも言えない雰囲気が似ているのでしょうか? あと、こうして並べてみて気づいたのですが、バックが青色で同じなんですよね。だから余計に似ていると感じてしまうのだと思います。

しかし、世の中、ネコのグッズばかりが溢れていて、イヌ派としては肩身が狭いところでしたので、今年は少しイヌにも頑張ってもらいたいと思います。

ちなみに、週刊文春はどうでもいいですが、『友だち』は読もうと思ってストックしている一冊です。

日向坂46仕様の商品も刊行されないものでしょうか?

日向坂46の次のシングルの収録曲「ナゼー」のMVが公開になりました。

このMVの2分15秒過ぎくらいからのセット、おわかりになりますでしょうか? MVだとわかりにくいのですが、歌唱メンバーの一人、松田好花が自身のブログでわかりやすい写真を載せてくれています。

数枚写真がアップされていますが、その中から一番わかりやすいものをチョイスしてみましたが、そう言われてみると確かに辞典のページですね。

もちろん、単純に『大辞林』の適当なページを拡大印刷したものではなくて、松田好花曰く

セットが全面辞書なんです!!本物ですよ本物!
三省堂さんの大辞林の一部です!

ナゼーに関連する歌詞や言葉を抜粋してくださって、それがセットになっています!!

とのことです。なおかつ

自分たちでマーカーを引いたり、付箋を貼ったり、自分たちの手が加わったセットで撮影できるのが凄く新鮮で、楽しかったです!
たくさんお絵描きしました
”ヒ“のマークを描いたのでぜひ映ってるシーンを探してみてくださいね!!

という手の込んだものだそうです。

  

そうなると思い出されるのが、『三省堂国語辞典 第七版』のプロ野球球団仕様の函です。『大辞林』は同じ三省堂ですから、日向坂46仕様の『大辞林』を発売したら、ちょっとお高いですが、あたしなら買います。ちょうど『大辞林』を買おうかなと思っていたところなので(汗)。

しかし、一般のファンには『大辞林』の価格はやはり高いですかね? だったらMVも『大辞林』などを使わずに『三省堂国語辞典』にしておけばよかったものを! それなら日向坂46仕様を作っても、買いやすい値段になったでしょう。

ただし問題は、歌唱メンバー三人だけ載っている函を作るのか、それとも日向坂46全メンバーを函にあしらうのか、あるいは歌唱メンバー三人それぞれの函を、つまり3タイプ作るのか、という点です。ファンならずとも、そこが悩みどころでしょう。

久しぶりに買いました

犬のネクタイと犬のブラウスです。

ブラウスは新年早々に一度お披露目していますが、ネクタイはお初ですね?

はい、久しぶりにネクタイを買ってみました。犬のネクタイなので犬のブラウスと合わせてみた次第。如何でしょう?

個人的には、こういう斜めストライブ柄のネクタイは買わないのですが、今回は犬の柄だったのでやむを得ません。ちょっと我慢して買いました(笑)。

ところで、ブラウスの方の犬種はフレンチブルドッグとわかっているのですが、ネクタイの方の犬種は何でしょうか?

最初は柴犬なのかと思っていましたが、よく見るとシベリアンハスキーっぽい感じにも見えますし。でも、ネクタイの犬柄でシベリアンハスキーってあるのでしょうか? フツーに考えたら、やはり柴犬かと思うのですが、どうでしょう?

あるいは、海外では大人気の秋田犬でしょうか? これだけですと大きさもわからないので、犬種の特定が難しいです。

これは面白そうな一冊

明日配本の新刊『100語でわかる遺伝学』がちょっと面白そうです。

遺伝学なんて聞くと堅苦しい理系の本のようですが、目次を見ると意外と取っ付きやすそうな感じです。

もちろん、帯にも書いてあるとおり、ゲノムなど遺伝子工学の分野はホットなジャンルで、初心者向けの本もたくさん出ているわけですから、その中でこの文庫クセジュが抜きん出られるのかと問われると、あたしはこの分野の専門家ではないので何とも言えません。申し訳ないです。

で、上に述べた目次ですが、ひっくり返したら裏表紙、いわゆる表4に載っています。それが二枚目の写真です。

帯の部分に目次が載っていて、カバーには本書の梗概が載っています。

ところで本書ですが、文庫クセジュなので、クセジュの棚がある書店ではそこに並ぶことになるでしょう。棚がなくても判型から新書コーナーの片隅に置かれるのではないかと思います。でも、こういうテーマですから、人文など他のジャンルにも置けそうな気がするのですが如何でしょう?

置き場所いろいろ

このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。

結局どうすれば……

中公新書の新刊『移民の経済学 雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか』を読みました。移民は受け入れるべきか、受け入れるべきではないのか、様々な論点から解説してくれます。世界の研究動向を紹介した上で、日本の場合だとどうなるのか、経済学の専門家でなくともわかりやすく書かれていました。

しかし、データの取り扱い方によって移民のプラス面、マイナス面があり、ちょっとした変数によってまるで異なる結果が出てしまうようです。ですから、著者は移民賛成派、移民反対派それぞれが自分に都合のよいような結果を導き出せることを再三再四指摘して注意を促しています。

となると、門外漢で、「つまり、どうすればよいのかしら?」と思っているあたしのような人間からすれば「結論がないじゃ亡いか」と言いたくもなります。しかし通読した感じたのは、国はあくまでグランドデザインを描くにとどめ、細かなところは各地域の実情を踏まえて条例などを策定する方がよいのではないかと思いました。移民と言うとアジア、アフリカ、南米など発展途上国からやって来る得体の知れない人たち、というイメージが先行しがちですが、欧米から来る人だっていますし、来る人の教育レベルも千差万別ですから、そもそも移民という言葉で一括りにしてよいような問題ではありません。

そのことがわかっただけでも収穫かなと思います。ただ、グローバル化する社会ですから、異なる国の人が同じ場所に住むようになるのは世の趨勢だと思います。だったら反対するよりも共生するための方策を考える方が建設的かなと感じました。
なお、本書が巻末に挙げる参考文献はすべて欧文のものなのですが、一点だけ邦訳のあるものがあり、それがあたしの勤務先から出ている『移民の政治経済学』でした。是非とも併読していただきたいものです。