帯を換えると雰囲気も変わる?

重版したと思ったら、あれよあれよという間に再びの重版となった『ジーザス・サン』が10年前に刊行されたときは、こんな帯が掛かっていました。

古川日出男さんにコメントをいただいていたのですね。懐かしいです。本書が、今年創刊10周年を迎えた海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》の最初の一冊でした。

あれから、あっという間に10年、というのが正直な感想です。売れない売れないと言われる海外文学の中、なんとか10年続けてきて、それなりに読者も獲得でき、なによりも書店の方や海外文学ファンの中に確固たる地位を築けたのではないかと、ささやかに自負しております。

ただ、何度か書きましたが、この『ジーザス・サン』はこの数年品切れになっていまして、二年前に著者のデニス・ジョンソンが亡くなったこともあり、ジワジワと需要が高まっていたのも感じていました。

しかし、なかなか重版に踏み切るタイミングをつ邦訳刊行、そしてシリーズの10周年というタイミングを捉えて重版をしたのです。そしてオビも新しくしたのが2枚目の写真です。こんどは柴崎友香さんにコメントをいただきました。

ブームなの?

今朝の朝日新聞で『郝景芳短篇集』が紹介されていました。

本書のタイトルを聞いて、すぐに『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』を思い出し方は、かなり中国SFに詳しい方なのでしょう。

そうです。郝景芳は『折りたたみ北京』の作者です。ただ、『折りたたみ北京』はケン・リュウが英訳したものの邦訳ですが、『郝景芳短篇集』は中国語原文からの邦訳になりますので、翻訳にも多少の違いがございます(タイトルも「北京 折りたたみの都市」です)。

それにしても、日本でこのように中国SFの翻訳出版が続くというのは確かにちょっとしたブームと呼んでよいかと思いますが、中国大陸でもSF作品の出版が目立つのでしょうか? それとも、たまたま日本で翻訳されるものにSFが多いだけなのでしょうか?

断髪

午前中に髪を切りに行きました。

タイミングとしてはゴールデンウィーク中に行くのがよかったのでしょうが、ほぼ引き籠もっていた連休はどこへ行くのも面倒だったので、ついついスルーしてしまいました。

しかし、硬くて太くて多いあたしの頭髪は、そんな悠長なことを言っているとあっという間にボリューミーになってしまうので、もうこのタイミングでいくしかないと意を決し、本日出かけた次第。

髪を切ると、あたしはどうしてもこの曲を思い出してしまいます。

香港の女優、歌手、ジジ・リョン(梁詠琪)の「短髪」です。彼女を知ったのはもう十年以上前、会社の旅行で台湾へ行ったときに、台北の街中のCDショップで見つけたときです。台湾で香港の歌手、というのもなんですが、折角中華圏へ来たのだから一枚くらいCDを買って帰ろうと思っていて、ジャケットの写真がとても可愛かったので手に取ったのです。

帰国後に聞いてみると、ジャケット写真の容姿とはずいぶん異なる声で驚いたのもよい思い出です。その後、アルバムを5、6枚買ったでしょうか。映画でも活躍しているジジちゃんも現在は女の子の母親。確かスペインだったかイタリアの男性と結婚していたはずです。

彼女のFacebookを見ていると、つい最近、家族で日本の奈良へ来ていたようなのですが、相変わらず素敵です。

小さい仕事も疎かにしない?

今朝の朝日新聞です。

乃木坂ちゃんたちがイベントに参加したことを伝える記事が載っていました。

乃木坂46のイベントであれば、わざわざ朝日新聞が取り上げるということはないはずで、警視庁のイベント、つまりは公的な活動であるからこその記事掲載だと思います。

それにしても、人気タレントが一日署長などをやるのは芸能ニュースで時々見かけますが、現在の乃木坂46くらいの人気ですと、こういう公的なイベントに呼ばれるというのは当たり前のことなのでしょうか。tだ、一般の企業のイベントではなく公的なものに呼ばれるというのは、そのグループなりタレントなりのイメージがよくないとダメでしょうから、やはりファンとしては嬉しいことと考えてよいのでしょう。

ところで、あたしが気になるのは参加メンバーです。秋元真夏、桜井玲香、高山一実ときたら、押しも押されぬ中心メンバーでしょう。二期生や三期生、最近は四期生も入りましたから、そういう子たちを使えばよかったのではないかという気もします。少なくとも3人すべてが一期生の主力である必要はなかったのではないかと思うのですが、如何でしょう。

重版の重版

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身の程をわきまえなければならない、ってことは言われなくてもわかっています。

営業回りの途次、電車の中で窓ガラスなどに貼ってある、こんな広告をよく目にします。

この手の広告は定期的に変わりますから、いまはちょうどキャンペーン中なのでしょうか?

何の広告かと言いますと、パートナーエージェントという結婚相手紹介所の広告です。サイトを見ますと、やはりキャンペーン中でした。「今年こそ結婚元年キャンペーン」のようです。

結婚相談所で理想のお相手と出会うための
「高望み」をしてみませんか?
3カ月以内に出会いがなければ、
登録料を全額返金いたします。

なんて書いてありますが、あたしくらいになりますと、こんな誘い文句にうかうかと乗ってはいけないことくらい百も承知です。そもそも、ファイルなのかPCの画面なのかわかりませんが、こちらの希望にかなう相手を何人かピックアップして、ではこちらから逢いたいと希望を出したとしても、先方がオーケーしてくれる可能性なんて相当低いと思わなければなりません。

この手の紹介所では、しばしば「一か月に最低何名はご紹介いたします」などと謳っているところがほとんどですが、紹介してもらったからといって先方があたしに逢いたいと思ってくれているわけではありません。あくまで条件からマッチングをしてみたら、この方々が抽出されました、というだけの話です。

こちらがファイルなどから相手を選ぶように、先方も数あるファイル(当然あたしもその中の一名なわけですが)の中からあたしを選んでくれる可能性など、ゴビ砂漠で落とした柿の種を見つけるような確率ではないでしょうか?

という現実は嫌と言うほどわかっているのですが、それでも営業回りの社内でこういう広告を見つけると、凝視してしまう自分が情けないです。

新刊に関するちょっとした……

本日、見本出しをした新刊について少々補足を……

まずはこちら。昨年刊行した『スタート!ドイツ語A1』の続きにあたる『スタート!ドイツ語A2』です。「A1」「A2」は、それぞれ「えいいち」「えいに」と呼びます。

ヨーロッパで作られた言語教育の共通基準(「ヨーロッパ言語共通参照枠」と言うのだそうです)に基づいた本邦初のドイツ語教材です。

「えいいち」が、より初歩の段階になり、今回の「えいに」はその次のレベルとなります。《「えいいち」と「えいじ」の兄弟》と思って親しんでいただければ幸いです。

ただし、兄弟と考えると、「えいいち」が兄、「えいじ(えいに?)」が弟になりますが、教材のグレードとしては「えいいち」の方が下になるんですよね。ちっちゃいお兄ちゃんと大きな弟という感じでしょうか?

続きましては、フランス語。

長らく親しまれたきました『15日間フランス文法おさらい帳』が大いにグレードアップ、『15日間フランス文法おさらい帳[改訂版]』として再デビューです。

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