時差出勤、たった一時間なのだけれど……

今週は四日間しかありませんでした。なんとなく得をした気分の一週間でしたが、午後になると体がだるくなる一週間でもありました。

まさか新型コロナウイルス? いや、花粉症からくるものではないか? いやいや、気温も乱高下しているから軽い風邪なのではないか?

理由はさまざま考えられますが、あたしなりの分析では時差出勤のせいではないかと思っています。

ふだんのあたしは、勤務先のタイムカードでほぼ7時ぴったりに出勤しています。9時~5時勤務のわが勤務先の時差勤務の規定に従えば、午後3時には上がってもよいことになりますが、外回りをしていると、まあ、そう簡単なものではありません。

ただ今週は四日間、なんと朝6時から働いていました!

なんでそんなことをしているのかと言いますと、自宅から中央線の最寄り駅までいつもならバスを使っているのですが、学校の休校措置の影響で今月いっぱい臨時ダイヤになっていまして、そのために始発が30分も遅くなってしまっているのです。そこで、朝もそれほど冷え込むこともなくなったこの季節、日頃の運動不足解消も兼ねて駅まで歩くことにするか、と思い立ったわけです。

ちょうど中央線のダイヤ改正のタイミングとも重なったので、どうせならいつもより1時間前倒ししようと思い、なおかつバスで10分強の道のり、歩くと30分になりますが、この四日間真っ暗な朝の道をテクテク歩いて駅まで通ったわけです。

単に一時間早くなっただけではなく、そこにバスから徒歩への変更もあり、見えないところで疲労が蓄積されていたのでしょう。今週は午後3時くらいを過ぎると体が非常にだるく感じられるようになりました。年のせいもあるでしょうし、上にも書いたように運動不足が祟っている面もあると思います。

だったら、歩くのは仕方ないにしても、いつもと同じくらいの時間にしたら、という意見もあると思いますが、いつもの時間はより遅い時間に出勤していた人たちの時差出勤のせいで、実はちょっと混雑するようになっていたので、前倒しする羽目になったのです。しかし、これ以上前倒しすると、完全に午前中のみの勤務になってしまいますね。

とりあえず、この三連休はゆっくり休みます。

ようやく落手

セブンネットショッピングで購入した「乃木坂46新聞」がようやく届きました。

予約購入だったのに、発送も到着もお店(コンビニ)で買うよりもかなり遅れてしまいました。どこもそうだったのでしょうか?

確かに、近所のセブンイレブンの店頭で売っているのを見かけていましたが、ネットで注文しているからと店頭では我慢をして手を伸ばさなかったのですが、別に何かネット購入特典があるわけでもないですし、なんでこんなに遅れたのでしょうね?

共通性はあるか?

中公新書の今月の新刊は食指の動くものが多いです。

結局、ご覧のように『百年戦争 中世ヨーロッパ最後の戦い』『東アジアの論理 日中韓の歴史から読み解く』『鉄道のドイツ史 帝国の形成からナチス時代、そして東西統一へ』の三冊を買ってしまいました。

どうしてこの三冊なの? と聞かれると、この三冊に統一性とか共通性があるような、ないような。わかっていただけますかね? 基本的には歴史が好き、ということになりますでしょうか?

装丁はエゴン・シーレ

本日が見本出しの《エクス・リブリス》の新刊『よそ者たちの愛』はこんな装丁です。クレジットを見ますと、エゴン・シーレの絵だそうです。

本書の著者はハンガリーの方だそうですが、ドイツ語家庭で育ったそうです。ヨーロッパではこのような境遇の人って多いですよね。自分のアイデンティティーを巡る葛藤が作品にも反映されているのだと思います。

帯の惹句を見ると、世間に馴染めない人たちの物語みたいで、それだけで十二分にシンパシーを感じてしまいます。今から読むのが楽しみです。

訳者は、ゼーバルトの『アウステルリッツ』でお馴染みの鈴木仁子さんです。

生誕150年

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今年はそれほど遅れずに……

昨日とは打って変わっての晴天の日曜日。

ただし、風が冷たく強く、温かさはちょっと弱めです。

東京は昨日の雪の中、ソメイヨシノの開花宣言が出されましたが、わが家の近所もご覧のように開花宣言を出せる程度には咲いていました。

株によって蕾の膨らみ具合も異なるので、全く一輪も咲いていない桜もありますが、写真に収めた株は既に両手で数えられるくらいは咲いています。この株は満開に向けて今週一気に花開くことでしょう。

それにしても、今年はやはり早いですね。

例年、東京で開花宣言しても、あたしの住んでいる地区は一日か二日くらいは遅れるものです。都心部よりは気温が低いからだと思います。ですが、ご覧のように今年は都心と同じタイミングで開花しましたので、満開になる時期もほぼ同じではないでしょうか?

わが家の近所で咲き始めたということは、多摩地区なら井の頭公園や小金井公園といった桜の名所も開花しているだろうと思われます。やはり東京はこの三連休が見頃になるのでしょうか? あるいはその次の週末でしょうか?

ただ、今年はコロナウイルスの影響で、いわゆるお花見はできないですから、桜の下をそぞろ歩いて愛でるしかないですね。でも、目黒川のように多くの人が集まってしまったら、オープンな場所とはいえ、やはり感染リスクは高まってしまうのでしょう。

日常のちょっとした不安や不条理

亜紀書房の『誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ』読了。

本作は同社が刊行中の《となりの国のものがたり》シリーズの4冊目、最新刊です。「となりの国」というのは韓国のことで、韓国現代文学のシリーズになります。これまでに既に『フィフティ・ピープル』『娘について』『外は夏』の3冊が刊行されていました。

写真の4冊はすべて架蔵本です。つまり、あたし、結局全部買ってしまいました、そして読んでしまいました。韓国文学と言うとフェミニズムと思われがちですが、このシリーズはそういうものとは異なる作品も収録されていて、韓国文学の別な一面が垣間見られます。

4冊をすべて並べてみると二枚目の写真のようになりますが、決して派手ではないもののどれも印象的なカバーです。シリーズとしての統一感よりも、作品ごとの雰囲気を優先しているようです。一枚目の写真をよく見ていただければわかるように、背の上部にシリーズ全体のロゴマークが入っているのが唯一の決まりのように思えます。

それにしても、世の韓国文学ブームに乗って、あたしもこの数年ずいぶんと韓国文学を読んでしまいました。このシリーズだけでなく、晶文社の《韓国文学のオクリモノ》シリーズも実はコンプリートしていまして……(汗)

それにしても各社がこうして手を変え品を変え、趣向を凝らした韓国文学のシリーズを出してくれるのは韓国文学ファン、海外文学ファンにとってはとても嬉しいことですね。ある程度読んでみると、韓国文学の特徴というのが見えてくる気もします。フェミニズムを別とすれば、日常生活のちょっとした隙、ひび割れ、落とし穴みたいなもの、あるいは登場人物が思い煩う不安感、陥ってしまう不条理な現実。そういうものが描かれがちなように感じます。それは、翻訳者や出版社がそういうものを選んで翻訳しているからなのか、あるいは韓実際にそういう作品が多いのか? どうなのでしょうね?