文学が凶器に、楽園が地獄に

少し前になりますが、大手全国紙ではなく、各地の地方紙に李琴峰さんによる『房思琪の初恋の楽園』の紹介記事が掲載されました。李さんは刊行時のイベントにも登壇してくださいましたので、通信社が依頼をしたのではないかと思われます。



紹介文の中で李さんは「そんな一方的な願望をあざ笑うかのように、本作では文学がいとも簡単に凶器に変貌する」と指摘しています。それなのに主人公を追い詰める文学の装いだけは典雅なままです。「文学が暴力に、楽園が地獄になる様を目の当たりにした時、読者は戦慄を覚えずにはいられない」との感想はまさにそのとおりです。

ところで、楽園とは何だったのでしょう? 主人公たちが住んでいたマンションのわけはないですが、世間から見るとそれは紛れもなく楽園に見えているようです。あるいは台北で主人公と幼馴染みが住んでいた部屋、あるいは主人公をレイプした李国華のマンションのことなのでしょうか?

しかし、楽園とは追放されるところ、地獄に落ちる入り口だと、アダムとイブのころから決まっているのだとしたら、なんとも皮肉なタイトルだと思います。

それにしても、この作品はすごい作品です。

準備勉強です!

最近の若手女優の中ではダントツに好きなのが浜辺美波です。なので買ってしまいました! 『気ままに美波』と『浜辺美波 2020カレンダーブック』です。ちなみに『浜辺美波写真集 voyage』も持っています。

とにかくカワイイですし、あの華奢な感じがたまりません。最初にハマったのはドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のメンマ役だったかも知れません。あるいはその前からちょっと知っていたかも知れませんが記憶が定かではありません(汗)。

と、浜辺美波はこのくらいにして、年明けの展覧会「出雲と大和」展を見に行くつもりです。東京国立博物館です。

出雲と大和と聞くと、現在の天皇家に繋がるのが大和政権で、それに対する対抗勢力が出雲の政権だったのではないか、というイメージしかありません。天照大神を皇祖神とする伊勢神宮系と八百万の神を信仰する出雲大社系という対立もあるのかな、そんな風に漠然と思っています。

なので、展覧会を見に行く前に準備勉強として、まずは展覧会のタイトルと同名の岩波新書『出雲と大和』を読んでみるつもりです。参考資料として更に平凡社新書の『伊勢と出雲』も併読予定です。専門書はあるでしょうけど、門外漢なのでまずはこのあたりから始めたいと思います。

新書と言えば、講談社現代新書の「フランス史」3冊も購入しました。

こちらは、勤務先がフランスと縁のあるところなのでもう少し自分のフランス史に関する知識を増やしたいと思ってのことです。この他、文庫クセジュの『メロヴィング朝』も追加して読みたいところです。

ちなみに岩波新書の『フランス史10講』は既に読み終わっています。