2020年4月18日のアーカイブ
#10万円チャレンジ
新型コロナウイルスで冷え込む景気、崩壊する庶民生活をなんとかしようと、政府が国民一人当たり10万円を配布するという方針。
いったいいつになったら手に入るのか、どういうかたちで受け取るのか、まるっきり決まっていませんが、既に算盤を弾いている方も多いでしょう。10万円を何に使うか、考えるだけでもワクワクします。宝くじを買うときと同じ気分と言ったら語弊があるでしょうか?
さて、その10万円、全部を書籍につぎ込む人はいないと思いますが、どうせ暇つぶしのネタなのだから、10万円でどれだけの本が買えるのか試してみるのも面白いと思います。逆に出版社としては、「10万円でおすすめするのはこの商品です」というノリがあってもよいのではないでしょうか? というわけで……
『過去の克服 ヒトラー後のドイツ』
『ベルリン陥落1945』
『ベルリン終戦日記 ある女性の記録』
『ベルリン・オリンピック1936 ナチの競技』
『モスクワ攻防1941 戦時下の都市と住民』
『ナチが愛した二重スパイ』
『ヒトラーの最期 ソ連軍女性通訳の回想』
『ナチ戦争犯罪人を追え』
『戦時下のベルリン 空襲と窮乏の生活1939-45』
『軍服を着た救済者たち ドイツ国防軍とユダヤ人救出工作』
『ヒトラーの元帥 マンシュタイン(上)』
『ヒトラーの元帥 マンシュタイン(下)』
『独裁者は30日で生まれた ヒトラー政権誕生の真相』
『ヒトラー(上)1889-1936 傲慢』
『ヒトラー(下)1936-1945 天罰』
『ヒトラーの絞首人ハイドリヒ』
『総統は開戦理由を必要としている タンネンベルク作戦の謀略』
『ヒトラーの裁判官フライスラー』
『ナチ強制収容所における拘禁制度』
『ナチズムに囚われた子どもたち(上)人種主義が踏みにじった欧州と家族』
『ナチズムに囚われた子どもたち(下)人種主義が踏みにじった欧州と家族』
『ヒトラーとドラッグ 第三帝国における薬物依存』
『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校 ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』
以上、23冊、本体価格でちょうど10万円です。「ヒトラーと第三帝国」というテーマで選書してみました。
自分だったら、うちの出版社だったら、自分の店だったらこんな10万円セット、というのを考えてみるだけでも楽しめるものです。
いや別に10万円でなくてもよいですね。10万円のうち1万でも2万でも書籍に回してくれたら嬉しいです。
ささやかな疑問
やはり中止ですね
京都で行なわれる古書市の冊子です。わざわざ京都から時々送られてくるのです。どうしてなのでしょう?
しかし、この状況下で古書市ですか? 非常事態宣言で、書店は営業可でしたが、古書店は自粛要請対象だったはずです。ましてや日時は5月の1日から5日までと、まともに非常事態宣言の期間中です。
うーん、建物内ではなく屋外の会場のみで開催するのかしら? だったら三密も多少は緩和されるから大丈夫なのでしょうか? いや、そんなことはないでしょう。古書市となったら芋の子を洗うような人出になりますし、古書を並べた棚の前は押すな押すなの混雑になるはずです。
と思いながら冊子のページをめくったら、このような紙が挟まっていました。
あっ、やはり中止なんですね。そりゃそうでしょ。強行開催してクラスターが発生したら、どれだけ非難されることになるかわかりゃしません。
それでも冊子を送ってきたというのは、通信販売は行ないますので是非そちらをご利用ください、ということなのでしょう。それにもう冊子も出来上がってきているわけですから、廃棄するのももったいないですし。
それにしても古書業もネット販売がずいぶんと発達しましたね。いながらにして欲しい本、探している本がどこの古書店にあるかがわかるわけですから。