ここまでやらないといけない時代

今朝の産経新聞です。

既に業界では何度か話題に挙がっていたので、いまさら驚きはしませんが、こういった一般紙に出たのは初めてだったでしょうか?

それにしても、万引き問題は書店にとって死活問題ですし、それはとりもなおさず出版社にとっても死活問題です。

いや、こういった話になると、出版社は返品が戻ってくるわけでもないし、売り上げはもう立っているので問題ないんでしょ、という意見も聞かれますが、本を売る場である書店が弱ったら、それは間違いなく出版社にも影響必至なのです。

渋谷以外の町でもこういった取り組みは始まるでしょうけど、顔認証とかのシステムを入れるのにそれなりのお金がかかるでしょうから、街の小さな本屋さんには難しいかもしれませんね。こういった取り組みは、本来なら出版社や取次もお互いにお金を出し合って、一丸となってシステム構築を進めるべきなのかなあ、なんて思ったりもします。

まだ歴史にはなっていない

昨日の朝日新聞に載っていた小さな記事。

カンボジアを大混乱に陥れたポル・ポト派のナンバーツーが死んだというニュースです。

ポル・ポトと聞いて「何のこと?」という若い方も多いと思いますが、たぶんまだ歴史の教科書に載ってこないほど最近の出来事だから知らないだけなのかもしれません。

あたしくらいの世代でも、ポル・ポトがどのくらいの年代に生きていたのか、といった基本的な点でちゃんと理解できていない人は多いはずです。やはり東南アジア諸国って近いようで遠いのですね。

ポル・ポトについては、かなり厚い本ですが『ポル・ポト ある悪夢の歴史』がお薦めです。共産主義とは名ばかり、そのなんたるかもほとんど知らない連中が共産革命を起こそうとした顛末がわかりやすいです。否、彼らが使用としたのは共産革命だったのでしょうかね?

それにしても、ポル・ポト派の裁判、いまもまだ続いているのでしたっけ?