販促グッズ?

全国の主要書店で、もしかすると見かけるかもしれないグッズです。

まずはノーベル賞を受賞したオルガ・トカルチュクさんのチラシ。

ちょうど松籟社から新刊『プラヴィエクとそのほかの時代』が刊行されたのでその情報と、ノーベル賞受賞時のコメント(小椋彩訳)を掲載しています。

もう一つは、来春刊行予定の新刊『こちら、苦手レスキューQQQ』のしおりです。

「苦手レスキュー」って何? と思われた方がほとんどだと思います。簡単に言ってしまうと、日常生活におけるちょっとした苦手なこと、それを解決することはできなくとも、苦手意識を軽くして気持ちを楽にしてあげましょう、という活動です。歌とイラストで親しみやすくなっています。書籍版が来春に刊行予定です。

詳しいことはこちらのページをご覧ください。ちなみに、しおりは二種類あるのではなく、写真に写っているのは表と裏を両方見せるために並べてみただけです。あしからず。

組み合わせの妙?

乃木坂46の壁掛けカレンダーが届きました。

なんで2つあるのかって? よーくご覧ください、表紙の色が違いますよね。乃木坂46の壁掛けカレンダーはAとB、2種類あるのです。この数年購入していますが、確か一番最初は一種類だったと思います。その後、メンバーも増えて二種類となりました。ファンならどちらも購入するでしょうが、掲載メンバーを見てAかBのどちらかのみを買う、という人もそれなりにはいるのでしょう。まあ売れ行きに差が付かないよう人気メンバーはうまいこと分散されているようです。

しかし今回眺めていて、ソロで紙面を飾るメンバーと複数で登場するメンバーの組み合わせがなかなか面白いと感じました。まずはAタイプ。ちなみに一期生二期生三期生四期生という色分けです。

【1月】賀喜遥香【2月】佐々木琴子和田まあや吉田綾乃クリスティー【3月】高山一実北野日奈子【4月】山下美月【5月】鈴木絢音久保史緒里【6月】新内眞衣佐藤楓【7月】早川聖来北川悠理金川紗耶【8月】齋藤飛鳥【9月】山崎怜奈中村麗乃樋口日奈【10月】生田絵梨花【11月】岩本蓮加渡辺みり愛【12月】遠藤さくら

いきなり四期生のカッキーがソロです。そして5月は東北コンビ、7月は四期生の姓に「川」が付く三人組、11月は二期生、三期生の最年少コンビです。ソロはカッキーの他には美月、飛鳥、いくちゃんの四名です。続いてBタイプです。

【1月】田村真佑掛橋沙耶香【2月】与田祐希【3月】阪口珠美井上小百合【4月】大園桃子秋元真夏【5月】白石麻衣【6月】矢久保美緒清宮レイ柴田柚菜【7月】星野みなみ【8月】寺田蘭世伊藤理々杏【9月】堀未央奈【10月】梅澤美波松村沙友理【11月】伊藤純奈中田花奈向井葉月【12月】筒井あやめ

こちらで4月の桃子・真夏コンビが微笑ましくて好きです。ソロは与田ちゃん、まいやん、未央奈くらいは選抜の序列からいっても順当なのでしょうが、みなみがソロというのはちょっと驚きました。そしてあやめちゃん、最新シングルのフロント四期生三人が揃ってソロですね。ちなみに、こちらのタイプでは理々杏とさゆりんごの写真がちょっとブサイクではないか、撮り直しをすればよかったのに、いやもっと可愛く撮れているのあったでしょ、と思ってしまいました。

複数で写っているものについては、一期生から三期生までは混ざっていますが、四期生は先輩と一緒に写っているものはないですね。2021年版には一期から四期までが混じった写真が登場するのでしょうか? いや、そのころ果たして一期生は何人残っているのでしょう?

著者来日

今朝の朝日新聞読書欄です。台湾の人気作家、龍應台さんが登場しています。

先日来日され、トークイベントもありました。恐らく、その折りに取材したものでしょう。朝日新聞の記事やトークイベントは、新刊『永遠の時の流れに 母・美君への手紙』に合わせたものですが、記事中にもあるように龍應台さんと言えば、あたしの勤務先から刊行している『台湾海峡一九四九』『父を見送る』です。特に『台湾海峡一九四九』は日本でも話題になり、非常によく売れました。

この三つで三部作完結ということでのインタビューのようです、まさに激動の時代を生き抜いてきた一族、家族ということがわかります。

同じく一族を描いた三部作として思い出されるのは、ユルスナールの『追悼のしおり』『北の古文書』『なにが? 永遠が』の《世界の迷路》三部作ではないでしょうか? 両者の性格や書きぶりはまるで異なるものではありますが、一族の物語という点では共通するのではないでしょうか?

諸外国語を学ぼう!

朝日新聞、20日の「声」欄にこんな投稿がありました。大学の先生が英語以外のもっといろいろな言葉を学ぶべきだという主張です。

英語偏重に疑問を感じている人は多いと思いますし、外国語よりもまずはもっとしっかり日本語を磨くべきだという意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。どれもそのとおりだと思いますが、決して相対立する意見だとは思いません。

言葉を学ぶことによって、日本語に対する興味も深まりますし、もっと他の言葉を学んでみたいという意欲にも繋がります。だから、むしろ相乗効果が期待できるものだと思います。

さて、英語以外の諸外国語を学ぶのであれば、あたしの勤務先は格好の書籍を提供しております。

まずは、言葉のアウトラインを気軽に学べる「言葉のしくみ」というシリーズがあります。実は、書店で売れるだけでなく、高校の図書室などでも購入率(所蔵率)の高いシリーズです。まずは言葉に興味を持ってもらうには最適なシリーズだと言えます。

続いて、もう少し腰を据えて言葉を学ぼうという方には「ニューエクスプレスプラス」シリーズです。《エクスプレス》から《CDエクスプレス》、《ニューエクスプレス》と進化を続けてきた外国語入門シリーズの最新型で、音源は付属のCDだけでなくスマホアプリにも対応いたしました。40数か国語が刊行されています。基本的な会話と初級の文法ならこの一冊で事足ります。

既刊、お持ちですか?

