500円券

本日は休暇を取りました。

有給休暇ではなく代休です。

先日の関西ツアーが土曜まででしたので、その土曜出勤の分を休もうと思っていたのですが、先週は会議などが続いていて休める日がなく、今週も今日を逃したら休めなくなるので、本日代休を消化しているという次第。

ちなみに、昨日が誕生日でしたので、一日遅れのバースデー休暇でもあります。そして、本日は亡父の誕生日でもあり、甥っ子(妹の長男)の誕生日でもあります。

父は昭和10年生まれですので、生きていれば84歳、今年は年男のはずでした。甥っ子は小学4年生で、今日で10歳です。あっという間に子供って成長するものですね。

そんな本日は、マイカーでららぽーと立川立飛へ行って来ました。甥っ子に誕生日プレゼントがてら夏に遊びに来たときに着るパジャマでも買ってやるかと、母と二人出かけてみました。既に甥っ子が欲しいと言っていた誕生日プレゼントは贈ってあるので、パジャマはアディショナルです。

まあ、姪っ子にも買ってやるわけですが、この年頃の子供の服って、どんどん成長するので毎年買わないとならなくなりますね。姪っ子は二人(小学6年生と小学3年生)いるので、姉のお下がりを妹が着ることもできますが、男の子は甥っ子だけなので、新に買ってやらないとなりません。妹曰く、近所に少し年上の男の子が住んでいて、そこの親からお下がりの服を時々もらうそうですが……

そんなららぽーとだったのですが、春先に行ったときに、500円の商品券をもらっていました。期限があるのは承知していたのですが、夏までは大丈夫だろうと高を括っていました。ただ、そろそろ使っちゃおうと思って出かけて行ったのですが、会計の時にうっかり使い忘れてしまいました。「まあ、またこんど行くから、その時に使えばいいや」と思い、帰宅後に改めて使用期限を確認してみると、なんと6月30日までと書いてあるではないですか!

つまり、今月いっぱいです。平日は仕事をしているあたしとしては、事実上こんどの土日に使うしかありません。「500円くらい無理して使わなくてもいいじゃない」という考え方もできるかもしれませんが、それはそれでもったいないです。もちろん500円券のためにしなくてもよい買い物をするつもりはありませんが、甥っ子や姪っ子の洋服などを買ってやるというのはしばしばあることなので、なんとか今月中にもう一度ららぽーとへ行かなければ!

残念ながら訃報です

このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。

夜中に歩き回る人が多すぎる?

スティーヴン・ミルハウザーの『私たち異者は』を読んでいます。

短篇集ということですが、一篇は比較的長めだと思いますので、読み応えがあります。緻密な描写がさすがだと感じさせます。

で、読んでいてふと感じたのは、夜中に歩き回る人が多いなあ、ということです。別に夜を舞台にしているからといってホラーだというわけではありません。そもそも小説のテーマや舞台が夜だというのではなく、寝られずに、あるいは眠らずに街を徘徊する人たちが比較的多く出てくるなあと感じられるということです。

これから本格的な夏になると寝苦しい夜もあるでしょうし、外をほつき歩いても寒くはないでしょうから、小説になりそうなハプニングやらストーリーやらが生まれやすいのでしょうか?

それで思い出したのが、やはりミルハウザーの作品『魔法の夜』です。

こちらは、アメリカの、とある田舎街の一晩の物語です。上に書いたように、夏の暑い夜、暑さで寝られない人、または眠らない人たちが複数登場し、街の中を歩き回ったり、家の中で悶々としていたり、それぞれがそれぞれに一晩を過ごしています。そんな様をオムニバス形式で描いた、ファンタジーっぽい作品です。

ご覧のように、装丁も非常にメルヘンチックといいますか、可愛らしい感じです。夏の読書感想文にちょうどよい長さの作品です。もちろん中高生でも読める内容の作品ですので、この夏に是非どうぞ!

読んでから見るか、見てから読むか

売れ行き好調につき、ただいま重版中のハン・ガン『回復する人間』の中に「左手」という作品が収録されています。

とある男性サラリーマンの左手についての物語なのですが、この作品を読んだ後にテレビでこんなCMを見かけました。

Apple WatchのCMです。手にハマってウォッチが勝手に動き出してしまうというCMになっています。

「左手」を読んだ人であれば、このCMにウンウンと頷いてしまうことは間違いないでしょうし、このCMを読んだ人であれば「左手」が面白く感じられるのではないでしょうか?

もちろん、「左手」の主人公はApple Watchを左手に身につけてはおりませんが……

朝日新聞夕刊、アゲイン

二日続けて、朝日新聞の夕刊から。

今回は演劇、ゴドーを待ちながらです。

ただいま、神奈川県で上映中です。

人気作品ですから、何度も上演されていますが、令和になって初の上演ということで、これまでとは少し演出なり解釈なりが変わっているのでしょうか。

今年はベケットの没後30年ですから、これ以外にもいろいろと催しがあるのではないでしょか?

上演については知りませんが、出版界では河出書房新社から「小説三部作」新訳の刊行が始まりましたね。あたしの勤務先の「新訳ベケット戯曲全集」もあと二巻、年内に完結したいところです。

 

さて、記事中にある「岡室訳」は左側で、右側は「旧訳」になり、どちらも現役です。お好きな方をどうぞ!

名著だらけ(?)の岩波文庫

書店店頭で配布されていました。今年の岩波文庫フェアの小冊子です。

「名著・名作再発見!」とあります。

こうやって堂々と言い切れるのは、さすが、岩波文庫、という感じです。確かに、名著が綺羅星のごとく並んでいる、そんなイメージが岩波文庫にはあります。

あたしの専門とする中国学についても、いまでこそ品切れになってしまっているものがたくさんありますが、「えっ、こんなものまで岩波文庫で出ていたの?」と驚かされるようなものが、かつては数多くラインナップされていました。

そんな岩波文庫の名著の列に間違いなく並ぶであろう古典の一つが完結しました。『文選』です。

全6巻がこのほど完結したのですが、これは『文選』の「詩」の全訳です。文選と言えば「賦」も大きな柱ですから、訳者の方々には引き続きよろしくお願いします、とエールを送りたいところです。

欲を言わせていただくなら、『文心雕龍』なんかも岩波文庫で出して欲しいですね!

2019年6月20日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

あたしを作った一冊?

昨日の朝日新聞夕刊の記事です。

定期的に連載されているので、目に留まったときは読んでいますが、今回はなんと『オレンジだけが果物じゃない』が取り上げられていました。ありがとうございます。

自分を作った本というコーナーですが、振り返ってあたしにとっての一冊と言ったら何になるでしょうか?

やはり『韓非子』でしょうね。あたしを作ったと言うよりも、その後の人生を決定づけたと言ってよい一冊です。出会ったのは中学三年生の時です。

ある意味、あたしの人生はその時に決まったと言ってよいのかもしれません。