あけましておめでたいのか?

新年になり、ブログやSNSでも「あけましておめでとうございます」の言葉が賑やかです。しかし、本当におめでたいのでしょうか?

いえ、別に世界情勢とか景気の悪さとか、そういった暗い状況について言いたいのではありません。

考えてみますと、特に年明けの仕事始で、勤務先の人にも同業者や書店の人にも、あたしのこの十数年「あけましておめでとうございます」と言ったことがありません。

意識して言っていません。

何故かと言いますと、喪中とか必ずしも正月や新年を祝っていない人が少なからずいるからです。こちらが知っていればよいですが、そうでない場合の方が多いです。そういう人に「おめでとう」なんて言ってしまっていいのかしら、という思いが働いてしまうので、「あけましておめでとう」というセリフに抵抗があるのです。

なので、この十数年、新年の挨拶では「今年もよろしくお願いします」とだけ言うようにしています。これなら角が立たないか、と自分なりに考えた結果です。

まあ、個人的におめでたい気分になれないというのも大きな理由の一つですが……

初夢第三弾?

初夢はいつ見た夢を指すのか諸説あるようで、あたしは昨日のダイアリーで1月1日の晩に見た夢について紹介しましたが、1月2日の晩に見た夢を初夢とする説もあるようです。

となると、昨晩から今朝までに見た夢が初夢になるわけですが、今宵はまた違う夢を見ました、それも意外とリアルな夢を。

前後はまるで覚えていないと言いますか、ほぼなかった夢、つまり覚えているそのワンシーンしかなかったような夢です。

新年会なのか、あるいは街で偶然だったのか、そんな状況も不明なのですが、同じ業界の知り合いとばったり出逢ったときに本をもらったのです。曰く「これ読んで、スゴいよかったから誰かにも読んでもらいたくて、ずっと持っていて機会を探していた」と。

「ナンシーならこれ絶対気に入るから」と言われて手渡された本、小説だったかノンフィクションだったかもわかりません、というか覚えていません。夢の中ではまだ渡されただけで読んでいなかったので。ただ、その時のセリフとは裏腹に相手の態度や様子が「よい本だから他の人にも読んで欲しい」と言うよりも「ちょっと読んだけど失敗だった、こんな本要らないから、誰か知り合いに出逢ったら押しつけちゃおう」という感じがアリアリとしていたのです。

あたしが古書肆なのか、とツッコミを入れながら、とりあえず受け取ったところで目が覚めました。果たしてどんな本だったのか、そしてあたしに本をくれたのは誰だったのか……