今年も押し迫ったころに配本になる、サンドラ・シスネロスの新刊『サンアントニオの青い月』と、昨年刊行した『マンゴー通り、ときどきさよなら』です。

読み始めたのですが、たくましく生きている女性が描かれていますね。決して強い女性というわけではありません。時には泣き叫ぶし、心も折れたりしていますが、それでも生きています。しっかり前を向いて、というのともちょっと違うのですが、顔は明後日の方角を向いていても、足は一歩一歩前へ前へと進んでいる、そんな女性たちです。

そんな新刊が配本になるわけですが、既刊『マンゴー通り』の方は、書店の皆さま、在庫はお持ちでしょうか? 当時は並べていたけれど気づいたら棚から無くなっていた、というお店も多いのではないでしょか?

確かに、新刊を買う人は既に既刊も持っている可能性が高いので、並べたとしてもあまり売れないのでは、という意見はごもっともです。でも、必ずしもそうとばかりは言えないのではないでしょうか。つまり、今回の新刊をたまたま目にした人が既刊が出ていたことを初めて知ったという可能性です。

それに、著者や訳者のことはまるで知らないけれど装丁に引かれて手に取ってみたという人だって書店のお客様の中にはたくさんいるはずです。新刊の方は黙っていても配本されてくるだろうと思っている書店の皆さま、いまいちど既刊の方の在庫チェックをお願いします。

今日からの残りの日々をいかに過ごそうか

昨晩は勤務先の忘年会でした。

この時季はどこもかしこも忘年会シーズンだと思うのですが、あたしは昔から違和感を感じていました。

忘年会というのは「その年にあった嫌なことをすべて飲んで(食べて)忘れて、新たな気持ちで新年を迎えよう」といった主旨の会だと思うのですが、その忘年会の後、大晦日までの日に忘れたいような出来事が起こったらどうするのだ、ということです。

いや、はっきり言いましょう。以前のあたしは、こういった飲み会が苦痛で、つまりは忘年会そのものが最も忘れたい出来事だったのです。忘れるために忘れたい行事に出かけて行くなんて、なんという矛盾、皮肉でしょう。

で、思うのは、忘年会は年が明けてから、つまり旧年がすべて終わってからやるべきではないかと。となると、新年を迎えるに当たっての宴席である新年会も、新年を迎えてしまってからやるのでは遅すぎるわけで、旧年のうちにやるべきではないかと、そんな風に思うのであります。

いや、そんな小賢しいことなど考えず、気心の知れた仲間と美味しいものを食べられればそれでよいのではないか、という考え方もあるでしょう。確かにそうです。それを否定するつもりはありません。

ただ、あたしの場合、気心の知れた仲間などおりませんし、親友はおろか友達すらいない現状ですので、あえて誰かと飲もう、食べようなどとは思わないのであります。

このタイミングで!

朝日新聞に大きくゴルバチョフのインタビュー記事が載っていました。ゴルバチョフと聞いても、若い方はピンと来ないかもしれませんね。あたしくらいの世代ですと、停滞するソ連をなんとか蘇らせようとした改革者というイメージがあります。

 

となると、記事と併せて読んでいただきたいのがこちら、『ゴルバチョフ その人生と時代(上)』『ゴルバチョフ その人生と時代(下)』です。

どんな本かと言いますと、

「冷戦終結30年」にして解明される、ゴルバチョフという「謎」。ソ連改革から解体へと導いて「世界を変えた男」を、人間味豊かに描く。ピュリツァー賞と全米批評家協会賞受賞の歴史家による、評伝の決定版

と公式サイトの紹介文にあります。今年は昭和が終わって30年、中国の天安門事件から30年、そしてベルリンの壁崩壊から30年という節目の年。30年前の世界史的な動きのキーバー村の一人がこのゴルバチョフなわけです。

この機会に、年末年始に読書に如何でしょうか?

先日の書評に……

書評が出ると本が売れる、それは一昔前の話、と言う人もいますが、今でも売り上げを押し上げる効果はあります。

確かに10年前、20年前に比べ、書評に出た以降の売り上げの伸びが鈍っているのは事実でしょうが、それは業界全体が縮んでいるので、それと比較したときに、書評効果がそれほど落ちているのか、一概には言えません。

ただし、基本的に書評というのは毎週更新され、新しい本が紹介されるものです。となると、書店としては、書評が出たから注文しても、その本が入荷するころには次の書評が出ているので、どれくらい売れるのか首をかしげてしまうのも理解できます。

とはいえ、毎週毎週新しい書評が出るからといって、翌週になれば前の週の本の注文が途切れるのかといえば、そんなことはありません。毎日のように電話で書店からの注文を受けていると、意外と息の長い書評効果というのを実感することがしばしばです。

読者を馬鹿にするわけではありませんが、書店店頭でよく聞くのは「この前の新聞に出ていたんだけど」と言われてこの一週間の新聞を当たってみたけど見当たらず、更に探したら二、三週間前のものだった、というエピソードです。「この前」といってもこの一週間とは限らず、一か月くらいのスパンを考えておいた方がよいのです。

となると、書評が出てから注文して、一週間近くかかって入荷したとしても、読者から見てそれほど時機を逸してしまっていることにはならないわけです。もちろん、初回のされ方やその本のジャンルにもよるので、すべてがそうだとは言えませんが……